スキップ (新潮文庫)

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本棚登録 : 4295
レビュー : 554
  • Amazon.co.jp ・本 (571ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101373218

感想・レビュー・書評

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  • 17歳JKの私が目覚めたら、
    いきなり42歳高校の先生、既婚子ありになってた....。

    設定的には、なんとなくありがちなかんじ。
    しかし本はいいかんじに読ませる。

    テンポのいい話運びと、読みやすさが相まって
    主人公に共感してしまう。
    なんといっても、現実に対する前向きさがいい。

    昭和30,40年代生まれが読んだら、もっと楽しめる...かな?

  • 高校生から突然25年の時をタイムスリップして、高校生の娘を持つおばさんになってしまった「一ノ瀬真理子」

    年下の男の子に恋する時、少なからず同じ感情があったのではないか?
    幸いにも私は25歳も年下の彼を好きになるにはまだ若過ぎるのだが。
    51―池ちゃん、あなたのいった通りよ。わたしは、あの時、お人形さんみたいだった。
    わたしは、―わたしは掛け値無しに可愛かった!
    (初めて鏡を見た時)
    134誰か、教えてください。時は、取り返すことが出来るのですか。
    (好きな男の子に会った時)
    243桜木さんの言葉
    286先生は、伝えたいことをちゃんと持って教室のドアから入って来るべきだと思うの。〜《話したいことがないのに話すというのは辛い》〜それを必ず持って来たいぇ思います。
    287(好きな言葉)自尊心
    343今日が、明日の、ただの通過点だったということのないような―そんなことが出来れば嬉しいと思います。
    380ゲーテの「ファウスト」鍵になるフレーズに、《時よ、停まれ。おまえは美しい》があった。
    401時間の階段を上れば自分の手に入る、と思ったものが、ただの幻にすぎないことはよくあるだろう。それどころか、失うもの、二度とできなくなることは、いやというほどある。
    406その言葉が唇からもれた瞬間、わたしの体の芯を、どうしようもなくせつないものが、流れ落ちるように素早く走り抜けた。
    ↑なぜか?
    491何か不満があるんだ。何か、他に解決できないことがあるんだ。若い時は、いや、若くなくったって、皆な、それがある。
    (お父さん、お母さん、わたしはもう二度とあなた方に会えません)
    (昨日という日があったらしい。明日という日があるらしい。だが、私には今がある)

    ほぼ引用で、取り留めなくなっちゃったけど、心に残る言葉がたくさんあったので書いておきました。
    中学生くらいの時に、NHKのスペシャルドラマで見て、一気に引き込まれたのを覚えてる。
    あれから15年経って、色々経験してもやはり面白いものはそのまま。
    一ノ瀬真理子さんがスキップしてしまった、最も輝く時間を生きてきたんだなと思う。

  • 前向きに生きようと思わせてくれる一冊。

  • 結論から言うと、よかった!!の一言に尽きる。

    初めはなんか古臭い感じがして、別に知らないことはないけどちょっと時代が私よりも一昔前で「こんな調子でずーっと進むのかな~?」なんて思ってたけど、それがなんと25年後の世界になっちゃう。
    どっちの世界も知ってる世代の私の年頃はなんか読んでて共感できることが何度かあった。
    これが、もっと古い世代だったり、私よりももっと若い世代だったら、両方の世界を共感できることが少なかったと思う。ほんといい感じに生まれたわ、わたし。

    学校の先生として25年後の自分を生きていくんだけど、生徒や家族との関わりがとても温かく書かれてて、途中でウルッときそうになったよ。
    でも、こんなにすんなり25年後の自分を受け入れ、で、最初から先生として17歳だった自分が上手く生徒の指導者になれるかな~?と、ちょっと疑問ももったりしたけど、あまり深く追求するのはやめたわ。
    話がいいから、その流れに乗って読んでみました。
    心温まる一冊でした。
    続編の『ターン』が楽しみ。

  • 心だけ未来に飛ばされ、周りの環境と自分の体に心が追いついていないという葛藤に悩まされながらも「今」を必死に生きるという主人公がよかった。理不尽な現実に突きつけられ、悲壮感漂う物語になると思っていたけど、物語通じてとても爽やかだった。

  • 素晴らしい、何度読んでも色あせない
    良い本をありがとうござい

  • 面白いです。
    それでいて切ない感じもします。
    泣けます。
    ノスタルジーにも浸れます。
    うまく言葉にできませんが、良かったことは確かです。
    三部作のようですので続けざまに「ターン」そして「リセット」へとなだれ込もうと思います。

  • 昨日のいう日があったらしい。
    明日という日があるらしい。
    だが、わたしには今がある。



    泣いた。絶対に戻れると思ったのに。
    だが強い。彼女はつよい。
    昨日じゃない、あしたじゃない。
    今があるの。



    突然、自分が大人になったと思った。
    まわりの景色はかわっていた。
    とんでない、飛んでないけど不思議。

    わたしは、しあわせ。

    この本に出会えたことも、幸せ。

  • 17歳の女子高生が、目覚めたら42歳の高校教師になっていた、という話。
    本来の自分と同い年(と思っている)娘とのやりとりで、残酷にも時代が変わっていることを思い知らされる。

    25年後の親友との邂逅で、娘はいるが出産は二度と経験できないことに深く傷付く真理子に胸が痛くなりました。
    私には、まだまだ楽しいことが沢山あるじゃないか!
    42歳の私がどうなっているかはわからないけれど、
    これから起こるさまざまな事象に、真摯に向き合おうと思いました。

  • 17歳の自分から、ある日突然42歳の自分へ。家族は、夫と17歳の娘。主人公は高校教師である42歳の自分を演じ、向き合うことを決意する。それはほかでもない、本当の自分をもち続けるためだった。

    主人公真理子の強さがいい。生き生きとして澄んだことば遣いがいい。多くの学校行事と個性的な登場人物が引き起こすハプニングに、つい引き寄せられてしまう。

    時と人の3部作、他のも早く読みたくなった◎

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著者プロフィール

1949年埼玉県生まれ。高校教師を務めるかたわら、89年『空飛ぶ馬』で作家デビュー。91年『夜の蝉』で日本推理作家協会賞、09年『鷺と雪』で第141回直木賞、15年には第19回日本ミステリー文学大賞を受賞した。エッセイや評論、編集の分野でも活躍している。近著に『八月の六日間』『太宰治の辞書』『中野のお父さん』など。

「2019年 『覆面作家の夢の家 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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