ときどきの少年 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 69
レビュー : 10
  • Amazon.co.jp ・本 (231ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101382319

作品紹介・あらすじ

少年は見ることだけが仕事です-。友人の家の薔薇色の通路はどこにつながっていたのか。体操競技で皮が剥けた手のひらは、なぜあれほど痛んだのか。今だに判らないこと、結末を憶えていないことほど、記憶に鮮やかな足跡を残す少年時代。世界中で愛される絵本作家が、謎めくエピソードや懐かしい風景を色彩豊かに書き留めた、ユーモアいっぱいの自伝的エッセイ。イラスト17点収録。

感想・レビュー・書評

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  • 誰だか忘れたけど、誰かが勧めてたのでちょっと読んだ。子供の頃の郷愁とか心の機敏のようなものを綴った本なんだけど、今の自分にはフィットしなくて途中で挫折。もっとジジイになった時に読み返すと味わえそうな気がする。

  • 五味太郎さん好きなんだけど・・・
    エッセイはダメみたい。
    単調すぎて面白くなかった。

  • 中学校の教科書(確か二年生の時)に採用されていた「クロス・プレー」が収録されている。
    教科担任の先生が、笑いをこらえながら読んでくれたのをよく覚えている。
    硬派なようでいて、読むほどにおかしくもあり、そして切なくもあり。

  • 帯の言葉にある「自伝的エッセイ」、この自伝“的”をどう捉えるか?それほど幼少の想い出を語ったにしてはデキスギタ話が多い。実際の子供時代の出来事を、オトナの文章力で表現し、オトナのオチを付けた“作品”ということか。
    そのあたりの作為は度外視するとして、実にいい話が多い。文末解説で椎名誠が「これは立派な短編小説だ」「短編映画で見たいくらいだ」と絶賛するほど。
    自分の世代とは20年もへダリはあるものの、田舎の町で過ごした分、著者の時代の昭和の名残りは十分に共有でき、“似たような”体験をしているなぁと、当時の自分のエピソードを思い出しながら読み進むことができた。
    珠玉の児童書を世に送り出す純粋な<こどもの心>を持った絵本作家なのに、文中、子供たちを“このガキ”呼ばわりするところも面白い。大人ぶってないというか、目線が同レベル? やはり、子供の心を持っているんだろうな、と思った。

  • エッセイ集?

    不思議な文章だった。
    「玩具の骸骨」が好き。

  • エッセイ集とよぶにはもったいないような、ひとつの文学作品。

    大手SNSサイトの景品表示法問題のようなことは、昔からあったんですよね。
    子供の頃から現在に至るまで、そのてのものにはまったことのないわたしには、野球カードをかっぱらう少年の心理など興味深く読めました。


    田島征彦さん、灰谷健次郎さん、今江祥智さんなど、絵本とか児童文学の作家さんたちのエッセイは秀逸です。

  • この本は、
    子どものこころを持ったまま大人になった人の本。

    日々少しずつ動いていくから、
    だんだんと自分が子どものときどう考えていたか、いつの間にか思い出せなくなってしまうものだけど、
    この人の目線は、それを少し思い出させてくれる。

    殺人事件が起きるでもない、
    重い病気にかかっているわけでもないしスーパーヒーローがでてくるわけでもない。
    でも淡々と過ぎていく内容をずっと読んでいられるし、おもしろがっていられる。

    本当はみんながやりたくてできないことが、ここにある。
    それが、この本の良さです。

  • 言葉の端の、助詞の一つ一つにまで、
    これ以上無い程の心配りがなされているのは、
    このひとの作品にすべて通じるこの上ない魅力であることは
    もはや間違いないのではなかろうか。

    決して過剰に演出することのない、その描写。

    これを書いたのは果して「大人」か「少年」か、
    そこがわからなくて何度も読み返してしまう。


    「ハンカチ」、が特に気に入っている。

  • 帯に自伝的エッセイとある。戦後すぐの少年時代の思い出をエピソード毎につづっている。氷屋、映画エキストラ、紅梅キャラメル、鉱石ラジオ等取り上げられている事柄は、著者と世代的に近いので懐かしいが、それを巡るストーリーは、作りすぎで嘘っぽい。自伝云々などと謳わなければ、もう少し素直にたのしめたのに。

  • 絵本作家の五味さんのエッセイが文庫になっていました。しばらく前に対談を聞きに行ったことがあって、しごくどっしりしっかりした、まっとうな人、という印象があり、興味を持って購入。大変面白かったです。少年の日のあれこれの想い出を、独特の雰囲気の文章で綴っています。自分が子どもだった頃の気持ちにひょいと戻ってしまうような、簡単な、でもスルドイ描写がもりだくさん。解説が椎名誠さんでした。繰り返し読みたい本です。

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