模倣犯2 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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レビュー : 282
  • Amazon.co.jp ・本 (413ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101369259

作品紹介・あらすじ

鞠子の遺体が発見されたのは、「犯人」がHBSテレビに通報したからだった。自らの犯行を誇るような異常な手口に、日本国中は騒然とする。墨東署では合同特捜本部を設置し、前科者リストを洗っていた。一方、ルポライターの前畑滋子は、右腕の第一発見者であり、家族を惨殺された過去を負う高校生・塚田真一を追い掛けはじめた-。事件は周囲の者たちを巻込みながら暗転していく。

感想・レビュー・書評

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  • 鞠子の遺体が発見されたのは、「犯人」がHBSテレビに通報したからだった。自らの犯行を誇るような異常な手口に、日本国中は騒然とする。墨東署では合同特捜本部を設置し、前科者リストを洗っていた。一方、ルポライターの前畑滋子は、右腕の第一発見者であり、家族を惨殺された過去を負う高校生・塚田真一を追い掛けはじめたー。事件は周囲の者たちを巻込みながら暗転していく。

  • 2巻目は事件の新展開は特になく、事件の共犯の1人の素性を明らかにすることで、事件の真実に迫っていき、これをふまえて今後の展開がどうなるのか?が楽しみですね!
    それにしても宮部みゆきはディテールが細かいです。
    2巻目を読み終えて1巻目の最後の話が、どう繋がるのかというのも気になるところです。
    事件の鍵を握るピースという存在が、まさに今後の展開のキーとなり、彼の背景が気になります。

  • 犯人側の視点。吐き気がする位の悪意と殺意の自己欺瞞。

  • 加害者側からの視点が多く描かれる本作。

    ぐいぐいと引き込まれる力はこの巻でも衰えず。
    徐々に明かされて行く状況に唖然。

    この先、由美子と和明がどう巻き込まれていくか目が離せない。

  • ピースとヒロミの殺人ゲームの経緯を見ていると胸糞が悪くなってくる。とにかく、次の殺人が起こる前に早く捕まえてほしい。

  • ほぼ犯人の生い立ちや、どのようにして歪んだ残虐な人格が形成されていったのかを描いている巻だった。

    どの様に犠牲になった女性たちをターゲットにし、死に至らしめたかのくだりも勿論おぞましくて悪寒がし気分が悪くなったけれど、犯人の子供の頃からの残虐性や、人格の歪みや家庭内の問題などが描き出されている部分を読んでいる時も吐き気すらおぼえるほど気分が悪くなった。

    でもその一方で、「そら歪むわな、、、」と犯人の生い立ちが非常に気の毒で胸が痛んだ。
    彼はただ愛されたかった。自分は存在してもいい人間なんだ、愛されるに値する人間なんだという肯定感がただ欲しかっただけなのだと思う。
    けれど否定される事はあっても、彼に愛が与えられる事は決してなかった。愛情が枯渇し過ぎて限界の線を通り越してしまっていたのだろうと思う。
    その結果色んなものが歪んでしまったのだろう。

    犯人には自分たちが恐ろしい事をしているという実感がなく、自分たちが現実を生きているというリアリティがない様にも思えた。

    殺人までは犯さないまでも、こういうモンスターを胸の内に抱えている人は決して少なくはないと思う。
    この連続殺人は狂気で一見殆どの人間が「自分には関係ない」「自分はこんな事はしない」と思う出来事だろうけれど、いじめや虐待、身近な人間に対する暴力や支配(たとえ本人は相手の為と思って言ったりやったりした些細な事であったとしても)にも通ずるものがあるし、誰にでもこの犯人の様な怪物に成りうる可能性はあるのだと感じた。

    この作品は1996年の設定だけれど、今の世の中の方がより一層この狂気に近づいている様な気がする。

  • 再読。早くも、すでにいろいろな事件が並行して起きていることがわかる。
    この巻は主に誇大妄想、自己中心的で冷徹なヒロミが中心になるけれど、このような「ある意味計算づくで」「世間を驚かせるために」「被害者を登場人物と見たてて脚本を書くような」犯罪を思いつく犯人たちの、過大的自己がとてつもなく怖い。ここまで人間が冷徹になれるなんて。生活環境に帰するような書き方もあるけれど、以前で言うところの「母原病」のようなことを、このような犯罪にあてはめるべきではないのだ。

  • 超大作2巻目。
    今回は犯人側のストーリーが明らかにされた。

    両親が不仲で自分はなんのために生きているのかわからない栗原浩美と、浩美が尊敬しているピースと言われる少年?青年?が2人で共謀して連続殺人事件を繰り広げていく様が描かれている。

    時々浩美に幼い頃からいじめられている和明が浩美が機械で声を変えてテレビとかに電話をかけている様子を見てしまい、どうしていいかわからない様子も同時並行で書かれている

  • 物語が進んでいく感じにページをめくる手が止まらなくなった

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著者プロフィール

宮部 みゆき(みやべ みゆき)
1960年、東京都生まれ。1987年に「我らが隣人の犯罪」でオール讀物推理小説新人賞を受賞し、デビュー。
1992年『龍は眠る』で日本推理作家協会賞、1999年には『理由』で直木賞、2002年『模倣犯』で司馬遼太郎賞、2007年『名もなき毒』で吉川英治文学賞など、数々の文学賞を受賞。
大沢オフィス所属。日本推理作家協会会員。日本SF作家クラブ会員。直木賞、日本SF大賞、小説すばる新人賞、河合隼雄物語賞など多くの文学賞で選考委員を務める。
『模倣犯』や『ブレイブ・ストーリー』など、多くの作品がドラマ化や映画化などメディア・ミックスされており、日本を代表するエンターテインメント作家として人気を博している。2018年10月、『宮部みゆき 全一冊』を刊行。

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