さらば雑司ヶ谷 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
3.44
  • (36)
  • (99)
  • (81)
  • (29)
  • (14)
本棚登録 : 724
レビュー : 111
  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101382517

作品紹介・あらすじ

中国から久しぶりに戻った俺を出迎えた友の死。東京、雑司ヶ谷。大都会に隣接するこの下町で俺は歪んだ青春を送った。町を支配する宗教団体、中国マフィア、耳のない男…狂いきったこのファックな人生に、天誅を喰らわせてやる。エロスとバイオレンスが炸裂し、タランティーノを彷彿とさせる引用に満ちた21世紀最強の問題作、ついに文庫化。脳天、撃ち抜かれます。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 雑司ヶ谷を仕切る宗教団体の後継者が中国から帰ってみれば、地元は様変わりしておりました。幼馴染みの女性は母となり、親友は殺され、その組織は乗っ取られ、対立する新興宗教があらわれ、安全だったはずの雑司ヶ谷で集中豪雨による事故がおき。「人の命は金で買えるし高い・安いも存在する」という価値観の元、主人公はいかなる行動に出るか?
    雑司ヶ谷の立地や構造をそのままに、パラレルワールドで起きていることのようです。タランティーノやキューバのゾンビ映画が作り物でない世界ならこうだろうなと。身体的、精神的暴力で話が進んでいきますが、不謹慎という感じはしません。お腹が空いたから食べる、眠くなったから寝る、邪魔だから殺す。それくらい自然。巻末を見ますと著者が影響を受けたものがズラリと並んでまして、好きなものを突き詰めて、それを一つにまとめて再構築したらこうなったんだなぁと妙に納得いたしました。二次創作っぽくならずにちゃんとした世界に作り上げるのは、元ネタの本質をつかんでないと難しそうですがうまくまとめてます。現実味を排除してここまでフィクションならこういう世界もありか、と思わせる。それはそれですごいと思うけれど…映画化されても見たいとは思えません。やっぱりグロいことはグロい。

  • どこかでこんな話を読んだことあるなぁ、と思っていたら最後にずらずらっと参考文献(?)が。そうかそうかやっぱりね、と。

    勢いよく書かれているので勢いよく読むのがいいと思う。
    それにしても雑司ヶ谷、怖い街なんだな。
    そしてオザケンの歌詞、そんなに素晴らしいものだったとはな。

  • すべてをなぎ倒して突き進む面白さ!読み止められない!

    巻末の解説が、町山智浩・水道橋博士両氏であるという豪華さ。お墨付きの過激なコメディです。

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    中国から久しぶりに戻った俺を出迎えた友の死。東京、雑司ヶ谷。大都会に隣接するこの下町で俺は歪んだ青春を送った。町を支配する宗教団体、中国マフィア、耳のない男…狂いきったこのファックな人生に、天誅を喰らわせてやる。エロスとバイオレンスが炸裂し、タランティーノを彷彿とさせる引用に満ちた21世紀最強の問題作、ついに文庫化。脳天、撃ち抜かれます。

    ホモホモエログロドロドロドンパチドンパチアンアンアンという本です。疾走感がすごいのに寄り道もすごい。話に関係するのかと思うサブカル系の話題も全く関係ないまま疾走し続けます。雑司ヶ谷という作者が生まれ育った静かな町に紙面で暗黒帝国を起立させ、徹底的に破壊し新たに構築しております。何がすごいってハードボイルドでエログロなのにヒロインと老婆しか女性が出てこないのがすごい。ひたすら男と男が肉弾相打つという様相で、満員電車で読んではいけない本という点で、花村萬月に匹敵するでしょう。
    謎らしきものを解いてミステリーっぽさを出しているものの、誰もそんなこと期待していないのは明白。猛進しつづける暴走列車から振り落とされない方が重要なのです。
    タモリさんもいいとも終わってからすっかり楽しそうになって、絶望大王ではなくなったような気がします。って小説のレビューでタモリさんの事書く時点でこの本の異常性が表れているような気がします。

  • グロくてエロくてハチャメチャで面白かった!!
    テンポも良かったし、久々に文句なしで面白かった!

    「私にポップソングの深みと有効性を教えてくれたのはビートルズじゃない。ましてやジャズでもない。オザケン、小沢健二なのさ」と言った香代の話をもっと聞きたかった笑。ほんと、「あの小説の中で集まろう」だよ。あ、ちゃんとGREAT3にも気付いたよ♪

  • 本だと思ったら、ジェットコースターだった。読書しながら目が回って吐きそうになるという体験を初めてした。タランティーノの映画みたいな、はちゃめちゃな展開にずっと振り回された。圧倒的な樋口ワールド、評価できません。

  • ネタ元が小説中に書いてあるのは面白いし、夫が好きそうな感じだな、とは思った。

  • 超苦手。全然楽しめなかった。ハードな主人公ものは一人称では読めない。

  • クエンティン・タランティーノの映画を観るかのごとく、
    物語の展開があまりに破天荒だが、それがまた面白い。

    いつ映像化されるのか、とても気になるところだが、
    いったい誰がメガホンを取れるというのだろうか。

  • さらば

全111件中 1 - 10件を表示

さらば雑司ヶ谷 (新潮文庫)のその他の作品

樋口毅宏の作品

さらば雑司ヶ谷 (新潮文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする