金平糖の味 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 129
レビュー : 10
  • Amazon.co.jp ・本 (282ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101379111

作品紹介・あらすじ

家のおやじは金平糖のおやじ、甘いなかから角が出る-。亡くしてから知った親孝行の意味。本物以上に多くのことを教えてくれた贋物の骨董。初めて拝むということを体験した十三歳の伊勢詣で。「自分の色」を見つけることの難しさ。数々の失敗の末に実らせた"韋駄天お正"の人生観とは。忘れ得ぬ人々や旅の思い出、惚れこんだものを深い洞察で捉えたユーモアあふれる名エッセイ。

感想・レビュー・書評

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  • 樺山資紀の孫とは知らなかった。

  • 伯爵家の娘は、お姫様と言います。
    世界感が違います。視点が違うことが気付きに繋がり、面白さに。
    近くに居たら、絶対、五月蠅くて面倒なバアさんだと思う。
    白洲次郎は、湯呑みを贈り、バアバと書いたとされるが、ババアだと思う。

  • 暮しの中の美での一文
    鑑賞とは、たびたび言いましたように、手をつかねて物を眺めたり、人の説明を聞くことではなく、自分でそれを作った人の行為に参加することをいうのです。

    値段が高い低いとか、本物か偽物かとかは置いておいて、とりあえず自分が好きなものを思いきって買う、そして始終傍においておく。すると自然と偽物のにおいが分かってくるようになる、という話。

    骨董品の話だったが、骨董に限らず、いくら勉強しても、頭でっかちになるだけで、結局行動しないと、体を使わないと身につかないよ!と言われているような感じがして印象に残った。

    何事のおはしますをば知らねどもでの一文
    何事のおはしますをば知らねども
    かたじけなさに涙こぼるる

    白洲正子自身が13歳の時に初めて伊勢神宮に参拝したときの気持ちをこの歌は語っているように思う、と振り返っている。

    自分が伊勢神宮に参拝したときに感じた気持ちを何とも言い表せずにいたが、この本を読んでこれだ!と思った。

  • 白洲正子の著作は、半年に一度ぐらい、読まずにはいられなくなります。モノに対する審美眼を教えてくれるだけでなく、渇を入れて、襟を正してくれるから。「金平糖の味」は、ごく初期の作品も収められていて、まだ荒削りで熱い文章を読むことが出来ました。夢殿の厨子が開かれたとたん、思わず泣き出してしまった、というエピソードに心を打たれました。

  • 白州正子さんの文章は初めて読むのだけどとても心地好い
    ドラマで中谷美紀さんが演じた白州正子さんはエキセントリックだったけど
    このエッセイからはそういうふうには感じられない
    年を重ねてから書いた文章だからかな

  • この人の本は初めて読んだが、とてもよい文章で、含蓄がある。

  • 「うちのおやじは金平糖のおやじ、甘いなかから角が出る」

    付箋ペタペタ。(そこがうつくしくなくて申し訳ない)
    骨董にまつわる話は私にはまだ時期尚早であるため、主に「幸福について」「ある風景」の章にペタペタ。

  • 自分の考えを忌憚なく書ききっているように潔く読んでいて気持ちがよかった。日本人とはを考えさせられた。

  • 白洲正子の『金平糖の味』を読んでる。樺山資紀を祖父に持ち、夫次郎をはじめとして多くの歴史の立役者を直截に知る彼女の随筆の中で、これが一番重い気がする。近衛文麿が服毒自殺したときの感慨はとても生々しい。
    現都知事が「石原の慎ちゃん」とか語られちゃうあたりが歴史。

  • 特に冒頭の「幸福について」というエッセイに衝撃をうけました。
    これほどの内容を、このような形にまとめて書くまでに、著者はどれほどの自問自答を重ねてきたのだろうか。
    あまりにも本当のことが書かれていてドキリとさせられるが、読後感は清々しい。

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著者プロフィール

1910(明治43)年、東京生れ。実家は薩摩出身の樺山伯爵家。学習院女子部初等科卒業後、渡米。ハートリッジ・スクールを卒業して帰国。翌1929年、白洲次郎と結婚。1964年『能面』で、1972年『かくれ里』で、読売文学賞を受賞。他に『お能の見方』『明恵上人』『近江山河抄』『十一面観音巡礼』『西行』『いまなぜ青山二郎なのか』『白洲正子自伝』など多数の著作がある。

「2018年 『たしなみについて』 で使われていた紹介文から引用しています。」

白洲正子の作品

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