- 本 ・本 (512ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101369389
作品紹介・あらすじ
遂に動き出した「学校内裁判」。検事となった藤野涼子は、大出俊次の“殺人”を立証するため、関係者への聴取に奔走する。一方、弁護を担当する他校生、神原和彦は鮮やかな手腕で証言、証拠を集め、無罪獲得に向けた布石を着々と打っていく。明らかになる柏木卓也の素顔。繰り広げられる検事と弁護人の熱戦。そして、告発状を書いた少女が遂に……。夏。開廷の日は近い。
感想・レビュー・書評
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「学校内裁判」開廷に向けて、関係者に聴取に走る検事藤野涼子達と弁護士榊原和彦達。被告人大出と被害者であろう柏木の、素顔と当日の行動を探し出す。
判事も陪審員も決まり、判決はどこに向かうんでしょう。真実は、見えてきそうですが、見ただけではダメなんでしょうね。
大出家 放火で全焼。祖母亡くなる。
森内先生 自宅アパート階段で突き落とされ大怪我
増井望 城東中 大出達の被害者 大怪我
滝沢塾 柏木と榊原の共通点詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
【感想】
学校内裁判開始に向けて、色々と準備を進めていく段階。
物語としては中休みのハズなんですが、弁護人・神原のある一言であったり、三宅樹里の言動やそれに対する検事・藤野涼子の思惑など、(当たり前なのですが)目が離せず全く中休みできません!笑
進展として、大出社長の逮捕や、前巻で気になったワードである"花火師"の存在が明らかになるなど、学校内裁判とは関係のない箇所での進行がありました。
ただ、巻末にあった「残酷で恐ろしい真実はまったく別の場所にひょっこり存在していて、ただ今まで誰もそこに目を向けていなかっただけなのではないか?」という文脈が非常に気になる!!!!笑
長編なので中弛みするかと思いきや、全くワクワクドキドキが途切れない面白い作品ですね。
早く続きを読みたい!!
【あらすじ】
いよいよ動き出した「学校内裁判」。
検事となった藤野涼子は、大出俊次の“殺人”を立証するため、関係者への聴取に奔走する。
一方、弁護を担当する他校生、神原和彦は鮮やかな手腕で証言、証拠を集め、“無罪”獲得に向けた布石を着々と打っていく。
次第に明らかになる柏木卓也の素顔。繰り広げられる検事と弁護人の熱戦。
そして、告発状を書いた少女が遂に…。
夏。開廷の日は近い。
【引用】
p138
「勝ち負けだけを問題にするなら、どんな結果になっても藤野さんの勝ちだから、心配しなくていい」
あまりにもさらりとした発言だったし、まだ和彦を気遣いながらのやりとりだから、健一も章子も、すぐには引っ掛からなかった。
ひと呼吸おいてから、二人で同時に「え?」と声を上げた。
今のは多分、神原弁護人のエラーだ。
自分でも、ホントにまずいことを言っちゃったとわかってるんじゃないよか。
だけど、まずいってどういうことだ?何がどうまずいんだ?
まただ。僕のこの胸騒ぎ。何度目だろう。何でこんなふうになるんだ?
p183
先に、柏木の方がからんできたんだ。
オレはあいつのこと、よく知らない。まともに顔を合わせて口をきいたのだって、あの日が初めてだ。
薄気味悪いヤツだって思った。
なかんずくこれを語るとき、大出は今でも気味悪がっているように、健一には思えた。
まるで死者の耳を恐れるように、大出は首をすくめていた。
p264
今ここであたしが本当に吹き出して全部ぶちまけたら、このお父さんはどんな顔をするだろう?
大出くんは有罪になんてなりませんよ、だって柏木君を殺していないんですから。
あの告発状は三宅樹里がでっちあげたものなんです。あたしたち、そんなこととっくに知ってます。
だからあたしたち検事側は、サル芝居をしてるんです。
だけど、真実を明らかにするために、このサル芝居は必要なんです。
大出たちが今までどれほどむちゃくちゃなことをやってきたのか。
どれほどの被害を三中と同級生に与えてきたのか。
被害者の一人である三宅樹里が、どれだけ深く傷ついてきたか。
それらのことをすべて知りながら、学校がどれだけ手をこまねいてグズグズと傍観してきたか。
すべてを白日のもとに曝すために、あたしたち検事側は敢えて貧乏くじを引いたんです。
p274
「あれは狂言だ。大出社長が、自分で自宅に火をつけたんだ」
「何のために?」
「建物がなくなれば、あの土地を処分し易くなる。それにあの土地と家屋は、大出社長のおふくろさん個人の名義になっていた」
「大出集成材に、そんな余裕はなかった」
「資金繰りに詰まっていたって事?」
「それもあるが…このバカ景気は、じきに終わりだ。しぼむどころか、一気にはじけておしまいだ」
その前に、大出社長はあと一儲けしたかった。
「そのために、大出社長はこの手の荒事のプロを雇った」
それが“花火師”なんだ。
p278
「わかってたなら、どうして今まで逮捕しなかったの?」
「大出社長に“花火師”を紹介した地上げ業者を一緒に摘発したかったんだよ」
むしろそちらが警視庁にとっては本丸なのだ。
「なんて会社?」
「“ユニバーサル興産”」
p303
邪推だろうか?
