模倣犯(四) (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 4923
レビュー : 258
  • Amazon.co.jp ・本 (533ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101369273

作品紹介・あらすじ

特捜本部は栗橋・高井を犯人と認める記者会見を開き、前畑滋子は事件のルポを雑誌に連載しはじめた。今や最大の焦点は、二人が女性たちを拉致監禁し殺害したアジトの発見にあった。そんな折、高井の妹・由美子は滋子に会って、「兄さんは無実です」と訴えた。さらに、二人の同級生・網川浩一がマスコミに登場、由美子の後見人として注目を集めた-。終結したはずの事件が、再び動き出す。

感想・レビュー・書評

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  • イライラしたり泣いたり忙しい巻だった。
    カズのことを読んできているので、ホテルの支配人とか前畑とか真一にでさえ、「おまえらカズの無実証明されたら絶対謝れよ」と思いながら読んでた。
    ピースの芝居がかった態度、今まで気にならなかったのにこの巻だとやけに幼く感じる。
    由美子は気持ちは痛いほどわかるけど、どうしてもイライラさせられてしまった。
    前畑は一巻から印象変わらず、ただのでしゃばりな女としか思えない。「女」って感じ。
    義夫、真一、カズにとって少しでも明るい終わり方であったらいいなと思う

  • 特捜本部は栗橋・高井を犯人と認める記者会見を開き、前畑滋子は事件のルポを雑誌に連載しはじめた。今や最大の焦点は、二人が女性たちを拉致監禁し殺害したアジトの発見にあった。そんな折、高井の妹・由美子は滋子に会って、「兄さんは無実です」と訴えた。さらに、二人の同級生・網川浩一がマスコミに登場、由美子の後見人として注目を集めたー。終結したはずの事件が、再び動き出す。

  • 栗橋と高井の2人が自動車事故で死亡し、2人の共犯ということで連続殺人事件は幕を閉じたかに思えたが、再びピースが動き出すという展開でした。
    ピースの本名がついに明らかになりましたし、ピースが新たに何を考えて行動し始めたのか?なぜ、あえて事件関係者に近づくという危険を冒したのか?というところが謎ですが、ピースという人間の自己顕示欲というか真の悪意というものが、まだ抑え切れていないということなのでしょう。
    だんだんそのピースの感情が暴発気味になってきましたが、本巻での最後のピースオチが次の最終巻で、どのような展開となって、結末がどうなるのか?とても気になります!

  • 皆が不幸になっていく。真の犯人にはたどり着けるのか?たどり着けたとしても、皆の不幸さは変わらない事も分かっている悲しさ。

  • この巻は読んでいて気持ち的にしんどい描写が多かった。

    ピースの狡猾さとそれに振り回される周囲に終始ハラハラしてしまった。

    いよいよ次は最終巻。一気に読んでしまいそう。

  • 「犯人は高井和明と栗橋浩美である」と社会が認識した状況で進んで行く前半の展開がとても心苦しい。
    和明の浩美を思う優しさと穏やかさの中の自分の意思を貫く強さを思うと、作中の登場人物たちに真実を怒鳴りつけてやりたい思いになる。
    兄思いの由美子や真面目に暮らしていた家族が不当に苦しめられていることに涙が出そうになる。

    後半、由美子の変貌ぶりが本当に不憫で、樋口めぐみと像が重なったときはこんなに残酷な話があっていいものかと本を握る手に力が入ってしまった。

    最後にはきっと嫌疑は綺麗に晴れると分かっていても、事件に巻き込まれた人たちの壊れきってしまった暮らしのことを考えると今更何が解決するんだと憤りすら覚えてしまう

    これほどまでに世界に入り込んでしまうのはひとえに宮部みゆきの構築する世界が人物があまりにも緻密で真実的だからなのだろうけど、あまりにも入り込みすぎてしまって却って問題です。

  • 巻き添えをくって犯人にされてしまった青年の無罪を晴らしようのないもどかしさ。観客はすべてわかっているんだけれども、登場人物がすれ違いばかりで、観客の期待に応えてくれないという、昔のメロドラマのノリでした。<BR>
    真犯人の狂気も人間離れしていますが、警察の情報操作なり、マスコミの影響で、ほとんど誰もが無実の可能性に目をつむってしまうところに、本当の恐ろしさを感じました。<BR>
    2006/1/11

  • やっぱり網川が怖い…
    塚田真一くんはそんな網川に気づき始めている…
    和明の妹、由美子は兄の無実を信じ続ける!
    早く5巻でみんなが網川の本性を知って欲しい笑笑

  • 2017/10/14

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著者プロフィール

宮部 みゆき(みやべ みゆき)
1960年、東京都生まれ。1987年に「我らが隣人の犯罪」でオール讀物推理小説新人賞を受賞し、デビュー。
1992年『龍は眠る』で日本推理作家協会賞、1999年には『理由』で直木賞、2002年『模倣犯』で司馬遼太郎賞、2007年『名もなき毒』で吉川英治文学賞など、数々の文学賞を受賞。
大沢オフィス所属。日本推理作家協会会員。日本SF作家クラブ会員。直木賞、日本SF大賞、小説すばる新人賞、河合隼雄物語賞など多くの文学賞で選考委員を務める。
『模倣犯』や『ブレイブ・ストーリー』など、多くの作品がドラマ化や映画化などメディア・ミックスされており、日本を代表するエンターテインメント作家として人気を博している。2018年10月、『宮部みゆき 全一冊』を刊行。

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