あかんべえ(下) (新潮文庫)

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (346ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101369303

感想・レビュー・書評

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  • おりんが健気でいとおしい。
    後半、展開が少し急過ぎる気もしたが、上巻の謎が一気にとけてスッキリとしました。ふね屋は今後成功していくのでしょう。明るさをもらえるラストでした。

  •  ほらーでもなく面白くまた感動。

  • ラスト、「えー…?」という場面はあったものの、それ以外は気分良く読めました。

    それなりに、満足。

  • L 下巻

    キーは30年前逃げたとされている殺人鬼の坊主の今と上巻の冒頭に現れた三途の川の手前にいた爺は誰なのか。
    おりんは亡者たちを救い、亡者たちは生ある人達を救ったのかな。
    なんにしても猛烈に哀しい。

  • お話がテンポよく進んでいったので、一息で読めた。
    下巻はミステリーというよりファンタジー要素が強かったと思う。
    上巻にちりばめられてた伏線がここにきてぴったりと合う感じが気持ちよくて読了感がすごくよかった。

  • いろいろな「謎」はほぼ予想通り。
    何のひねりも無かった。
    それが逆に読みやすいのかもしれないけど、ちょっと物足りないのが正直なところ。
    そのかわり(?)「お化けさん」たちの個性が丁寧に描かれているから、感情移入しまくり。
    おかげで最後、お梅が活躍する場面で号泣。
    「一緒に震えてあげたかった」
    この一言で、嗚咽が出るほど泣いてしまった(実はちょっと酔ってたせいもある)。
    人の優しさ、嫉妬、そして悪意。
    いろいろな感情がこの本では表現されている。
    「おりん」も優しいだけの子じゃなくて、「おつた」に物申しちゃうところもあったり。
    共感できるものできないもの、いろいろあるけど、つくづく「人間って欲深いなぁ」って思う。
    だけどみんな、一所懸命生きてるのよね。
    優しさに触れたい人にも、最近人に優しくできてないなぁって人にも、お薦めの本。

  • 30年前の恐ろしい出来事、その出来事の呪縛から逃れられない亡者たち。
    その亡者に自分の心の暗闇を見いだすふね屋の人々。
    曰く因縁のあるこの建家に越してきたばかりにふね屋は開店早々不運に見舞われる。
    切なく悲しい出来事が終わったときの清々しさ。
    亡者たちは成仏し、ふね屋は再建をめざし新しい朝が始まる。
    私も元気をもらった。

  • 最後に畳みかけるように謎が解けていきます。悲しいんだけど、なんとなく爽やかな終わりです。

  • 面白い。下巻に入ると一気に読みました。上巻は読むのが辛かったけど下巻は謎がどんどん解けて面白かった。

  • 上巻で諦めて下巻まで読んでない人はモッタイナイ

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著者プロフィール

1960年東京都生まれ。87年『我らが隣人の犯罪』で、「オール讀物推理小説新人賞」を受賞し、デビュー。92年『龍は眠る』で「日本推理作家協会賞」、『本所深川ふしぎ草紙』で「吉川英治文学新人賞」を受賞。93年『火車』で「山本周五郎賞」、99年『理由』で「直木賞」を受賞する。その他著書に、『おそろし』『あんじゅう』『泣き童子』『三鬼』『あやかし草紙』『黒武御神火御殿』「三島屋」シリーズ等がある。

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