さっきから僕は感じてる。この身体のどこかにあるアンテナがキャッチしている。
神原和彦は、柏木夫妻が思っているよりもずっと深く、柏木卓也のことを、柏木家のことを知っている、と。
p470
もしかしたら真実は、私たちが思ってもみなかったところにあるのではないか?
吾郎と議論した時にも、その思いを口走ってしまった。
三宅樹里が嘘つきだとか、大出俊次が人殺しだとか、それはどっちも思い込みと錯覚であって、残酷で恐ろしい真実はまったく別の場所にひょっこり存在していて、ただ今まで誰もそこに目を向けていなかっただけなのではないか? -
裁判が間近になり、弁護側と検事側は活発な調査を展開する。予想もしていない人、予想もしていない理由が隠れているのだろう。物語は複雑になってきた。
神原の内に秘めた何か得体の知れないものは、相変わらず違和感という以外に何もわからない。ただ、何かが溢れている。抑えられないものがこぼれ出し始めている。神原と柏木卓也の間に何があると言うのだろうか。
これから行われる裁判で事件の真相をどう紐解くのだろう。隠れた真実はどんな姿を彼らに見せるのだろう。
三部へ。
以下、ネタバレ有り(備忘録)。
柏木少年が亡くなった夜、宿直に当たっていた岩嵜主事の口から、オープニングに登場した小林老人の名が唐突に出てくる。クリスマスイブの夕方、電話ボックス内で思いつめた表情をしている柏木と思われる少年を見たという情報だ。神原と健一の二人が引き出した情報だ。誰も知らない情報が遂に見つかった。少年は去り際に、小林老人に振り返った。その時、小林老人は少年を引き留めるべきだったと思ったのだった。
一方、柏木家の電話発着信記録を見ると、小林老人家の近くの電話ボックスからの着信が確かにあった。小林老人の言葉と時間帯が一致する。しかし、電話ボックスにいた少年は本当は誰だったのか。
野田健一は弁護側の調査の中で、神原の内から発せられる不自然に違和感を抱きはじめる。
そして柏木の兄はこれからどう関わってくるのだろうか。
大出家の放火事件の真相は一体。大出勝が客と話していた中に出た保険金とは・・・大出俊二の祖母の死と関係しているのだろうか。そして大出勝は警察に目を付けられていた。
大出勝はプロを雇い自宅に火を放った。そして逮捕された。
井口充の両親への聞き取り調査。
充の父は息子をバカだと言う。俊二の腰巾着と言う。自らの子供を疑っている。あの子なら俊二に言われるがまま柏木を殺したとしてもおかしくはない、と。
森口教諭が自宅マンションの階段で倒れているところを発見される。重症だった。一時は命さえ危ぶまられたが、回復の兆しが見えてきた。まだ言葉を上手く話すには至らない。一体何があったのか。隣人であり、容疑者とされた垣内という女性は行方不明。
三宅樹里が声を取り戻した。樹里は法廷に立つことになった。松子と見たあの事件の真相を法廷で証言する。
涼子が何を覚悟したのか。樹里の嘘、闇を知りながら、自分の立場を真っ当すること。それが裁判を意味のあるもの、つまり真実を知る為に必要だということ。覚悟を決めた。
読了。三部へ進む。 -
シリーズ4作目。第二部の下巻。
涼子や神原たちが色々な人たちに話を聞いたりしながら学校内裁判の準備をしていく様子。
具体的かつ現実的で、実際にそばにいて一緒に体験しているような気持ちになった。
神原の過去に何か隠されているものがありそうで怖い。でもとっても次が気になる。 -
1部事件、2部決意(上巻)を読み終えて、いよいよクライマックス序章を迎えるであろう期待感でページを開いた。
藤野涼子は検事としてどんな証明をするのか?動機、機会(アリバイ)、方法を立証できるのか?一方、神原和彦と野田健一は弁護側として、推定無罪ではなく無罪を証明できるのだろうか?柏木卓也の遺体を前に出会った2人が弁護人というのも疑問は残っているが、なぜこうした構成にしたのかも気になっている。
特に神原和彦はなぜ他校のしかも大出の弁護人になったのか?私も推理してはいるが、宮部みゆきさんのことだ、おそらく驚く結末が用意されているのだろう。第3部法廷が益々楽しみになってきた。 -
コロナ禍でステイホームを余儀なくされた年末年始、この大長編を読むのは今しかない、とばかりに、この「ソロモンの偽証」の文庫本全6冊を抱えて書店から帰ってきた(他に山ほどある積読を視界に入れないように気を付けながら)のは、11月のことでした。
