名人は危うきに遊ぶ (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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レビュー : 20
  • Amazon.co.jp ・本 (219ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101379067

感想・レビュー・書評

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  • 白洲正子さんの本は初めて読んだ。著者のことは、政治家・白洲次郎の配偶者で、由緒ある家の出であること程度しか知らなかった。
    一言でいうと、素晴らしかった。
    格式高く美しい日本語と深い教養で、ただ単にいい家柄のお嬢様として生まれただけではない、白洲次郎のパートナーとしてふさわしい人だったことがよくわかる。著者は伝統芸能の能を研究し、そのほか骨とう品や古美術などにも傾倒がある。書かれているのは、日本文化や美術についてがメインだが、華やかな交流も興味深い。描写が素晴らしく、目の前に情景が豊かに現れる。
    夫の白洲次郎や子どもたちのことがほとんど書かれていない。お互いに尊重しあいつつも精神が独立しているのだろう。
    女性のエッセイストでは向田邦子が好きだが、もう一人お気に入りが増えた。

  • 赤瀬川原平が最後に文で寄せているように、白洲正子の世界と自分の世界はあまりに違うと思うのだけど、しかし違わないということ。能など縁も興味もないのだが、すんなりと自分に入ってきてしまう。白洲マジックだ。

  • この人の書く日本語の美しさが好きです。読んでいてずっと触れていたいと思わされました。何を拠り所に能やら陶芸やらを判断していいか見当もつかない私に一筋の道を示してくれた本。他の本も読んでみようと思う。

    ★「息をひきとる」「伝統芸能の難しさと面白さ」「能の型について」が特に良い

  •  白洲正子さんの文章は凄くカッコイイ。憧れだ。この本は幾つもの短いエッセイがおさめられている。短いエッセイは凄く読み易かった。
    もう一度じっくり読み返したい一冊だ。

著者プロフィール

1910(明治43)年、東京生れ。実家は薩摩出身の樺山伯爵家。学習院女子部初等科卒業後、渡米。ハートリッジ・スクールを卒業して帰国。翌1929年、白洲次郎と結婚。1964年『能面』で、1972年『かくれ里』で、読売文学賞を受賞。他に『お能の見方』『明恵上人』『近江山河抄』『十一面観音巡礼』『西行』『いまなぜ青山二郎なのか』『白洲正子自伝』など多数の著作がある。

「2018年 『たしなみについて』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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