さらば雑司ヶ谷 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 734
レビュー : 113
  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101382517

作品紹介・あらすじ

中国から久しぶりに戻った俺を出迎えた友の死。東京、雑司ヶ谷。大都会に隣接するこの下町で俺は歪んだ青春を送った。町を支配する宗教団体、中国マフィア、耳のない男…狂いきったこのファックな人生に、天誅を喰らわせてやる。エロスとバイオレンスが炸裂し、タランティーノを彷彿とさせる引用に満ちた21世紀最強の問題作、ついに文庫化。脳天、撃ち抜かれます。

感想・レビュー・書評

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  • 初めて呼んだ著者だが、中々面白い一冊でした。
    石田衣良の『池袋ウエストゲートパーク』シリーズと伊坂幸太郎の『グラスホッパー』シリーズを足して二で割ったような感じかな。
    何処と無く『TOKYOトライブ』を彷彿させる。
    舞台は東京、雑司ヶ谷。
    町を支配する巨大宗教団体の跡目の主人公、男色の中国マフィア、手で耳を引きちぎられるチンピラ、科学技術で人工的にゲリラ豪雨を降らせる中国人。
    本書の随所で、何処かで見聞きしたことのある場面が点在する。こんなにパクって大丈夫かと思ったが、驚くべきことに巻末に作者が影響を受けた作品、小説、映画、音楽などが列記されている。
    パクりのツギハギじゃ、安っぽい仕上がりになるが、そこは著者の技量がなせる業だろう。
    久しぶりに当たりのエンタメ作品でした。

  • 雑司ヶ谷を仕切る宗教団体の後継者が中国から帰ってみれば、地元は様変わりしておりました。幼馴染みの女性は母となり、親友は殺され、その組織は乗っ取られ、対立する新興宗教があらわれ、安全だったはずの雑司ヶ谷で集中豪雨による事故がおき。「人の命は金で買えるし高い・安いも存在する」という価値観の元、主人公はいかなる行動に出るか?
    雑司ヶ谷の立地や構造をそのままに、パラレルワールドで起きていることのようです。タランティーノやキューバのゾンビ映画が作り物でない世界ならこうだろうなと。身体的、精神的暴力で話が進んでいきますが、不謹慎という感じはしません。お腹が空いたから食べる、眠くなったから寝る、邪魔だから殺す。それくらい自然。巻末を見ますと著者が影響を受けたものがズラリと並んでまして、好きなものを突き詰めて、それを一つにまとめて再構築したらこうなったんだなぁと妙に納得いたしました。二次創作っぽくならずにちゃんとした世界に作り上げるのは、元ネタの本質をつかんでないと難しそうですがうまくまとめてます。現実味を排除してここまでフィクションならこういう世界もありか、と思わせる。それはそれですごいと思うけれど…映画化されても見たいとは思えません。やっぱりグロいことはグロい。

  • どこかでこんな話を読んだことあるなぁ、と思っていたら最後にずらずらっと参考文献(?)が。そうかそうかやっぱりね、と。

    勢いよく書かれているので勢いよく読むのがいいと思う。
    それにしても雑司ヶ谷、怖い街なんだな。
    そしてオザケンの歌詞、そんなに素晴らしいものだったとはな。

  • すべてをなぎ倒して突き進む面白さ!読み止められない!

    巻末の解説が、町山智浩・水道橋博士両氏であるという豪華さ。お墨付きの過激なコメディです。

  • 2018/7/30購入

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    中国から久しぶりに戻った俺を出迎えた友の死。東京、雑司ヶ谷。大都会に隣接するこの下町で俺は歪んだ青春を送った。町を支配する宗教団体、中国マフィア、耳のない男…狂いきったこのファックな人生に、天誅を喰らわせてやる。エロスとバイオレンスが炸裂し、タランティーノを彷彿とさせる引用に満ちた21世紀最強の問題作、ついに文庫化。脳天、撃ち抜かれます。

    ホモホモエログロドロドロドンパチドンパチアンアンアンという本です。疾走感がすごいのに寄り道もすごい。話に関係するのかと思うサブカル系の話題も全く関係ないまま疾走し続けます。雑司ヶ谷という作者が生まれ育った静かな町に紙面で暗黒帝国を起立させ、徹底的に破壊し新たに構築しております。何がすごいってハードボイルドでエログロなのにヒロインと老婆しか女性が出てこないのがすごい。ひたすら男と男が肉弾相打つという様相で、満員電車で読んではいけない本という点で、花村萬月に匹敵するでしょう。
    謎らしきものを解いてミステリーっぽさを出しているものの、誰もそんなこと期待していないのは明白。猛進しつづける暴走列車から振り落とされない方が重要なのです。
    タモリさんもいいとも終わってからすっかり楽しそうになって、絶望大王ではなくなったような気がします。って小説のレビューでタモリさんの事書く時点でこの本の異常性が表れているような気がします。

  • グロくてエロくてハチャメチャで面白かった!!
    テンポも良かったし、久々に文句なしで面白かった!

    「私にポップソングの深みと有効性を教えてくれたのはビートルズじゃない。ましてやジャズでもない。オザケン、小沢健二なのさ」と言った香代の話をもっと聞きたかった笑。ほんと、「あの小説の中で集まろう」だよ。あ、ちゃんとGREAT3にも気付いたよ♪

  • 本だと思ったら、ジェットコースターだった。読書しながら目が回って吐きそうになるという体験を初めてした。タランティーノの映画みたいな、はちゃめちゃな展開にずっと振り回された。圧倒的な樋口ワールド、評価できません。

  • ネタ元が小説中に書いてあるのは面白いし、夫が好きそうな感じだな、とは思った。

  • 超苦手。全然楽しめなかった。ハードな主人公ものは一人称では読めない。

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著者プロフィール

ひぐちたけひろ●1971年、東京都豊島区雑司ヶ谷生まれ。 出版社勤務ののち、2009年『さらば雑司ヶ谷』で作家デビュー。 2011年『民宿雪国』で第24回山本周五郎賞候補・第2回山田風太郎賞候補、 2012年『テロルのすべて』で第14回大藪春彦賞候補に。新潮新書『タモリ論』はベストセラーに。その他、著書に 『日本のセックス』『雑司ヶ谷R.I.P.』『二十五の瞳』『ルック・バック・イン・アンガー』『甘い復讐』『愛される資格』『ドルフィン・ソングを救え!』やサブカルコラム集『さよなら小沢健二』がある。

「2016年 『太陽がいっぱい』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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