いざ年末になって、おもむろに1巻を読み始めたその日、ページを捲る手がどうしても止まらず、年末年始どころか、翌日の深夜までのわずか2日間で文庫6冊を読了してしまいました。
1冊500ページを超える文庫が全部で6冊という暴力的な枚数を全く長いと感じさせない――というか、ラストを読み終わってもまだ物足りないと思わせる(だからこそ第6巻に書き下ろしで主人公の後日談「負の方程式」が追加されているんじゃないかなあ)――圧倒的な筆力で綴られるのは、多くの登場人物一人ひとりを描く群像劇であり、彼らが集まって一つの目標を目指し、成長し、一歩を踏み出す物語(「あんたたち七人の侍みたいね」と藤野邦子が評しています)であり、見どころ読みどころを親切にも作中で解説してくれる緊迫のリーガルサスペンス(大岡昇平の「事件」みたいに、とまさにこの巻で野田健一が語っています)であり、特設サイトの「座談会」(https://www.shinchosha.co.jp/solomon/talk.html)でも語られているとおり、夏休みの読書感想文の課題図書になっていもいいくらいの、中学生が主役のジュブナイルです。
宮部みゆきの代表作と言っても過言ではない作品だと思います。「模倣犯」と比べても、(一長一短、好き嫌いはあると思いますが)この読後感は誰にでも(それこそ、中学生にでも)安心してお勧めできます。
以下、ネタバレあります。
今回は少し踏み込んで書いてあるところがあります。できるだけ致命的なことは書かないように気を付けますが、例え粗筋であってもネタバレと感じる人はいると思いますので、ある程度はご容赦を…。
城東第三中学2年生の柏木卓也が屋上から転落して死亡したクリスマスイブから半年。当初は自殺だと思われていた彼の死は殺人だと指摘する告発状をきっかけに、城東第三中2年生は同級生1名、同級生の家族1名の死と、同級生1名の大怪我、先生2名の辞職に至り、縺れに縺れた「事件」となってしまいました。
柏木卓也のクラスメイト達は、傷ついた自分たちの気持ちの行き場を探し、有耶無耶にされたままの事件の真実を探すため、「卒業制作」として「事件」の裁判を行うことを決意します。
被告は告発状で名指しされた大出俊次。
城東第三中学の札付きで持て余し者の彼の罪状は、卓也を屋上から転落させたという殺人罪。
追及するのは藤野涼子。
学校内裁判の発案者の彼女は、告発されたような事実はなかった、と信じて裁判を企図したのですが、刑事の娘の彼女が本気で俊次を弁護するはずがない、という俊次の父勝の疑念を晴らすため、検事側に回ります。
弁護するのは神原和彦。
卓也の数少ない友人だったと主張する彼は、裁判メンバーのなかで唯一、東都大付属中学という他校の生徒です。
一時は両親に殺意を抱き、その後救われて涼子に心を寄せる野田健一が彼の助手。この巻では探偵役としても勘のいいところを見せてくれます。
学年トップの秀才で理屈屋の井上康夫を判事に迎え、個性豊かな9名が陪審員を務め、超人的な身体能力を持つ山崎晋吾を廷吏に据えて、いよいよ開廷に向け、検事側弁護側双方とも事件の捜査を始めたのでした。
と、いうことで。
この4巻では、3巻に続き藤野涼子たち検事側と神原和彦たち弁護側の調査が描かれます。
自分は、一度6巻まで読み終わってからすぐに再読しています。伏線や手掛かり、ミスリードを誘う仕掛けを探しながらの再読も楽しかったのですが、ミステリとしてはこの巻が一番面白く読めました。
犯人と、トリック(は別にないかな?)、動機なんかが薄っすらと浮き彫りになってくる過程がドキドキします。
この巻では謎解き要素が2つ出てきます。
まず、電話の着信履歴について。
携帯やSNSの普及前・普及後でミステリのトリックががらりと変わってしまったように思います(ていうか、古い物ばかり読んでいるので、スマホやSNSをトリックに取り込んだ作品って読んだことがないような)。
この巻でも、親子電話(電話の「親機」「子機」がわかるティーンズっていないだろうなあ…)や公衆電話への発信など、この時代ならではのコミュニケーションの取り方が肝になっているところが一つ。
柏木家の着信履歴が公衆電話からのものであり、最後の一つが小林電器店前のものであることを野田健一が思いつきます。
それに対し、神原和彦は電話の履歴関係に関心が薄く、誰かが卓也に電話をしたのではと興奮する健一に対し、卓也が死に場所を求めて彷徨っていたのではないかと主張します。
「あれはね、本人」というセリフを含め、丁寧にミスリードを誘い、しかも読者にとって公平な書き方になっています。ベテランの味です。
