秘密と友情 (新潮文庫 か 62-21)

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  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101370873

作品紹介・あらすじ

骨を隠す犬のほうが、その場でガジガジやっちゃう犬より、セクシーなのかなあ(「秘密」より)。他者との不器用な関わり方、地への足の着かなさ加減――互いによく似ていることを感じとった精神科医と歌人は、某日、友情を結んだ。そんな彼らがとことん語り合ったのは、孤独、言葉、愛……。世界にいまだなじめないあなたにおくる、微笑と屈託の連続対談集。『人生問題集』改題。

感想・レビュー・書評

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  • 地に足がついてなく世界とずれているのを互いに感じ取る二人が14のテーマを語り合う。意外と難しい展開の時もあり少しずつ読んだ。以前ラジオで共演した時のようにゆるいテンポで鋭い会話なのかなと想像。巻末の煩悩コンテンツ楽しい。

    • たださん
      111108さん、お返事ありがとうございます♪

      そうだったのですね(。ノωノ)
      私、密かに899になった時点で、いつかな、いつかなと待ち構...
      111108さん、お返事ありがとうございます♪

      そうだったのですね(。ノωノ)
      私、密かに899になった時点で、いつかな、いつかなと待ち構えていたのですが、案外、そんなものですよね(^^;)

      また、111108さんのお返事で、改めて表紙の画像を見てみると、猫だったのですね。
      しかも、とても可愛い!
      春日武彦さん、知らなかったのですが、精神科医なのですね。
      そして、穂村さんと同じ世界音痴だそうで(笑)、本書にも、俄然興味が湧いてきました♪

      それから、今年は一年の始まりから大変なことが色々とあって、そのお気持ち、分かるような気が致します。
      私も、全く気にしていないといえば嘘になりますが、いつも通りに変わらず、自分なりのレビューを書いていくことが、私に出来ることかなと思っております。

      お役に立てて嬉しいです!
      次は、節目の1000レビューですものね。
      その時は、またお祝いさせて下さいね♪
      私もずっとついていきます(*'▽'*)
      2024/01/04
    • 111108さん
      たださん

      899レビューから待ち構えていただいたとは笑
      1000レビューもうっかりしそうですが、見守っててください♪

      春日武彦さんは、 ...
      たださん

      899レビューから待ち構えていただいたとは笑
      1000レビューもうっかりしそうですが、見守っててください♪

      春日武彦さんは、 そうそうまさに穂村さんの世界音痴仲間ですね。私もまだそんなに読めてないですが、以前読んだ吉野朔実さんの『お父さんは時代小説(チャンバラ)が大好き』で対談してるのが面白かったです。ちょっと昔の本ですが穂村さんとの対談もあり漫画もありで楽しめました。
      2024/01/05
    • たださん
      111108さん

      穂村さんの友人、吉野朔実さんの、その著書、以前のコメントで覚えておりますが、春日さんとも繋がっていたとは、交友関係が共通...
      111108さん

      穂村さんの友人、吉野朔実さんの、その著書、以前のコメントで覚えておりますが、春日さんとも繋がっていたとは、交友関係が共通しているのですね。
      吉野さんの著書含めて、本書も読みたくなりました♪
      ありがとうございます(^∇^)
      2024/01/05
  • 単行本「人生問答集」2009の文庫化で解題「秘密と友情」。
    おまけに「煩悩コンテンツリスト108」。
    解説は平松洋子。

    吉野朔実を挟んで超仲良しなのかと思いきや、その食事会以外ではあまり、らしい。

    ちょっと笑ったのはp98。
    わざと意識してゆっくり喋っているらしい。
    知らなんだ。あれが素だと思っていた。
    しかも石田衣良に「君のしゃべり方は不自然で気取っている」とマイルドに言われたんだとか。笑
    メディア露出の多い人は大変だな。
    p262あたりの大島弓子愛を論理的に語っている部分は、やはりよき。
    あと感じたのは春日武彦、結構親父との挿話を語ること。
    そして結構太ぇ野郎だな、というか、食えないオヤジだな、とも。

    • 傍らに珈琲を。さん
      knkt09222さん、こんばんは

      わざと意識してゆっくり←これって穂村さんですか?
      だとしたら…Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン
      穂村弘さんの...
      knkt09222さん、こんばんは

