グッモーエビアン! (新潮文庫 よ 37-1)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (218ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101387819

作品紹介・あらすじ

私の家族は、ちょっと変わっている。元パンクスで現役未婚、自称「永遠の24歳」のお母さんと、万年バンドマンで血の繋がっていないお父さん、そして15歳の私、はつき。うちのルールはただひとつ「おもしろければ、いーじゃん」。ロックンロール至上主義な生活は、面倒だし貧乏で常識なんて通用しない。でもその普通じゃない幸せを、私はちょっと気に入っている。家族小説の新たな傑作。

感想・レビュー・書評

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  • 麻生久美子さんの解説が大変すばらしいです!
    単行本から大きく改稿しました、ので、できればこっちを読んで欲しいなあ・・・なんてなんてなんて。
    中学生の女の子と元パンクスな未婚の母と万年プータローの甲斐性なし男、経済的に頼りなさすぎて心配な三人家族のお話ですが、私がこれまで世に出した小説の中でいちばんの稼ぎ頭となってくれているのが不思議です。

  • 映画を見る予定なので
    原作を買ってみた。

    さらっと読めるんだけど
    どこで盛り上がればいいのか
    いまいち分からなかった。
    というか自分がノれなかった…?

    でも舞台が地元なので
    話してる言葉とか地名は
    すごく馴染みのあるもので
    普段方言を喋ってる話は
    あまり好きじゃないんだけど
    今回はスッと入れた。
    初めての経験だったので
    そこは嬉しかった。

  • 風変わりな家族のハートフル物語。 保守派の私にはヤグはとても許容できないけど、家族の形も愛の形もいろいろあるよなーと思った。 ストーリーには入り込めず、なんとなく読み終わってしまった。

  • 血がつながっていない家族の話。

    本物の家族にはない感情やもどかしさが見え隠れするが、その分、家族の強い絆が伝わってくる。
    登場人物がみんな面白すぎて、笑える場面が多い。
    そして読後感はほっこりと、とても心地いい気分になれる。

  • 自由人ヤグとはっちゃんとあき
    あんまり共感もできない話だったけど
    映画は見てみたいな。

    最初、突然ともちゃんが出てきて誰?!ってなった…
    場面の切り替えがわかりづらい…

  • おぼこかった 心の機微 A型とO型の間に、AB型は生まれない。 ワーキングホリデーの期限 セントレア中部国際空港 鰹出汁のいい匂いを漂わせ マニッシュ(男性的な)ファッション ヤグの放つ死語ブリザードで凍死してしまいそうになる 大槻ケンヂ『オーケンののほほんと熱い国へ行く』 酒池肉林 デヴィッド・ボウイ名盤中の『ジギー・スターダスト』 天白区のヒロくん 意気揚々 抱腹絶倒 地味にスケールダウン ザ・フー『I’m a boy』 クラッシュのジョー・ストラマーが父親だなんて…んなわけねーだろ! オーストラリアの永住権 名古屋シティマラソン コンサバ(保守的)な化粧 全身ヴィヴィアン・ウエストウッド 今池にある高級焼肉店 筆舌に尽くしがたい 広瀬はつき ショッピングモール 東海三県 甘言につられ 蝶のように舞い蜂のように刺した 特売品スナイパー矢口あき 守銭奴 見栄っ張り 典型的な名古屋人 なぜか恍惚と顔を輝かせながら他人を批難する エンゲル係数 逡巡 一念発起して一揆を起こす 想像の域 毅然とした態度に萎縮してしまった 憤懣やるかたなし 即物的 霜降り肉とか有難がって食べてるのって日本人だけなんでしょ ボケ殺しかよ〜、という嘆きが聞こえてきそうだ 移住を企てた 映画『エイミー』 気合いだけが俺達のガソリンだ! ボブ・マーリー『Buffalo Soldier』 栄のフリーマーケット スワロフスキー テレビ塔の直ぐ近くのジャズ喫茶 エンゲージリング 『少林サッカー』のショボくれた兄弟子 三十過ぎてピーターパン症候群 車麩 食玩 大津通り 大須観音 立ち食いのきしめん たません どうしても押し寄せてくるセンチメンタルから逃げようとした コメ兵 蜷川実花 自分でカスタム マトリョーシカ式箱入り娘 無恥 桜の季節には鶴舞公園で花見 薔薇の季節には、お弁当を持って東山動植物園に 本末転倒 原爆オナニーズ 妙齢の女性 今池祭り 吾妻光良 すべての結婚式がそうであるように、それは素晴らしい「茶番劇」だった。 ヤグは長渕剛がルーツのヘヴィメタ経由パンクスなのだ でらわやだが… 私のくだらない葛藤 沽券に関わる 濃紺の空に鮮やか天の川 ヤグちゃんカレー「オージービーフ版」 スガキヤの味噌煮込みうどんと八丁味噌 麻生久美子 大泉洋

  • 家族になること
    ありがとうとサヨナラは言えるときに言わなきゃだめ

  • 大泉洋の映画を見ました。
    形にこだわる事の無意味さ。その中でどんな風に生きていくか。何がすきで、何が幸せか。自分の中の価値観で生きることが大切なんだと思う。きっと自由でいいることのほうが、型にはまった生き方よりもつらいんだと思う。自由は選択肢がありすぎて考えるべきことが多すぎるからね。
    ヤグはバカなふりをしているだけで、毎日をハッピーにしたいんだと思う。そうでもしないと、まじめすぎて、いろいろめいっちゃうのかな。
    ビミョーな立ち位置のヤグ。でもそれを乗り越えようとする彼の姿は何となく応援したくなる。馬鹿でも一生懸命な奴には、人は応援したくなるのかもしれない。

    あと、麻生久美子が好きになった。

  • 読み終わってスカッとする!
    すごくハッピーな気分になれるし、映画も観たくなりました!

  • 名古屋弁がやや読み難いけど、それがこの物語に不可欠なエッセンスみたい。パンクでもヤンキーではなくロハスでファンキーな家族が、笑いに涙に時々怒りが混じりながら夢を実現してゆく。

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著者プロフィール

1977年生まれ。2004年「ねむりひめ」で<女による女のためのR-18文学賞>第三回大賞および読者賞を受賞、同作収録の『しゃぼん』でデビュー。著書に『グッモーエビアン!』『戦場のガールズライフ』『ミドリのミ』『ずっと名古屋』『マリー・アントワネットの日記 Rose』『女優の娘』『夢で逢えたら』『あわのまにまに』など多数。2022年『余命一年、男をかう』で第28回島清恋愛文学賞を受賞。エッセイ『おんなのじかん』所収「流産あるあるすごく言いたい」で第1回PEPジャーナリズム大賞2021オピニオン部門受賞。

「2023年 『コンビニエンス・ラブ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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