柳に風 (新潮文庫 ふ 39-1)

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (268ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101371511

感想・レビュー・書評

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  • 09/03/15

  • これも傑作のコラム集。恐ろしい下ネタ率。パナから後書きまでンコネタで統一したところに、古田の美意識すら感じる。くんくのコラム集読んだ時も思ったが、こいつらホンマによく働いてる。めっちゃ仕事好きなんやナ、ていうか古田の場合は、仕事よりもその後の「打ちあげ」が好きなのかもしれんけど(きっと正しい/笑)ラストの八嶋との対談がものすごくクオリティ高くて驚く。いろんな意味でここでしか読めない話だ。ちょうオススメ。ま、ガネーシャでしか古田を知らない人には勧めないけどさ。

  • 日本で一番お客さんの入る小劇場(だと思う)、劇団☆新感線のトップ俳優で、今は映画やドラマにもご出演の、古田さんの雑誌連載コラムをまとめたものです。ご活躍は「週刊TV広辞苑」の頃から楽しませていただいていて(笑)。身近な話題が古田さんの口調そのまま、テンポのよい文章でまとめられています。ドラマやお芝居で共演した役者さんやご家族内の事件、時には世の中にツッコミ、お酒で暴れて男子ネタ暴走!の日々。言葉の切り返しの速さは目をみはるほどで、口先の理屈がまたヘタウマで妙に説得力がある。「クリスマスにリカちゃん人形(これがまた微妙な仕様)がほしい」というお嬢さんを丸めこむうまさは、微妙に使えるかも(笑)。自分の台詞にツッコミを入れながら次へ続けていく文体が誰かに似ている…と考えてみたところ、、宮藤官九郎さんのものに似ていることに思い当たりました(宮藤さんのほうがもっと軽やかですが)。古田さんと宮藤さんは舞台人として互いに影響しあう関係だから文章が似るのかなと思ったり、瞬時に自分を客観視することができるというのが役者さんだから、結果的に文章が似るのかな…と考えたりしました。「あとがき」で、「舞台俳優は基本的につくったものが残らないので、映像や文章など、残るものができるのは嬉しい」という意外にマジメなコメントもちらりと見られるので、「『柳に風』とスカしてても、結構硬派じゃん!」とにやりとしてしまいました。そういう根っこがないと、役者さんとしてあんなに活動の幅が広がるわけはないとも思いました。後輩・八嶋智人さんとのおまけ対談も、役者バカ激突で笑えました。役者さんのよた話・武勇伝が軽やかに読めて面白いのですが、古田さんはもう少し1編ずつのコラムを長くした、テンション抑えぎみの筆致でも面白いように思ったので、この☆の数です…ごめんなさい。

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