グ、ア、ム (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
3.26
  • (16)
  • (47)
  • (77)
  • (21)
  • (7)
本棚登録 : 497
感想 : 71
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (170ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101371726

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • あなたは、『グアム』に行きたいですか?

    日本からわずか四時間で行ける海外、しかも南国の観光地である『グアム』。米国と日本による占領と支配の歴史の先にリゾート地としての地位を築き上げた『グアム』は、日本人にとって長らく観光旅行で行きたい国の上位を占めてきました。観光客全体の8割を日本人が占めた時代もあったという『グアム』。

    しかし、近年そんな日本人観光客の減少が叫ばれてもいます。かくいう私も『グアム』を訪れたことはありません。とは言え、たった四時間で行ける海外リゾートという距離感はどこまで行っても魅力的に響きます。『グアム』とは、どんなところなんだろう。『グアム』には、どんな魅力があるんだろう。そして、『グアム』に行くきっかけが欲しい!まあ、色々なことを思ってもしまいます。

    さてここに、書名にそのまま「グ、ア、ム」と冠し、『グアム』を訪れる女性三人が描かれた作品があります。対象的な性格の娘二人とそれを見守る母親が描かれるこの作品。そんな三人がはじめての『グアム』をエンジョイ?するこの作品。そしてそれは、読後あなたが絶対に『グアム』に行きたくなくなるという、『グアム』への旅行を予定している人は絶対に読んではいけない負の感情に満たされる物語です。

    『北陸の天気は基本的に曇天』と思いつつ『十八年間、その地ですくすく育って』きたのは長女。『腰を悪くした父親がキングサイズのベッドを新しいものにした』ことで、『両親が使っていたベッドを』譲り受けた長女は次女とその端と端で眠ります。『まだ使えるものを何もわざわざ捨てる必要はない、という家庭内教育』で育った二人。そして、長女は『高校を卒業し』、『なんの目的もなく田舎を飛び出し』東京の『大学に通って』います。一方で、『堅実と言われた』次女は『学校の推薦枠もあって高卒で信用金庫に内定』しましたが、『勤務地』である大阪へと移り住みます。夫婦二人暮らしになった中に、『そういえばあんた、休み取れたんかいね』、『取れたよ。三日間』、『子供たちは?』、『下は有給使うって。上はバイトやからいつでもいいんやと』と会話する二人。そして、父親は『三人でゆっくりしてくるこっちゃ。わしはあんたらのスポンサーや』と言い、『母親はバッグから手帳を取り出すと、三月の六、七、八の空白に「グ、ア、ム」と書き込』みます。一方で、『来週には母と、姉と、グアムに行かねばならない。父親がどんな気の遣い方なのか、やたら「女三人旅プラン」を薦めてきた』と思う次女。それに対して、『タダだから行くんだよね?家族旅行って。親の金で豪遊しにいくイベントだよね?』と同棲している恋人に言われる長女。
    いよいよ出発当日となり成田空港で合流した三人は、『パスポートあるか、ちゃんと確認しといてや』、『そういうあんたこそ、あるんかいね』、『チケットはあんたら、絶対なくすからお母さん持っとく』と慌ただしく会話します。『母親が近所の奥さんに相談しながらパンフレットを見比べて選りすぐったパッケージツアー』という『二泊三日』の『グアム』への三人旅。離陸した三人は機内でもあれこれ会話を続けます。『あんたは何がしたい?』と訊かれ『なんでも』、『アドベンチャー・リバー・クルーズっていうやつ』と『興味なさそうに』ガイドブックを指す次女。それに、『駄目や。見てみ。四時間かかるって書いてあるやん。こんなんずーっとただ船に乗っとるだけやぞ。飽きるわい絶対』と反対する長女。やむなく『この、ディナーショー・オン・アイスってやつ』と代案を出す次女に、『これ、スケートしとるところ観て、ご飯食べるんやろ?思いっきり室内やん。グアムの意味ないやん』と返す長女。『じゃあこの水中歩行』と言う次女に、『二百ドルやんか。一人二万円って高くない?海の中、歩くだけなんやぞ。お前、本当にそんなことしたいか』と返す長女。二人の間に座る母親は、そんなやりとりの中に『風見鶏のようにちょこまかと向きを変えて、落ち着きどころをなんとか見つけようとし』ます。そして『相変わらずの姉の身勝手ぶり』に辟易する次女。そんな中に、『前方の通路、それぞれからワゴンを押した金髪のキャビンアテンダント二人の姿が見え』ます。『ビーフオワチキンの時間がやって来た』と『家族は一斉に、緊張に、身を強ばらせ』ます。そんな三人のドタバタした『グアム』への旅行の様が”シニカル”な表現の中に描かれていきます。

