模倣犯(四) (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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レビュー : 269
  • Amazon.co.jp ・本 (533ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101369273

感想・レビュー・書評

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  • 2015年1月23日読了

  • 皆が不幸になっていく。真の犯人にはたどり着けるのか?たどり着けたとしても、皆の不幸さは変わらない事も分かっている悲しさ。

  • 「犯人は高井和明と栗橋浩美である」と社会が認識した状況で進んで行く前半の展開がとても心苦しい。
    和明の浩美を思う優しさと穏やかさの中の自分の意思を貫く強さを思うと、作中の登場人物たちに真実を怒鳴りつけてやりたい思いになる。
    兄思いの由美子や真面目に暮らしていた家族が不当に苦しめられていることに涙が出そうになる。

    後半、由美子の変貌ぶりが本当に不憫で、樋口めぐみと像が重なったときはこんなに残酷な話があっていいものかと本を握る手に力が入ってしまった。

    最後にはきっと嫌疑は綺麗に晴れると分かっていても、事件に巻き込まれた人たちの壊れきってしまった暮らしのことを考えると今更何が解決するんだと憤りすら覚えてしまう

    これほどまでに世界に入り込んでしまうのはひとえに宮部みゆきの構築する世界が人物があまりにも緻密で真実的だからなのだろうけど、あまりにも入り込みすぎてしまって却って問題です。

  • 「ピース」が対に本名で登場する。被害者、加害者の親、兄弟の苦しみを描きながら、進行する物語の中でジャーナリスト前畑滋子は報道の目的に迷い始めているような気がする。新たな展開を予想させる最後の「ピース」の言葉。「ピース」に絶対的な信頼を置いてしまっている由美子に不安を感じる。

  • 巻き添えをくって犯人にされてしまった青年の無罪を晴らしようのないもどかしさ。観客はすべてわかっているんだけれども、登場人物がすれ違いばかりで、観客の期待に応えてくれないという、昔のメロドラマのノリでした。<BR>
    真犯人の狂気も人間離れしていますが、警察の情報操作なり、マスコミの影響で、ほとんど誰もが無実の可能性に目をつむってしまうところに、本当の恐ろしさを感じました。<BR>
    2006/1/11

  • ピースの本名が、網川浩一とやっと判明。笑っている顔がピースマークそっくりでピースというアダ名がついた。誰からも好かれる優等生で、彼の事を悪く言う関係者はいない。

    網川は、兄の無実を訴えたい高井由美子に近づき、親身になって世話を焼くが…。世の中に自分の偉業(巧妙に演出された猟奇・連続殺人事件)をアピールしたくてしょうがない、というところか。

    いずれにしても、本巻では高井由美子が(マスコミや一般人、被害者の家族等に)心を散々にいたぶられていて、読むのが辛かった。その裏にも網川の画策があるのだけれど。

    やはりキーマンは有馬、竹上、真一、滋子の四人かな。最終巻で、真の悪、網川とどう対決していくのか、楽しみ。

  • なし

  • 【内容】
    事件「終結」後の捜査、由美子・網川の滋子との決別

  • 由美子が可哀想になっていた……

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著者プロフィール

宮部 みゆき(みやべ みゆき)
1960年、東京都生まれ。1987年に「我らが隣人の犯罪」でオール讀物推理小説新人賞を受賞し、デビュー。1992年『龍は眠る』で日本推理作家協会賞、1999年には『理由』で直木賞、2002年『模倣犯』で司馬遼太郎賞、2007年『名もなき毒』で吉川英治文学賞など、数々の文学賞を受賞。大沢オフィス所属。日本推理作家協会会員。日本SF作家クラブ会員。直木賞、日本SF大賞、小説すばる新人賞、河合隼雄物語賞など多くの文学賞で選考委員を務める。『模倣犯』や『ブレイブ・ストーリー』など、多くの作品がドラマ化や映画化などメディア・ミックスされており、日本を代表するエンターテインメント作家として人気を博している。2019年7月10日『さよならの儀式』を刊行。

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