さらば雑司ヶ谷 (新潮文庫 ひ 34-1)

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101382517

感想・レビュー・書評

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  • ずっと気になってた作品、やっと読んだよね。なじみのある場所、こんな世界があるなんて?!そう、わたしの好き系な土着的且つバイオレンスムービーを観ている感じ?ちょこちょこの90年代ネタとか、なーんかわかる、と思っていたら、作者さん同い年。同じ時期にあのあたりに、いたんだなぁ。

  • 雑司ヶ谷生まれ雑司ヶ谷育ちの筆者が放ったハードボイルドなマフィア小説。
    繁華街池袋に隣接する雑司ヶ谷を舞台に描かれる宗教団体と中国マフィアの抗争。
    そこに奇妙に関わってくる現実社会の事象・2008年の雑司ヶ谷幹線再構築事故。
    こういった手法は中井英夫『虚無への供物』をふと思い出せるもので懐かしくなる。
    時に目を覆いたくなるほど凄惨に、時に拍子抜けするほど滑稽に描かれる血生臭い抗争。
    筆者が巻末で本書を執筆するにあたってインスピレーションを得たものを60個近く書き出してるのがまた新鮮で面白い試み。

  • グルーヴ感を保ったまま終わりまで突き抜けたストーリー。サブカルチャーの知識を織り交ぜて作中世界を構築しているので、読者に近い現実として享受することが出来る、その楽しさが新鮮だった。内容は多少荒々しさがあるがそれもまた魅力で、その熱量、そのままの勢いで次作を読み進めたい。

  • 雑司が谷行きたくなくなった。

  • これはおもしろい!

  • 2014.8
    ブックサーカス元住吉

  • 雑司ヶ谷の実際の景色や事件を書いているので、あたかも雑司ヶ谷危険!みたいになってましたが、そんな町じゃありません。と、近所が地元の私がフォローしたくなるお話でした。
    精描写が激しいので、電車で読みにくい本。

  • 雑司ヶ谷を舞台にした、ハードボイルド。グロくて、エロくて、バイオレンスで、嫌な描写もいっぱいあるので簡単に人には勧められないけど、この薄さの作品なのにすごく読み応えがあった。民宿雪国より、練られてるなという印象。続編も読んでみよっと。

  • ハードな描写が多いです。
    暴力描写に要注意。

    ここまでの暴力描写に何の意味があるのかと疑問にも感じますが。

    小説に限らず、
    暴力とエンタテイメントの関係は難しい問題ですね。

    それは置いといて。。
    キャラクターは個性的で飽きません。
    ゲリラ豪雨の真相を追うというストーリー展開にも引き込まれます。

    読了しての印象は、ハードというよりはむしろライト?

    万人におススメできる作品ではありません(^_^;)

  • 雑司ヶ谷ってこわいね、ってか中国こわいね、樋口さん振り切ってるね、映画好きだとなお楽しい本だよね、はちゃめちゃハードボイルドだよね、こんなこと日本という国で起きてることとかあんのかな?おばばは生命力といい性欲といい尋常じゃないよ、ちょっと「おえっ」ってなるえげつない表現とかあるよね、オザケンのくだりとかめちゃめちゃ世代だからツボ。

    カラオケ行ってオザケン歌いたいよ。

    今をときめく人気俳優Tちゃんにおすすめされて読んだ本、だからもしもこれが映像化されるなら彼に出て欲しいと強く思う、Tちゃんご紹介ありがっと。

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著者プロフィール

東京都豊島区雑司ヶ谷生まれ。出版社に勤務したのち、2009年『さらば雑司ヶ谷』で小説家デビュー。11年『民宿雪国』が山本周五郎賞と山田風太郎賞の候補作となり話題に。著書に『日本のセックス』『テロルのすべて』『二十五の瞳』『タモリ論』『ドルフィン・ソングを救え!』などがある。

「2023年 『無法の世界 Dear Mom, Fuck You』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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