さらば雑司ヶ谷 (新潮文庫 ひ 34-1)

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 127
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  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101382517

感想・レビュー・書評

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  • 2013年7月31日読了。

  • 元ネタはIWGPしかわからなかったけど面白かった。主人公の絶望と、作中作の登場人物の言葉がよかった。

  • 読みやすかった。雑司ヶ谷は近所なので親しみが持てた。怖い街だったんだなぁ。

  • 面白かった。

    えろぐろばいおれんす!

    あの平和な街にあんなことこんなことありえないだろーの連続です。

    中途半端にセーブせず、突き抜けてるからイイです。

    帯に「和製タランティーノ炸裂」とありましたが、まさに。

    劇画のようなカットが次々と展開されていくのが想像できました。

    映画っていうかマンガっていうかアニメでもいいかもねえ。

    荒唐無稽なストーリー展開、キャラクターで物語世界へとぐいぐいひっぱられます。

    描写が丁寧だったり美しくてスゲーって感じではないのですが、
    (むしろあえて雑に漫画的に描いてる)
    カルチャー好きにはグッと来るポイントや引用が多かった。

    オザケンやらタモリやら太宰治やら。
    そういう固有名詞を出してくる小説はちょいちょいあるけど、どうも恥ずかしさのせいで中途半端になっているものが多いのですが、この人のは使い方に嫌みがないんです。堂々と好きだと宣言しています。巻末にも、自分が影響を受けた作品リストが惜しげもなくさらしだしてあります。

    自分の書く物語を、自分の好きなもので埋め尽くす!という人ですね。

  • 2013/05/13
    移動中

  • 紹介文にあるように海外のB級映画を彷彿させるような物語と描写。B級映画好きにはたまらないだろう。所々にオマージュが使われているらしい。自分は映画には疎いのでそこらへんはわからなかった。
    登場人物が後半で絡んでくることもあるので、一気読みがオススメ。

  • タランティーノがだいすきなので、そういう内輪受け的な部分に満足だった。あと、オザケンのはなしも。
    どうこう感想を言うんじゃなくて、超おもしろかった!で済む。
    べつにこの本が、人生の肥やしになるわけじゃないんだから、読みたくなかったら読まなくて良いと思います。
    お下劣だしご都合主義な展開だし。でも、超おもしろかったんだよなぁ。

  • タランティーノ映画を三流エログロ漫画家に書き直してもらい
    それを無理やり文字起こしして設定を雑司が谷にした。
    ってな感じ。
    もー読みたくない、けど面白かった。

  •  全くひどい! 虫けらのように人が殺されていく。良心の呵責という言葉はこの小説には存在しない。正義もない。雑司ヶ谷の利権を巡るギャングの抗争だ。それにカルト教団と中国マフィアがちょい絡む。戦争のクライマックスは雑司ヶ谷霊園での銃撃戦。 雑司ヶ谷ってそんな魔窟だったか?完全に遊んで書いているな、この著者は。  タランティーノを彷彿とさせると解説にあるが、映像になってない分、こっちの暴力シーンの描写のほうがむごい。「イングロリアル・バスターズ」も暴力シーンは痛かったけれど、この小説は映像化を念頭に置いていない分さらに痛い。女性はたぶん受け付けない世界。
     しかしタランティーノ映画が好きな人、あとは北野武の「アウトレイジ」が面白かったと思う人には、これはド真ん中の小説だ。 本当に面白い。読んだ方がいい。すごいお薦め。いや、すっごいお薦め。よくもまあこんな世界を構築したと喝采をおくりたい。
     ただし男性はこの本を読んでも、間違っても「面白かったよ〜」なんて感想を女性に伝えない方がいい。絶対に性格を疑われる。それがもとで破局しても責任は取れない。

  • とにかくハチャメチャ。一気読みです。タランティーノの影響は納得。

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著者プロフィール

東京都豊島区雑司ヶ谷生まれ。出版社に勤務したのち、2009年『さらば雑司ヶ谷』で小説家デビュー。11年『民宿雪国』が山本周五郎賞と山田風太郎賞の候補作となり話題に。著書に『日本のセックス』『テロルのすべて』『二十五の瞳』『タモリ論』『ドルフィン・ソングを救え!』などがある。

「2023年 『無法の世界 Dear Mom, Fuck You』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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