リセット (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (446ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101373287

感想・レビュー・書評

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  • 「スキップ」「ターン」に続く三部作の最終編。
    最後のすがすがしさはこれが一番だと思う。
    ちょっと都合よすぎる気もするけど、虚構くらい大団円であってほしい私にはちょうどいい。

  • なかなか、結末にリンクできなかったんだけど、
    リンクしたときの感動を忘れせん。

    描き方がすごい綺麗で、
    引き込まれてゆく。

    前世って信じる?
    輪廻って信じる?

    不思議だけど、私は信じたいと
    この作品を読んで思いました。


  • ハッピーエンドで安心しました。ホントに良かった!
    まさかの戦時中の話だったけど、比較的お金持ちな家の女学生のお話だったこともあり読みやすかったです。
    いやぁ、でもホント良かった!…ちょっと切なかったけど。

  • 〔未読〕

  • 2006年5月31日読了

  • 時間3部作の最終巻。
    ぶつ切れで読んだからよくわからんかった。。。
    特に、第2章からは誰の視点から話してるのかよくわからずで。
    最後にやっとわかった感じ。
    後から考えてみると伏線はたくさんあるんだけど。

    おれとしては前2作に比べるとちょっとな、という印象を受けました。
    戦時中の描写はおもしろかったんだけど、
    唐突に話し手が変わったおかげで時間の扱い方がはっきりわからなかったし。。。
    驚きは得られると思うんだけど。

  • 時ってのは、ときに奇跡を起こす。
    超オススメ。

  • 時をテーマにした物語

  • 中だるみがある。で、ちょっとイライラ。でも時代小説のように楽しめばいいのかも。時代描写は細かいなー。

  • 時と人の三部作の3作目。神戸の女学生・真澄は戦時下ながら穏やかに暮らしていた。友人の家でカルタをしているとき、修一と出会う。しし座流星群の思い出という、真澄にとっての最初の記憶を「よかった」といってくれた修一に真澄は淡い恋心を描く。しかし日本の敗色が濃くなるにつれ、真澄の生活も穏やかなものではなくなってしまう。そして、父親の病気を理由に真澄は家族で疎開することとなる。真澄は工場の廃材でフライ返しを作り修一に渡す。修一は真澄に詩集を渡す。「貸すからーそやからまた会おう。」と。しかし、真澄はその本を修一に返すことはできなかった。神戸が空襲に見舞われ、真澄は助かったが、修一は亡くなってしまったのだ。時はたち、16年後。小学生の村上和彦は子供向けの家庭文庫をしているおばさんと出会う。和彦が中学生になり、おばさんがお祝いにホットケーキを焼いてくれることになった。手伝いを頼まれ、フライ返しを渡された瞬間、それは起こった。流れる二つの時がめぐり合い、もつれ合い、悲しみを越え、奇跡を呼ぶ。

  • 《時の人》シリーズ 第3弾

  • 時シリーズ。
    出会いと別れ。ってのは一つの人生として素敵なことなのだなぁ、と。

    かの時に
    ゐひそびれたる
    大切の
    言葉は今も
    胸に残れど

    だっけ?
    俺がいままでに読んだ小説の中では一番好きだ、断言できる。
    第一章が長くだらだらと、人によっては辛く思うかもしれないけれど楽しく読めた。
    時と人シリーズはスキップ以外読んだが、なんとも時がよりそうやさしい、唯一の作品だと思う。
    戦時中のことも、本当によく勉強して書かれている。それを(珍しい、お嬢様の視点から)よく残してあり、設定も生かされている。
    むちゃくちゃなところが多いというが、それでこそ運命。
    本当にやさしいお話。というより、小説でないと表現できないことをやってのけている、小説らしい小説。

  • 星です。わたしの最初の記憶は、流れる星なのです。
    感想:http://tomtomcom.blog73.fc2.com/blog-entry-409.html

  • 時シリーズ3冊目で、これが最後
    内容は続き物ではないです
    リセットの印象がいちばん薄いです
    再読もしていない気が

  • 巡り合いや生まれ変わりがきれいに穏やかに描かれてる。最後駆け足で読んでしまったのでちょっと残念。

  • めったに読み返しはしないんですが、これは年一ペースで借りてくる。<br>
    「かの時に/ゐひそびれたる大切の/言葉は今も/胸に残れど」

  •  昭和20年5月、神戸。水原真澄は、太平洋戦争中に愛した修一と離ればなれになってしまう。しかし、二人の“時”は流れ、もつれ合い、生命を繋ぎ、何度も巡り会う。<br><br>

