台所のオーケストラ (新潮文庫 た 98-4)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101369846

作品紹介・あらすじ

手間ヒマかける時間はない。でも、ちょっと目先の変わったものは食べたい。それも買いおきの材料を使って、チョコチョコッと作れるヤツを-をモットーに、名女優・高峰秀子の、夫への愛情が生み出した3分から1時間で作れる、和風、中国風、洋風、ソース・タレ・つけ汁の簡単レシピ129品。名随筆家としての食エッセイ106編とともに、心ゆくまでご堪能ください。

感想・レビュー・書評

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  • 1982年に刊行された料理エッセイ。昔の女性なら当然の嗜みだったのかも知れないが、鍋の素や炒め物の素を使った料理や、出来合いのものを買ってくる割合が増えた現在では、丁寧に食材に向き合う著者の姿勢が祖母の世代を思い出し懐かしい。
    大層な蘊蓄を披露することもなく、好感を持って読了した。

  • ちょっとはすっぱな言葉遣いもどこか品があって粋。真似のできない芸風だ。
    レシピをみていると、案外ガッツリ系なのも意外だった。和洋中、当時は珍しいスパイスや珍味なんでもござれの貪欲さも小気味よい。

    ・白身魚の昆布和え
    ・グリンピースの煮物
    ・焼きこんにゃく
    ・焼き味噌
    ・冷たくなった焼き穴子(鰻)は、適当に切ってボウルに入れ、ぐらぐら煮立った日本酒をざーっと注いでふたをし、すぐにふたをずらしてこぼす。わさび醤油で頂く
    ・ほかほかの皮付きベイクドポテトにナイフを入れて、カリカリに焼いて砕いたベーコンとサワークリーム、みじん切りにしたニラをたっぷりとかけて食べる
    ・セロリのからしあえ
    ・もやしと卵白の炒めもの
    ・大根を拍子木にしてちょっと日にあて、生醤油に砕いた八角を散らして大根を入れ2、3日漬け込む(きゅうりでも)
    ・卵とトマト
    ・シュペツレ

  • この時代の女優さんは素敵だわ(憧れます)

    シンプルイズベストなお料理、
    これが主婦には何よりです

  • 2013.5.23~29 読了
    和洋中くまなく満遍のないレシピの多さに圧倒される。簡単なものから凝ったものまで、どれもこれもおいしそうでプロ主婦ぶりが窺える。女優、随筆、料理いずれも一流を極めているとの養女の評だが、共通するのは”ムダがない”ということのようだ。

  • デコちゃん、こと女優高峰秀子が家庭で作っていたであろう料理のレシピ集。彼女は、いろいろな事を独学で学んでいったと、何かで読んだことがあります。
    文章も料理も演技も独学でこのレベルまで高めていったということは、あとがきにも書いてありますが、とてもプロ意識の高い方だったということ、洗練された方だったんだろうな、と思います。爪の垢でも煎じて飲みたい気分。。

  • 軽やかな文章。すぐにでも台所に立ちたくなるレシピ。

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著者プロフィール

高峰 秀子(たかみね・ひでこ):女優、随筆家。1924年北海道生れ。5歳のとき映画『母』で子役デビュー。以後、『二十四の瞳』『浮雲』『名もなく貧しく美しく』など300本を超える作品に出演。キネマ旬報主演女優賞、毎日映画コンクール女優主演賞ほか、受賞数は日本映画界最多。55歳で引退。名随筆家としても知られ、『わたしの渡世日記』(上・下、新潮文庫)で第24回日本エッセイスト・クラブ賞受賞。2010年12月28日死去。享年86歳。

「2024年 『高峰秀子 夫婦の流儀 完全版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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