スキップ (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 4296
レビュー : 554
  • Amazon.co.jp ・本 (571ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101373218

感想・レビュー・書評

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  • 北村薫の表現力がはっきりでている作品。年をとればとるほど読んだ時の切なさだったり懐かしさが募るような気がする。初めて読んだのは中学生くらいだったと思うが、あのときはSFものに近い感覚でよんでいたが、いまは青春ものを読んでいるような気分だった。また次に読むときにどんな感覚になるかが気になる。

    20歳

  • はじめは先の見えない突発的な感じがして、なんと都合の良い流れでいくのだろうと思った。が、読んでいくうちにのめり込んでしまった。すごくはまる人がいるというのもわかる気がする。確かにあり得ないし出来すぎだろうと思うのだが、いい意味で予想を裏切られる。このまま…きっと…という思いを抱いていたが、主人公がそこで生きる道を見つけ、存在を確かめてゆくのが気に入った。リバースとターンも読んでみたい。

  • 何かを思い出す、切ない青春ミステリー

    北村薫さんの、時と人三部作のひとつ。
    ある日突然、17才の高校生が42才の高校教師になってしまう話。設定はSFそのものですが、これは、SF小説では無く、青春小説であると感じました。
    物語はとてもゆっくり進むので、私も読むのに時間がかかりました。しかし、この本はゆっくり読むのがちょうど良いと思います。主人公目線から感じられる、どうしようもないもどかしさ、過ぎ去った時間を思う切なさがとても綺麗な言葉で書かれています。急いで読みとばすのはもったいないです。
    必ず、心のどこかに響く言葉があると思います。切なさが残る読了感も独特ですが、ぜひ読んでみて欲しい作品です。

  • タイムスリップ系だけど、SFすぎないところが良い。女性に読んで欲しい。著者の北村薫さんも女の方だとしばらく思っていた(恥)

  • 高校2年生だった私が、気付いたら42歳の高校教師になっていた…しかも、旦那と子供もいる。


    このような設定で物語は始まるが、自らがこのような体験をすると考えると恐ろしい。

    主人公は、「今」を受け入れて生きていく覚悟をするが、私だったら絶対に無理…かな。


    与えられた環境で精一杯生きていく主人公は強くて美しい、と思った。

  • 素敵な本だなぁと思います。
    17歳からいきなり25年後に飛ばされてしまった物語。

    なれない世界に戸惑いながらもゆっくりと順応していくのですが、それ以上に大切なことがたくさん書かれている。
    心理描写がとても丁寧で感情移入しやすい。

    とてもいい作品だと思います。


    @手持ち本

  • 意思が強く、潔く、すごく素敵な女性。
    そんな彼女だからこそ17歳から42歳にスキップしても順応していけたのだろう。
    欠如した時間への不安、悲しみ、そして若さ、歳を重ねること、家族への思い。様々な思いが交錯する。
    そして、今を大切に生きることを強く感じる。前向きになれる。

  • 高校生の自分が、25年の時を経て、高校生の娘を持つ年齢までスキップ。
    若返るのはいいけど年を取るのは嫌だな~と思って読んでいましたが、それも悪くないかと思えるようになって読み終わりました。
    外見はベテラン教師でも、実は高校生の自分が、高校生に教える現代文の授業の部分は圧巻でした。
    人間どう生きるかは、気持ち次第。年齢による気持ちの諦めを持つ事は無いのだと思いました。

  • お客様に借りて読んだ本。

    とまらない。
    よくありそうな話だけど
    中身が恐ろしいほどリアルで絶望的。
    大切な思春期をとばして
    自分と同い年の娘
    そして見ず知らずの自分の旦那。
    そして当の本人は42歳のおばさん。

    読み始めたらとまらない。
    終わり方もとっても好きです***

  • エピローグの、再会シーンが大好きです
    私が女だからでしょうか。「信じる」という言葉が、とても美しいものに見えるんです。

    この本はカバーもない状態で、母の本棚にならんでいました
    初めて手にとったのは15歳のころでした
    それから何度か読み返し、おそらく40すぎるまで
    思い出深い、忘れがたい本として私の元にあるでしょう

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著者プロフィール

1949年埼玉県生まれ。高校教師を務めるかたわら、89年『空飛ぶ馬』で作家デビュー。91年『夜の蝉』で日本推理作家協会賞、09年『鷺と雪』で第141回直木賞、15年には第19回日本ミステリー文学大賞を受賞した。エッセイや評論、編集の分野でも活躍している。近著に『八月の六日間』『太宰治の辞書』『中野のお父さん』など。

「2019年 『覆面作家の夢の家 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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