     来た!こういう小説を待っていた!!!私は、同じ作品を読み返すのではなく、作品数をこなしてゆくタイプの読書人だが、これはまた読み返したい。<br>
     『ターン』の時もそうだったけど、前半は飽きてしまいそうになる。けれど、読み進めるにつれ、その前半が生きて来て最後には「良い本を読んだ」という気持ちになれる。<br><br>

     カテゴリ分類に悩む。恋愛だけど不思議な雰囲気で、「愛って素敵!」というより、「奇跡以上の奇跡って素敵!」という感動なので・・・

  • 大事にしていきたい本。
    ここまで愛せるか

  • 200412
    途中3ヶ月

  • 「時と人」3部作の3作目 最後に読んだのがこれでよかった・・・と思わせます。  文章がとても美しくやさしくそして切ない  運命?いやもっと深い何かでやっとめぐり合った二人、そしてまたやってくる別れ、その後は・・・まためぐり合えるのだろうか?  

  • 2007/11/5
    輪廻なんてもちろんあるかどうかわからないけど、死んでしまったからといって大好きなあの人に二度と会えないとは思わない。
    きっと会える。
    そこだけは昔から私も確信している。
    分かりきったラストだけどそうじゃないと許せないと思えるほど積み上げられてきた物語。
    私の場合は、大好きなあの人=コロだけどね。

  • 時間がたつこと、ひとの気持ちの変わること変わらないこと。しっとりと読むことが出来ます。

  • 前世で、来世で、絡む運命が奇跡を呼ぶ。
    <Br><br>
    時の三部作・最終章。戦時下の神戸、疎開する主人公は直前にある本を借りる。「これを返しに来た時にまた会おう」─<br>
    何気ないモノが前世の記憶を呼び戻す・・・鳥肌モノです。<br>
    とにかく感動します。

  • 普通。中盤がダラダラ長かった気が。

  • 2007/9/24
    BM-H E

  • 3部作読み終える。
    なんて美しい話なの。


    はじめから思いはほのかに通じていた。
    二度目に出会ったとき思いは蘇る。
    三度目にやっとつながれたとき


    戦争なんて歴史の教科書の中みたいにずっと昔のことで
    ふたりは豊かさの階段を上る次代に降りていた。


    どんなに時代が変わっても
    生まれ変わって
    何度でも巡り合う。


    本でなきゃ表せない
    美しい世界を楽しめたと思う。

  • 北村薫氏の世界は基盤がしっかりしていて、それでいて重くならないのが魅力。

    まるで映像を見ているように、すんなりと読み進められます。

    究極のラブストーリーです。


    実際に体験することは難しいだろうけど(というか無理だろうけど)、読み終わると

    「こんなことがあったらステキだな」

    と感じます。


    ファンタジー要素が入っているので苦手な方もいますが、独特な嫌味さは感じられませんでした。

    女性にオススメです。
    ぜひ『スキップ』『ターン』を読んでからどうぞ。

  • 完結編です…といっても、3冊それぞれ全く違う話なので、比べようがないのですが、一番切ない話じゃないかなと思います。(2007/8/14読了)

  • “時の三部作”の最終章。 
    三部作の中で一番恋愛要素が強いかも。「運命」で片付けられないほどの、深い結びつき。だからこそ。

  • 赤い糸って信じますか?
    ここにありました。

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著者プロフィール

1949年埼玉県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。大学時代はミステリ・クラブに所属。母校埼玉県立春日部高校で国語を教えるかたわら、89年、「覆面作家」として『空飛ぶ馬』でデビュー。91年『夜の蝉』で日本推理作家協会賞を受賞。著作に『ニッポン硬貨の謎』(本格ミステリ大賞評論・研究部門受賞)『鷺と雪』(直木三十五賞受賞)などがある。読書家として知られ、評論やエッセイ、アンソロジーなど幅広い分野で活躍を続けている。2016年日本ミステリー文学大賞受賞。

「2021年 『盤上の敵 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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