    “北陸育ちの姉妹。長女は大学を出たもののバイト生活を送る、いわゆる「ワーキングプア」。そんな姉を反面教師にした次女は、高卒で信用金庫に就職。姉妹は母も交えた女三人でグアム旅行に出かけることになるが、長女の身勝手な行動のせいで、早くも旅は不穏なムードに…”と内容紹介にうたわれるこの作品。文庫本170ページというあっという間に読み切れる分量の中に本谷有希子さんらしい”シニカル”な筆致に振り切った物語が展開していきます。

    そんな物語の読みどころはやはり「グ、ア、ム」への母と娘二人による二泊三日の珍道中だと思います。飛行機の中の『ビーフオワチキンの時間がやって来た』という先行き不安になるような展開を経て目的地へと降り立った三人。そんな三人を待っていたのが、

    『グアムは生憎の雨だった』。

    という『生憎』の空模様です。しかし、本谷さんは単に『生憎』では終わらせずその空模様をこんな風に描写します。

    『雨と呼ぶにはまだ早い。台風の直前のような生温かい風が、パンフレットの碧空の写真とはおよそ似ても似つかないみすぼらしいネズミ色の雲を、早送りされた映像のようにぐるぐると掻き回していた』。

    本谷さんはこれでは止まりません。さらに、普通にはありえない言葉をもってその雰囲気感を煽ります。

    『歓迎してくれるはずのヤシの木が、まるで自殺者の縄掛けでも待っているかのように、不気味にしなっていた』。

    『自殺者の縄掛け』って…。ここは『グアム』ですよ!『ヤシの木』からよくそんな表現が思い浮かぶものだと思います。まさしく”シニカル”という言葉そのものです。しかし、本谷さんはこんな程度では終わりません。三人がはるばるやってきた『グアム』の情景をこき下ろしていきます。

    ・『今乗っているバスや、広めの道路を走っている車は大体が日本で乗り古された廃車同然のものを買い取っているらしく、まるで海外に来た気がしない』。

    ・『グアムの道路沿いには、どうやって商売として成り立っているのか想像もつかないような荒涼とした店がゴーストタウンのように軒を連ねていた』。

    ・『海沿いのホテルはどれもこれも潮風で茶色く変色し、白壁を貧乏たらしく剥落させている…長女がパンフレットを思わず丸めて握りしめてしまうのもしょうがないほどに、リゾート地はむごたらしく廃れていた』。

    いかがでしょうか?『グアム』への旅が描かれた旅行記のような小説を期待する方には衝撃的な描写がこれでもか!と相次ぎます。本谷さんはさらにこんな表現でダメ押しします。

    『天候もますます荒れ出し、今やスカートを穿いた歩道の女性の尻くらいなら観光客にサービスさせられるほどの風が吹いている』。

    いやあ、どうでしょうか。私は『グアム』に行ったことはないですが、どんなところか興味はありました。しかし、この作品を読み終えて絶対に行くことはないだろうという確信を覚えました。この作品の末尾には、”参考文献 グアム政府観光局HP”という記載がありますが、グアム政府観光局の方が読んだら驚愕されるのではないでしょうか?しかも本文にはこんなひと言もあります。

    『これまた地味に、ぼろっちい砲台があった。なんとか観光スポットを、とやっきになっているグアム政府の思惑がひしひしと伝わってくる』。

    ここまで特定の観光地をこき下ろした作品、よくクレームで発禁にならないものだと感心する他ないレベルです。まあ、もちろん天候が最悪という状況での観光ということはありますが、でもね…。ということで、近々『グアム』に旅行する予定!とおっしゃる方は、絶対に読んではいけないのがこの作品です。間違いなく読後間髪入れずにキャンセルの手配をすることになると思います。それにしても凄いなあ、この作品。本谷さん、『グアム』に恨みでもおありなのでしょうか?さて?

    そして、この作品のもう一つの楽しみどころは母親と娘二人の関係性をこれまた”シニカル”に描いていくところです。この作品は全編にわたって三人称で描かれており、それもあって三人を冷たく突き放した視点が一貫しています。物語ではそんな三人の名前は一切登場しません。母親、長女、次女という言い方が徹底しています。では、対象的な性格を見せる姉妹を簡単にご紹介しておきましょう。

    ・長女: 25歳。『高校を卒業し』、『なんの目的もなく田舎を飛び出し』東京の『大学に通』う。『あらゆる入社試験に落ち』、恋人と同棲し、『ワーキングプア』へ…。

    ・次女: 21歳。『堅実と言われ』る。『進学するだけ金の無駄』と考え、『学校の推薦枠もあって高卒で信用金庫に内定』。『現実主義の人』。『Sっけがある』という恋人がいる。