      わざと意識してゆっくり←これって穂村さんですか?
      だとしたら…Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン
      穂村弘さんのファンですが、意識してあの話し方をしているのだとしたらちょっといやらしいなぁ。。。
      何かを狙って普段から演じている人、好きじゃないんだよなぁ~
      うーん。。。短歌やエッセイを読む目線が変わってしまいそうだ 笑
      2023/12/08
    • knkt09222さん
      >わざと意識してゆっくり←これって穂村さんですか?
      そうです。
      でももちろん、口調を狙って作ってファンに受けてウハウハだぜワハハ、みたい...
      >わざと意識してゆっくり←これって穂村さんですか?
      そうです。
      でももちろん、口調を狙って作ってファンに受けてウハウハだぜワハハ、みたいな記述ではなく、
      そのほうがかっこいいと自意識に囚われて続て自分でも定着していた結果、石田衣良さんに突っ込まれてトホホ、みたいな記述でした。
      本書の中ではヤな感じではなかったとは申し添えておきます。
      といっても、初期エッセイで非モテを自称していたのにアッサリと結婚しやがってという事件があったので、穂村さんの「装い」は十分に戦略的なところはあると思います。でも嫌いになれない。
      2023/12/09
  • 表紙の猫の可愛さで思わず手に取った一冊。
    精神科医の春日さんと、歌人の穂村さんとの対談。

    2人の知的で、かつ「普通」からは外れてしまったおかしな感覚・違和感が絶妙で、思わず吹き出してしまう箇所も。
    (特に穂村さんのヘタレ具合といったら!「めまい」には笑いました)

    大人になることってなんだろう、常識ってなんだろう?

    巻末にそれぞれの煩悩(気になる)108リストが載っていましたが、穂村さんの「ぬいぐるみの熊が踊る文明堂のCM」は、私も常々気になっています(笑)

  • ひねすぎて360度まわったため、すごく単純で素直な人になってしまった、っていう方たちの対談。

    変な韜晦やいいわけがない。
    いろいろと生きづらそうだけど、生きづらさを楽しむ前向きさが良い。

  • 二人とも、ヒネている。そしてものすごく素直。

    「人生のなかで不安じゃなかったことなんて一度もない」(春日氏)というのには、共感。
    特に近年は、明確に不安な要素(病気とか借金とか別れ話とか)があるわけではないけど、「なんとなく不安」になるということが顕著になってきたので。

    幸せなら幸せなりに、「そんなにいつまでもこれが続くわけがない」とか、「これに見合う不幸がなにか起こるに違いない」といった方向になりがちだからな・・・。

  • 歌人と精神科医の対談集。さすが世界音痴の歌人(笑)共感する精神科医もなかなかの難あり(笑)自らを変人と認識しながらも社会性はあるもんだから苦悩すんのかね。ったく器が小さいんだか懐が深いんだか(笑)でも自分の心の奥底に封印していた思いをケロっとつらつらされるとありゃー私も世界音痴なのねーと改めて思い知らされる(笑)なんと言っても表紙の猫の目線、満点(笑)

  • 2022/07/14
    そんなに面白くなかった

  • 精神科領域の森見登美彦と勝手に思う大好きな先生の、興味深すぎる対談。フレーズ抜粋したりん。

  • 精神科医の春日武彦さんと
    歌人、穂村弘さんの対談集。
    
    春日武彦さんは知らなかったけど、
    穂村弘さんのエッセイはたくさん読んでて
    訳のわからなさ加減含め
    とても面白い文章を書く人。
    肝心の短歌は読んだことない(笑)
    
    穂村さんに関しては
    自意識と諦観が入り混じりつつ、
    どこか中2っぽい感じもするし、
    そういうのを演じてるような気もするなぁって
    漠然と思っていたけど、
    この本で初めて知った春日武彦さんは、
    穂村さんと精神年齢が近いのかな⁇って
    印象を受けた。
    
    世間に対するズレを感じながら
    地に足の着いてない不器用なお2人が
    18のテーマについて語り合っている。
    途中、コレって会話噛み合ってんのかなぁ…
    とか、
    あれ?なんの話してるんだっけ?
    とか、
    読んでて迷子になったりもしたけど、
    (これは読解力がないせいだと思う)
    凄く興味深くて面白かった。
    
    共感できるところも
    理解できないところも合わせて
    読んで良かったなぁと思わせてくれる本。
    

  • 最近お気に入りの穂村さんと春日先生の対談は、やっぱり何かずれてて、でもそこに真実が潜んでる気がして面白い。違和感の解消、っていうのが、それぞれの創作活動のモチベーションになってて、それはすごくよくわかる。でも一番、「それわかる!」とおもったのは、「お金」というテーマの対談の時に穂村さんが言った「どこかで自分は社会的に面責だと思っている」っていうところ。私もどうもそういう感覚で生きてて、いつまでたっても大人になったという自覚が持てない。そういう、世間とのズレ感って、誰でもあるのか、程度問題なのか、それともズレてる場所が人によって違うだけで大体みんなズレてるのか…。まあ、ズレてる人が多いからこそ、穂村さんが人気あるんだろーな。

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著者プロフィール

1951年生まれ。産婦人科医を経て精神科医に。現在も臨床に携わりながら執筆活動を続ける。

「2021年 『鬱屈精神科医、怪物人間とひきこもる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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