僕僕先生 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 271
  • Amazon.co.jp ・本 (348ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101374314

作品紹介・あらすじ

舞台は中国唐代。元エリート県令である父親の財に寄りかかり、ぐうたら息子の王弁は安逸を貪っていた。ある日地元の黄土山へ出かけた王弁は、ひとりの美少女と出会う。自らを僕僕と名乗るその少女、実は何千何万年も生き続ける仙人で…不老不死にも飽きた辛辣な美少女仙人と、まだ生きる意味を知らない弱気な道楽青年が、天地陰陽を旅する大ヒット僕僕シリーズ第一弾!「日本ファンタジーノベル大賞」受賞作。

感想・レビュー・書評

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  • 優しいファンタジーです。

    中国☓ファンタジーとは、私の読書遍歴ではついぞ合体しづらいテーマでした。ファンタジーといったら、ヨーロッパ・北欧・中世のイメージだったからです。
    なので、巻末に「日本ファンタジーノベル大賞受賞」と書かれていたときには?どんなものやら見当がつけづらかった。
    過去の読んだことがあったのは、田中芳樹さんの纐纈城綺譚 (こうけつじょうきたん)くらいです。これも挿絵が私の好きな藤田和日郎さんだったから買ったわけで、それくらい肌に合うかわからない作品でした。

    さて、どうだったか。というと、優しく、2人の心の機微を描いてくれる作品でした。生き死にでスパイスをつけられるのに、少し辟易してきたのでしょうか?
    そういった描写なしに、唐の時代を舞台に人の世と、神の世、そしてその間に存在する仙界を語る口調に好感がもてます。

    実は地名もファンタジーにあっているのかもしれませんね。何しろ実在の地名を言われてても、現実味が少し弱いですから(そう考えると、中国という地は私にとって、歴史的な地であると同時にファンタジックな場所かもしれません)

    僕僕先生と王弁の可愛いやり取りに心が癒やされました。
    二巻以降も刊行されているようですね。じっくり読ませてもらいます。

  • 個人的にはこういう話好きです。ましてや美少女の仙人なんて・・・全体にほんわかしているところが仙人っぽいですね。

  • なかなか楽しめた。読みやすい文章だったのでサーッと最後まで気楽に読めた。
    ただ中国の人名や地名には終始ふりがなを振って欲しい。

  • 教養小説=ビルドゥングスロマンという分類は
    日本の物語作品であまりお目にかからず
    青春小説に含まれがちだが
    形成成長老化すなわち自らの手の届く範囲のみを
    知っていることとする正しさという
    大人になることという要素があるかないかで決定的に異なる
    この作品は中華歴史もの舞台に神話的道教要素で
    主人公に対する親も家族も周囲も優れた政治家も名君も神仙であっても
    何が正しいというあいまいさで
    その達観をうまく表現している
    かまえない文章は好き嫌い分かれるところだが主題には良く合っている

  • 超越した力を持ちながらも愛らしく悪戯っぽい少女然とした仙人と、お気楽でうだつが上がらないが運と素養と憎めない一途さのある男子の冒険ストーリー。
    毒のない世界観が微笑ましく心地よい。登場人物それぞれを丁寧に多面的に、ときにギャップのある側面を見せながら描くから、非常に引き込まれやすくスルスルと読めます。恋心も垣間見えて展開が楽しみになります。

  • おもしろい。キャラクターがいちいち魅力的だし、ストーリーの展開具合も飽きさせないのでさらさら読める。そして、なんといっても終わり方が爽やかで何とも気持ちよい。当初から続編を考えてこのような終わり方にしたのかは気になるところ。先生かわいい。

  • 僕僕先生の受け答えの柔軟性と、王弁のニートっぷりが面白い。
    僕僕先生の仙人として経験からくる発言、態度は見ていて清々しいが、時折見せる子供っぽさを引き立てている。
    王弁の旅路での成長は目覚ましく、人と神仙との関わりを考えるあたりが人間の小ささ面白さを見せてくれる。

    環境、時代背景の描写も適度にあり読みやすい印象を受けた。

  • 【本の内容】
    舞台は中国唐代。

    元エリート県令である父親の財に寄りかかり、ぐうたら息子の王弁は安逸を貪っていた。

    ある日地元の黄土山へ出かけた王弁は、ひとりの美少女と出会う。

    自らを僕僕と名乗るその少女、実は何千何万年も生き続ける仙人で…不老不死にも飽きた辛辣な美少女仙人と、まだ生きる意味を知らない弱気な道楽青年が、天地陰陽を旅する大ヒット僕僕シリーズ第一弾!

    「日本ファンタジーノベル大賞」受賞作。

    [ 目次 ]


    [ POP ]
    辛口美少女仙人とお坊ちゃまニート青年の珍道中・・・なのですが、私は少女漫画的読み方をしてしまいました。

    この世の理からは違うところで生きている仙人と、世間の理とは外れて生きていたいニート。

    ある意味お似合いですが、仙骨を持ち長い時を生き修行を積んで「先生」と呼ばれる仙人とまだ世に出てもいない自分が何者かすらわからないニートとは比肩できるべくもなく、当然のように美少女仙人はニート青年を尻に敷きます。

    それでも、徐々に恋するようになった美少女仙人のためにそれまで何事にも興味が持てず何者でもなかったニート青年がヘタレながらも奮闘していく・・・なかなか少女漫画的に萌えではありませんか。

    美少女仙人は何歳かもわからない老練さで翻弄するかと思えば、見かけどおりの少女らしさで甘えてみたりとまさに自由奔放。

    それに振り回されるニート青年が哀れやら可笑しいやらなのですが、二人の仲が進展するようでしないようでする?といったもやもやが、また萌えでキュンキュンしてしまいます。

    壮大な中華ファンタジーなのですが、こんな読み方も出来るってことで。

    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 仁木英之さん。初読み。
    ブクログのレビューを見て手に。

    何とも言えないゆる~い雰囲気。
    手に汗握る興奮も心揺さぶる感動もないけど、嫌いじゃないですこういう感じ。
    続きに期待です。

    ところでこれ、冒険ファンタジーではなくて、恋愛小説なのかもなぁ…。

  • 面白かったー!王弁と一緒に僕僕先生について、中国を旅してるような気分になります。
    僕僕先生ったら、お茶目なんだよなぁ。最早何千歳かもわからんようなお年なのに、あのお茶目っぷりは何なんだ!達観すると一周回って子供みたくなるのか?笑
    所々差し込まれる、弁の青春桃色全開な悩みがまた面白い。それをさらりと受け流す先生も、流石というべきか。
    後半の弁は、本当にしっかりどっしりしてきましたね。次巻はどんな二人が見られるのか楽しみです!

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著者プロフィール

1973年大阪生まれ。信州大学人文学部中国文学専攻卒業。2006年に『夕陽の梨―五代英雄伝』第12回歴史群像大賞最優秀賞、『僕僕先生』で第18回日本ファンタジーノベル大賞の大賞を受賞。「僕僕先生」は幅広い年齢層に支持される大ヒットシリーズに。「くるすの残光」「黄泉坂」「立川忍びより」などのシリーズ作品や、『まほろばの王たち』『ちょうかい』『真田を云て、毛利を云わず 大坂将星伝』(上・下)など多ジャンルにわたり著書多数。本作が初の児童向け作品となる。

「2020年 『マギオ・ムジーク』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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