    世の中に姉妹は数多いると思いますが、性格が似ているというより、全くの正反対というようなことはよく聞きます。物語は、そんな長女と次女が『グアム』への二泊三日の旅行を共にする中で時に対立し、時に妥協する他ない、極めて危うい関係性が(申し訳ないですが読者には非常に面白く)伝わってきます。そして、そんな二人に挟まれ、『空気の悪さに母親がハラハラしている』という姿を見せる母親に同情を禁じえない姿に痛々しさを感じもします。三人の主人公を登場させる物語は数多ありますが、母親 × 長女 × 次女という組み合わせで描くこの物語の人選、とても絶妙だと思いました。そして、もう一点、『グアム』への旅路に同行せず、『楽しんで来て下さいませ。わしは、あんたがたにケツの毛まで毟り取られますので』という言葉を残して北陸の自宅で一人待つ父親が、時に国際電話で、時に三人の会話の中に登場して良い味を醸し出してくれます。この作品の登場人物はほぼこの四人に限られ、かつ、名前も登場しないという設計が独特な雰囲気感を生み出しているのだと思います。”時代の理不尽、血の繋がった女同士のうっとうしさを、’シニカル’な筆致で笑い飛ばす、奇妙で痛快なホームドラマ”と位置付けられるこの作品。あっという間に読み終わる物語が強烈なインパクトを残すのを感じました。

    『来週には母と、姉と、グアムに行かねばならない。父親がどんな気の遣い方なのか、やたら「女三人旅プラン」を薦めてきたのである』。

    母親と娘二人の二泊三日の『グアム』旅行が描かれたこの作品。そこには、『グアムは生憎の雨だった』という中に、マイナス感情しかない、とほほな旅路の様子が描かれていました。なんとも危うい関係性の姉妹と、それを取り持つ母親の姿が描かれるこの作品。『グアム』に旅したいという気持ちが完全に萎えるこの作品。

    細かなエピソード盛り沢山でやけにリアルに語られる『グアム』の旅路が故に、余計に『グアム』を醒めて見てしまう、摩訶不思議な位置付けの作品でした。

  • 母と20代の姉妹の3人でグアム旅行に行く話。3人とも初めての海外&幼少期からお互いの相性が決して良いとは言えない姉妹と母親の2泊3日が描かれている。父親は北陸の家で留守番。前半は北陸に住む一家、そして高校卒業後、家を出てからの姉の東京生活と妹の大阪生活の様子が書かれているが、残念ながらいずれの姉妹にも共感できなかった。後半のグアム旅行の話では、いまいち仲良くない家族の旅行を覗いた感じだったが、成田空港や機内での様子は、旅に出る高揚感や機内食注文時の若干パニくるところなどは楽しかった。スマホがまだ普及をしていない2008年頃に書かれた作品で、デジカメなどが出てきて懐かしかった。

  • 2011年に購入していた積読本。苦笑
    数年前に7ルールというTV番組で著者を拝見し、
    こんな方なのか!と驚いた記憶です。

    帯は、
    -------------------------
    この人たちに自分のペースを乱されたくない。
    この、自己顕示欲の塊たちに。

    母・姉・妹の女三人海外旅行
    イタくて笑えるゼロ年代の家族小説
    -------------------------
    北陸育ちの姉妹。
    姉は上京するが、就職できずワーキングプア。
    妹は姉を反面教師として、高卒で地元の信用金庫に就職。
    姉妹の間をとり持つように、折衷案を提示し続ける母。
    女たちにケツの毛まで毟り取られた父。笑

    姉妹の微妙な関係や距離感と、
    両親の二人への愛情(?)と。

    父と飼っているウサギはお留守番で、
    姉妹と母でグアム旅行に行く話。
    いるかも、あるかも、こういう家族。

    私だって兄とべたべた仲良い訳ではないし、
    思春期の頃なんて本当に仲が悪かったし。
    姉妹で仲良い友達を見てうらやましかったり。
    どちらも可愛い子どもという、
    両親の気持ちも
    この年になってわかるようになった気がします。

    以前、7ルールに編集者の助宗さんが出ていて、
    家族というのはチームプレーで、
    家族というチームをみんなでうまく回していくための
    役割でしかない、みたいなことを言っていて。
    だから誰が稼いでも、誰が家事をやっても、
    それは家族としてバランスをとって
    機能していくための役割だと。