もう一つ、謎らしい謎と言えば、大出家の火事と「花火師」。バブルの頃の雰囲気を補強するかのような、思わせぶりなワードです。
この花火師に関しては、涼子がチートを使っています。警視庁捜査一課所属の警察官である父剛からユニバーサル興産と花火師の情報を聞いているのです。これに対して、状況と弁護士の先生へのカマかけでほぼ真相にたどり着いていた神原弁護人に一日の長があります。
そして、丹野先生との対話について。
自分を幽霊みたいだと称する丹野先生は、城東第三中学校で唯一卓也がコミュニケーションをとったことがある先生だったようです。
神原・野田の弁護側コンビが話を聞きに行った時に、先生が卓也からこんな話を聞いたと語ってくれました。
両親を悲惨な形で亡くした友人がいる、その友人は、「さぞ生きづらかろう」「――そんなふうにして残されたら、その子供は、自分の命を大切にすることができるだろうかとか、生きる意味が見つかるだろうかとか」神原和彦の目の前で…。
先生はこの時、この友人が和彦のこととは知らず、面と向かってこの言葉を和彦に投げつけます。健一と和彦それぞれの反応が好対照で、これぞ再読のし甲斐のあるところだなあと感じました。
あと、この友人のことを知った後の丹野先生の気持ちが気になります。(後の巻になりますが)藤野涼子が思わず口に出した「先生、辞めないでください」に心の底から同意です。
最後に三宅樹里について。
母親に告発状の続きを書いているところを目撃されて以来、緘黙になってしまっていた彼女は、この巻の最後で声を取り戻します。
彼女は必死で主張します。
「逃げてたら、嘘つきの、まんまになる。
松子と一緒に、あたしも見たの。
怖くて、言えなかった。
でも、あたしも、あの場にいたの。本当に、いたの。本当に、見たの。」
この裁判のきっかけとなった告発状を書いたのは彼女です。面白半分に彼女の魂を引き裂き続けた大出俊次たちを追放すること、そのために必要なことはすべて彼女の中では正義であり真実なのでしょう。
藤野涼子は裁判で証言するという彼女の決意に、このときようやく納得します。
『自分はうそつきじゃないと抗弁する機会は、樹里には全く与えられなかった。そしてそれこそが、学校内裁判の法廷でなされることだ。』
それでも、検事役としての藤野涼子は、樹里に向かってこう言わざるを得ませんでした。
「あたしはこの事件の検事よ。あなたを信じる。」
涼子は検事としてしか樹里を信じることはできませんでした。でも、彼女のことを丸ごと信じてくれた人が、後の巻で出てきます。
いよいよ次の5巻からは法廷が描かれます。
リーガルサスペンスを読むのは久しぶりになります。どういう形で弁護側が「勝った」ことになるのか、楽しみです。 -
本の扉見開きには「登場人物相関図」がある。全ての登場人物が出ているわけではないが、これによってかなりの人物関係性の整理は出来るだろう。編集者のバイアスがかかっていて、ひときわ大きな文字ポイントで書かれている人物は6人いる。検事の藤野涼子、事件の発端・死者の柏木卓也、弁護人神原和彦、弁護人補佐野田健一、被告人大出俊次、告発状差出人三宅樹理である。そのうち、今までほとんど心情内部が描写されていないのは、神原和彦と大出俊次そして柏木卓也の3人だ。推理小説のセオリーならば、怪しいのはこのどちらかになるのだが、私は大出は除外してもいいと思っている。
今回求められているのは、殺人事件の犯人ではない。なぜ柏木卓也は死んだのか。その真相である。イスラエル建国時の王、ソロモンはその類稀な人格を認められて神から知恵を授けられた。その結果、権威も権力もついた。そのソロモンが嘘をついたというのが、この作品の「キモ」なのだとしたら、人格と知恵のない大出は外れなくてはならない。
ならば、ソロモンは当然生きている神原和彦ということになるが、おそらくそう単純ではないだろう。
柏木の日記はどうなったのか。
小林電気店の叔父さんの証言の行方は。
今後、新たに登場するべき小学校時代の柏木の知人は果たして出て来るのか。
等々に注目しながら、あと一ヶ月気ままに待とうと思う。
2014年10月8日読了ららりりららややや -
とても濃厚濃密で忙しい10日間。
大人たちも注目するこの学校内裁判はどう展開するのか、気になります! -
まだまだ調査パート。学級裁判以外の放火事件の真相。弁護士役に名乗り出た少年は誰なのか?何のために。なぞが深まる。
著者プロフィール
宮部みゆきの作品





