よろず一夜のミステリー: 水の記憶 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101386614

作品紹介・あらすじ

大学生の日比野恵がアルバイトを始めたのは、都市伝説などを扱う不思議系サイト「よろず一夜のミステリー」。ある日、そこに不穏な投稿が寄せられた。「呪い水で、人を殺せるって、知ってる?」-時を同じくして、怪死事件が発生。青年社長の万木輝一やサイエンスライターの蓮城万聖など、個性派ぞろいのチーム「よろいち」が真相究明に挑む、書下ろし青春"怪"ミステリー開幕。

感想・レビュー・書評

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  • これは一体何を楽しめばいい本なのかが良くわからない。
    ミステリーとしてははっきりしない終わり方で、特に驚きもないからあんまり楽しめなかったし。
    ライトノベルとしてはコミカルな感じが足りないし。
    トンデモうんちくものとしてはさわりだけ、って感じで物足りないし。
    キャラクターを楽しむにしては、一番とっぴそうなアリサの出番が少ないし。
    何より、主人公がキライ。
    顔はいいらしいけど、ダメなやつ。というかデキないやつ。
    そのくせ自分が「めぐみ」と呼ばれることにいちいち抵抗するのがめんどくさい。
    デキないくせに他人(主に社長)に対して反抗的なのもなってない。
    最近の大学生ってこんなんなのかしら?と不安になる。

    キャラクターが好きになれないと、一気におもしろくなくなるのね。

  • ミステリー、なのか?

  • ライトノベル作家が書く、呪いとプラシーボ(或いはノーシーボ)の話。心療内科とか医学研究所とかの上で話が進む割に、かなり軽く読める。ライトノベル的主人公と文体の割に、しっかり医療ミステリーしてる、いいとこどりな感じ。

  • ラノベと一般小説の中間的なところを攻めたキャラ小説、と言えばいいのか。読むのに時間もかからなさそうなので、とりあえず最後までいってみる。1冊目としては、設定はわかった。

  • 「呪い水」を巡るお話。スマホとか出てくるのに不思議とレトロな雰囲気が漂う。なんだか尻切れとんぼな感はあったけど、そんなに退屈はしなかった。あまり印象にも残らなかったけど。

  • 個性的なキャラが多く、プロットも面白いのに、中途半端な感じがありました。まあまあ面白かったです。

  • タイトルにもあるとおりミステリーですが、青春小説でもあり、家族小説でもあります。主人公の日比野恵(ひびのけい)は警察に勤める兄の稔(じん)と母との三人暮らし。失踪した父を待ちつづける母に兄は寄り添うのに対し、恵は父のことなど忘れて新しい出発をと願っています。この巻は「水」が主題ですが、全五巻でそれぞれ「炎(火)」「金」「土」「枝(木)」をとりあげていて、魔術・呪術的なもの(オカルト)と科学が融合した内容です。よろず一夜のミステリーとは、恵がアルバイトで働く会社の運営するウェブサイト。都市伝説の真偽を検証してサイトに掲載しており、その調査に恵も駆り出されます。それぞれの巻でとりあげられる都市伝説もさることながら、主人公と家族がどうなるのか、父は戻ってくるのか、続きが楽しみです!

  • 自分の存在理由について悩み、哲学を学ぶ主人公。
    ダメダメ大学生かと思いきや、意外にも、ちゃんとしている若者。
    取材にいっては、社長の高圧的な態度に相反して、
    柔軟な態度で、取材対象からしっかり話を聞き出す。
    細かく指示を出さなくても、勝手に仕事が進められる。

    うちの会社にも、こんなバイト君欲しいんですけど!!

  • 第1巻を読破。

    文庫の新刊コーナーで偶然見つけました。

    この方の別作品(御堂学院の神使官)を読んで、ちょっと気になったので買ってみました。

    おもしろかったですー(*´▽`)

    オカルトミステリーものなのかな? と思っていたのだけれど、びっくりするぐらいサイエンスちっくで。

    「呪い水」という呪いのアイテム。

    その水をかけられた者は死んでしまう。

    そんな噂がネットを中心に広がりを見せて――

    そうして実際に登場人物の一人が死んでしまう。

    主人公・恵、と書いて「ケイ」と読む青年は、ちょっと複雑な家庭事情を抱えていて。

    どこに行くのか……なんて哲学的な悩みまで抱えていたり。

    そんな恵がひょんなことからバイトすることになったのは、「よろず一夜のミステリー」という電子書籍を発刊している会社だった――

    というのが導入部分でしょうか。

    最初に言った通り、呪いとか呪詛とか、そういうオカルト的なものかと思っていました。

    それが科学というか、研究所とかそういうのが出てきて「お?」ってなって。

    あっという間に読んでしまいました(*´▽`)

    登場人物たちも魅力的な人たちばかりで。

    主人公の恵くんとか、顔以外はパーフェクトなお兄ちゃん。

    バイト先の社長さんやお目付け役、謎と魅力たっぷりな編集長やアリサ嬢などなど。

    ほんと、アリサ嬢の謎っぷりはすごい。

    アリサ2号が人間化したのかとか最初思ってしまいましたwww

    さて、ちらちらと5年前とか研究所とか出てくるから、てっきり恵くんのお父さんの事件にも関係あるのかと思っていました。

    が、今回はまったく進展なさげ?

    いやもしかしたら裏では繋がっていたり……とか、次のお話でひょっこり顔を出しそう。

    恵くんのお兄ちゃんが広域捜査の捜査官なのも、お父さんを捜すためなんだろうなあ。

    これは既刊を買わなくては!

  • ミステリーとあるけど、ちゃんと現実的な結末のある、後味スッキリな話。
    この巻の内容は「呪い水」によって発生した怪死事件。

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著者プロフィール

横浜市在住。「英国妖異譚」でホワイトハート大賞〈優秀賞〉を受賞しデビュー。シリーズ化され大人気に。主人公たちの成長に伴い、パブリックスクールを卒業した後は「欧州妖異譚」シリーズとして書き続けられている。その他ホワイトハートでは、「セント・ラファエロ妖異譚」「あおやぎ亭」がある。「ヴァチカン図書館の裏蔵書」シリーズ(新潮文庫nex)、「琥珀のRiddle]「倫敦花幻譚」シリーズ(ともに新書館)ほか著作多数。

「2023年 『シモン・ド・ベルジュはかく語りき』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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