    この本を読んでいて、
    なんとなくそれを思い出しました。
    グアムで珍道している間に、
    父は父で戦いを繰り広げていた…みたいな最後は特に。笑

    完全に余談ですが、
    どうして今…みたいなタイミングで生理になっちゃう気持ちも痛いほどわかりました。笑

    短くてすぐ読み切れます。
    今いくらなのかわからないけれど、362円(税別)と書かれた値段に「安っ!」と思った私です。時代ですね。苦笑

  • 父抜き母子3人がグアム旅行に行く話。テンポが良くて時々笑いがこらえられなかった。おもしろい。

  • ずっとおもろい。解説もいい

  • いがみ合う姉妹と、可哀想なおかんと、サービス過剰な父親。ちっともグアムに行きたくならない。

  • 今まで読んだ『江利子と…』と『腑抜けども…』が私的にはありえないくらいだから何?って言う感じと、文章のひどさにあきれていたので、「あ、上手くなったな、ちゃんと小説になってきたな」と思えた。意外にも。
    場面場面がはっきりしているところが演劇の脚本家である彼女らしく、ちょっと過度になるかどうかっていうすれすれで、面白く演出してもいるのだけれど、読み通してみて結果的に「描写がうまくなった」っていうだけだな、という気がした。もちろん描写から深みが生まれてくるっていうのもあると思うけれど、彼女の場合ただ場面の描写が小説の技巧的に上手くなったってだけで、この作家が奥行きがある人物だとは、私には到底思えない。

  • 飛行機の中で母が光り輝くくだり、笑った。

  • 『時代が時代なら「うつけ者!」と斬りつけられてもおかしくないほど集中力を欠いた状態である。』

    『人の顔に点在するほくろを線でつなぐと何かのメッセージが浮かび上がってきそうで怖い…だの。』

    『長女は「妹をアリバイ工作に利用した、睡眠時間経過の誤認トリックを思いつきましたので」と泣き、「わけが分からん!」と父親からさらに怒られていた。』

    『うるさいな、おとん! あほ! おとんがあほや! おとんが将来ぼけろ! ぼけ老人になれ! ー ぼけたらほっぽり出してやる! 裸で近所、うろうろしろ!』

    『ちなみに長女が状況する際、彼が同様に出した条件は"AV女優にならないこと"だった。』

    『信用金庫の同僚ともそれほど信用のある付き合いはしていない。』

    『今のはたぶん「オランジィ・ジャゥス、プリーズ」と発音せねばならなかったに違いない。 ー 「オランジィ・ジャゥス」と言わなかったばかりにトメィトォ・ジャゥスが目の前に来てしまった。』

    『「ビーファーチッキン?」もうビーファーとしか聞こえない。どうせお前ら分からないだろうと高をくくり、本当にビーファーと言っているとしか思えない。』

    『あー、何が幸せなのか分からないけど、今が幸せじゃないことだけは、分かる。』

    『ああ、一人って楽だな。人間って他人といなければストレスなんて発生しないんだな、と思えてきた。』

    『やきもきー、と実際に声に出して言ったのは、彼女にとってもこれが人生で初めてのことである。』

    『やがて次女が死刑台にこれから上がろうとするかのような表情でバスルームのドアを重々しく開けて現れ、そこから一歩も動こうとせずに声を発した。』

    『お前はいっつもそんなんやからやろ? なんでお前はいっつもそんな自分が正しい、みたいな言い方するんじゃ。なんの、どんな根拠があってお前が正しいんじゃ。』

    『もういい。なんでもいいから、おかん、喜ばせよう ー 楽しいふり、しよう』

    『甘酸っぱ辛い!』

    『苦悩なんて誰にでもできるということに気づいて、じゃあもうそういうのは他の人に任せようと目をつぶった。そうだ、苦悩なんて誰にでも、できる。』

  • 刹那主義的にフリーター生活を続ける長女。そんな姉を反面教師にして、高校卒業後に地元の信金に就職した、堅実な次女。2人の仲を取り持とうとする折衷主義の母。

    三者三様の女性の日常のちょっとしたトラブルを、スラップスティック調で描いたホームコメディ小説。

    ストーリーは、女性3人がお互いをどんなふうに見つめ、分析し、現在に至ったのか。そして、人生初の海外旅行(inグアム)でのドタバタぶりを描くという展開。

    物語を通して、【世の中は「是か非か」「イエスかノーか」という単純な二者択一で割り切れるようなもんじゃないんだよ】というメッセージを読み取ることができる。それ故、今作では「3」という、2つで割り切れない数字が大きな意味を持って、随所に現れる。

    女性3人であることはもちろん、3日間のグアム旅行、ダブルベッドとエキストラベッドのくだり、チャモロ族の身分の3階層、トリロジー(3連)のダイヤ、そして『グ、ア、ム』というタイトル…。

    作者の「工夫」せんという思いは理解できるが、ドタバタ部分が長すぎて、やや悪乗りに過ぎる思いがした。チャモロ族のナイトマーケットでの、感情の爆発・シリアスな展開もいささか唐突だ。

    「ユニーク」な作品であることは確かであるが、おもしろいかどうかのツボは人それぞれか。本谷さんの小説群において、本作は僕にとっては外れ。

全71件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

小説家・劇作家

「2022年 『ベスト・エッセイ2022』 で使われていた紹介文から引用しています。」

本谷有希子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×