スキップ (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 4324
レビュー : 557
  • Amazon.co.jp ・本 (571ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101373218

感想・レビュー・書評

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  • ―――「今」は昭和40年代の初め、「私」は17歳。
    そのはずだった。

    多感な高校2年生の少女が、突然42歳まで「スキップ」してしまう。
    今の今まで17歳だったのに、鏡の中には42歳の自分。
    夫がいて、17歳の娘がいて。
    そして、科学は一気に進歩して、世の中はまるで様変わりしていた。

    そんな状況をリアルに描けるのが、北村薫という作家の凄さ。
    いい本だ。

  • 読み直すたびに評価の上がる作品。初読の際は直前にケン・グリムウッド『リプレイ』を読んでいたこともあり、その対比がひとしお心に響いた。痛みがあるからこそラストの主人公の《意志》と《選択》が映える。

  • 明日は、晴れる
    だっけ?小さい時読んでからずっと大好き。

    本で殴ったとこスカッとした。

  • 12月19日読了。「このミステリーがすごい!」1996年度の第7位の作品。昭和40年・文化祭の準備に忙しく過ごす17歳の真理子は、ある朝目覚めると25年後の世界で42歳の自分の身体に心が入ってしまっていることに気づく。・・・作中でも言及されるとおり、単純に「25年分の記憶を喪失した」ととらえると不思議でもロマンティックでも何でもない話なのだが。タイムスリップする話や知っているようで知らない異世界に飛び込んで右往左往する話は古今東西に数多くあれど、この作者の書きたかったのはそんなSFやミステリではなかったのだな・・・。主人公が敵に狙われたり過去に戻ろうとするのではなく、42歳の自分の職業である「高校教師」を引き継ごうとするスリルに手に汗握る(?)。昭和と平成の世の中のギャップで笑わせる小ネタをはさみつつも、主人公が自分がスキップしてしまった25年を徐々に理解していく過程が実にすがすがしい。最後に変なSF的オチをつけないのも好み。ええ話やった。

  • 私として生きること。
    私としてある今。
    背筋をすっと伸ばして生きていく強さに溢れた作品。
    その軽やかさが、何よりも力強い。

  • 主人公、桜木真理子さんの言葉のひとつひとつが、ユーモアと美しさに溢れている。北村薫さんの文章に惹きつけられた1冊。

  • 「時と人三部作」と言うくくり。『スキップ』『ターン』『リセット』の順番となるようであるが、ここに登録してみると、『ターン』『リセット』は、登録済みで読み終わってる。。。およよ・・・・記憶にありません。まぁ、わたしのことでっすからねぇm(_ _)m

  • 昭和40年代、17歳の女子高生。
    家でうたた寝をしていて目が覚めると、時代は平成、17歳の娘がいる42歳になっていた。
    知らない夫、同い年の娘、高校教師という職業。
    戸惑いながらも現実を受け止め、前だけを見て生きる。

    タイムスリップなのか記憶喪失なのか、何にしても20代~30代を飛ばして高校生から42歳って、あまりにも残酷。
    私なら受け止められずに悲観すると思うけど、彼女は受け入れて前へと進む。
    中身は17歳なのに高三受験生の担任って無謀にも程があると思うけど。
    次から次へと頭を抱える問題が降りかかるのに、彼女はどうしてここまで前だけ見ていられるんだろ。

  • 分厚い本だったのにあっという間に読了。解説にもある通り、真理子=我が母、真理子=娘のわたしだと思いながら。本当に亡母と同じ年代なのです。東京オリンピックのとき中学生だったという一文からの推定。
    もし母が高校生の母だったら…とか、いまのわたしが高校生のわたしになってしまったら…とか考えながら読みました。
    特に山がある物語ではないのですが、893まがいの卒業生に助けられたり、25歳年下の男の子に告白されたりしたところは面白かった☆ドキドキハラハラしながらも前に進もうとする真理子さんがステキな一冊です。

  • この作品といい、円紫さんと私シリーズといい、「もっと早く出会えてたらなあ」と思う。

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著者プロフィール

1949年埼玉県生まれ。高校教師を務めるかたわら、89年『空飛ぶ馬』で作家デビュー。91年『夜の蝉』で日本推理作家協会賞、09年『鷺と雪』で第141回直木賞、15年には第19回日本ミステリー文学大賞を受賞した。エッセイや評論、編集の分野でも活躍している。近著に『八月の六日間』『太宰治の辞書』『中野のお父さん』など。

「2019年 『覆面作家の夢の家 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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