模倣犯(四) (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 357
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  • Amazon.co.jp ・本 (533ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101369273

感想・レビュー・書評

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  • 最初は読みにくい。
    物語は終了したのだと思っていたからだ。
    だが、網川の登場からいっぺんする。
    模倣犯のタイトル回収も気になりました。

    特捜本部は栗橋・高井を犯人と認める記者会見を開き、前畑滋子は事件のルポを雑誌に連載しはじめた。今や最大の焦点は、二人が女性たちを拉致監禁し殺害したアジトの発見にあった。そんな折、高井の妹・由美子は滋子に会って、「兄さんは無実です」と訴えた。さらに、二人の同級生・網川浩一がマスコミに登場、由美子の後見人として注目を集めた――。終結したはずの事件が、再び動き出す。

  • かなり失速した感がある。1巻と2.3巻の内容が繋がっていく。滋子と高井由美子を中心に話が進んでいく。ピースの嘘くさい芝居が鼻につく。どんな風にラストに向かっていくのだろう。

  • ストーリー面白いけど5巻は長い
    まだ5巻読んでないけど4巻までの感想はちょっと遠回りしすぎかなと思った。5巻楽しませるための4巻なのかな?5巻に期待

  • 2022.1.13読了
    3.0
    遅遅としてなかなか進まず。
    物語自体はとても面白いんだけど、言葉遣いや体制を古く感じてしまうからかな。
    1つの事件に対して、加害者側や被害者側、警察、マスコミなどなど多角的視点からのアプローチがすごい。
    それにしてもピ-スの破壊力すごいな。

  • 真相を知っているこちらの前で、登場人物たちが論理的に右往左往、紆余曲折するのを見せられるのが、少々ダレる4巻目。

  • 皆が不幸になっていく。真の犯人にはたどり着けるのか?たどり着けたとしても、皆の不幸さは変わらない事も分かっている悲しさ。

  • 「犯人は高井和明と栗橋浩美である」と社会が認識した状況で進んで行く前半の展開がとても心苦しい。
    和明の浩美を思う優しさと穏やかさの中の自分の意思を貫く強さを思うと、作中の登場人物たちに真実を怒鳴りつけてやりたい思いになる。
    兄思いの由美子や真面目に暮らしていた家族が不当に苦しめられていることに涙が出そうになる。

    後半、由美子の変貌ぶりが本当に不憫で、樋口めぐみと像が重なったときはこんなに残酷な話があっていいものかと本を握る手に力が入ってしまった。

    最後にはきっと嫌疑は綺麗に晴れると分かっていても、事件に巻き込まれた人たちの壊れきってしまった暮らしのことを考えると今更何が解決するんだと憤りすら覚えてしまう

    これほどまでに世界に入り込んでしまうのはひとえに宮部みゆきの構築する世界が人物があまりにも緻密で真実的だからなのだろうけど、あまりにも入り込みすぎてしまって却って問題です。

  • 「ピース」が対に本名で登場する。被害者、加害者の親、兄弟の苦しみを描きながら、進行する物語の中でジャーナリスト前畑滋子は報道の目的に迷い始めているような気がする。新たな展開を予想させる最後の「ピース」の言葉。「ピース」に絶対的な信頼を置いてしまっている由美子に不安を感じる。

  • 噂に聞いてた中だるみ巻だったかな。最終巻は面白いらしいのでソチラに期待。

  • フラストレーションを感じる巻だった。
    樋口めぐみ、高井由美子、前畑滋子、古川真智子、可哀想でカッコ悪い女性が多くて残念。
    もちろん彼女たちと同じ立場になった時カッコ悪くならない自信はないけど。小説なんだし有馬義男くらいカッコいい女性が1人いてもいいのになー
    ピースも普通に新キャラとして登場して少し拍子抜け。本名を頑なに書かないのは意外な人物がピースだったという展開にするためかと思ってたのに。
    読者だけがピースの悪意をわかっている展開にしたいのね。

著者プロフィール

1960年東京都生まれ。87年『我らが隣人の犯罪』で、「オール讀物推理小説新人賞」を受賞し、デビュー。92年『龍は眠る』で「日本推理作家協会賞」、『本所深川ふしぎ草紙』で「吉川英治文学新人賞」を受賞。93年『火車』で「山本周五郎賞」、99年『理由』で「直木賞」を受賞する。その他著書に、『おそろし』『あんじゅう』『泣き童子』『三鬼』『あやかし草紙』『黒武御神火御殿』「三島屋」シリーズ等がある。

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