そういうふうにできている (新潮文庫)

著者 : さくらももこ

• 新潮社 (1999年6月30日発売)

感想・レビュー・書評

[Shioさんの感想 · 2023年12月12日]

とても愉快な気持ちになれる。表現が天才すぎてニヤニヤしちゃう。妊娠、出産ってとても大変な出来事なはずだけど、こうも面白おかしく表現されてたら経験してみたくもなる。しんどい時もまた私の身に面白いことが起きたぞ…と思えると楽しくなってくるね☺︎

[maiさんの感想 · 2023年11月30日]

息子くんがお腹にいる時の話です！
胎動のことをオナラのガスが移動しているようだと表現していて爆笑しました。
この人はオナラと縁が深すぎる笑
息子くんが産まれてから、自分と子どもを別のものとしてしっかり分離して考えている価値観なども面白かったです。

[夜月さんの感想 · 2023年10月31日]

この本で改めて妊婦の大変さ、妊娠の仕組みを知ることができた。他の作家の本ならこれほど明るく楽しく読むことはできなかったと思う。さくらさんのエッセイは、長い時間が経っても消えない「ゆるい」書き方が魅力である。夫に子どもが欲しいから病院に行けと言われたところや、夫の言動にマタニティブルーですぐ泣いてしまったところなど、現代ではは少し引っ掛かる場面もゆるさを持って面白おかしく表現されている。他方で『便秘』など焦りがじわじわと伝わってくるリアリティも面白い。
また時々出てくる考察が非常に深く、命・魂・心の関係を宇宙レベルで考えるという点が哲学をやさしくかみ砕いたようでわかりやすかった。まさにビートたけしさんとの対談で語られていた、わかりやすさ重視のお話だと思う。
全体を読み終えて、さくらももこさんはやはりすごい人物だと感じた。面白くゆるく読みやすい本文、有名人と合った時の話は毎回自分を卑下して敬意を示して読者には面白く語り、勉強が苦手と言いつつ英知に富んだ深い思考をわかりやすく語るところーーー。
さらにさくらももこさんを好きになってしまった。

[Aaa**さんの感想 · 2023年6月28日]

妊娠したら読もうと思っていた本。ついに私も臨月。さくらももこは帝王切開だったのかぁ、しかも盲腸まで切ってもらってる。
ほんと、つわりレベルって人それぞれだけど軽くてよかったねなんてあんま言われたくないな。私は軽くはなかったけど自分より重い人にそんなん言われたらイラッとしちゃう。
そういうふうにできているってタイトル、好き！

[ももりんさんの感想 · 2023年4月23日]

妊娠、そして出産をユーモアたっぷりに描かれていて、とても面白かったです。
妊娠や出産はしんどいイメージばかりが強くて、読むのは少し躊躇っていたのですが、、、
もちろん想像を絶するくらい大変なのだと思います。ただおもしろ、おかしく描かれているのでとても読みやすかったです。

エッセイを読むと、その人の素の表情がが見られる気がして今年に入ってから読むのにハマってます。

[mochikoさんの感想 · 2023年2月12日]

さくらももこさんの妊娠から出産、育児について書かれたエッセイ。さくらももこさんはこんな風に考えるんだなぁと、ものの見方が独特で読んでいて面白いと思いました。自分の体験と比べてみたりして、楽しめました。タイトルの意味にも納得。妊娠、出産、育児に不安があっても何とかなるかなと励まされます。妊娠中の方におすすめ。

[お茶さんさんの感想 · 2023年1月15日]

便秘の章、たいそう共感してしまった

[kawakamisan26さんの感想 · 2023年1月5日]

昔の作品で、読んだことある気がしないでもないけど笑って読めるってすごい。

[ぼくちゃんさんの感想 · 2022年8月7日]

出会うべきときに出会ったな。妊娠中の今だから共感できることもあるし、出産が怖くて怖くて仕方がなかったけど、この本を読んで出産が楽しみに変わった。(まだ少し怖いけど)
待ちに望んだ妊娠だが、お腹の子に対して私の分身だ…愛おしい！という感情が一切湧かず、ひとりの見知らぬ人間を腹に入れて生活している感覚で、同じく妊娠してる方たちが、お腹の子に「べびたん」 など愛称をつけてお腹を愛おしく撫でる姿を見て、わたしのこの感覚がおかしいんだ、これから母になる人間として自分は失格だと落ち込んでいたが、マタニティーブルーという章の後半の文章(p.145,13行目〜)に救われた。
それにしても妊娠〜出産という経験の中で、あんなに色々なことを感じ言語化できるさくらももこ先生が本当に羨ましい。
私も、自然分娩になろうが帝王切開になろうが楽しむ気持ちで出産に挑みたい。

[菅原寧子さんの感想 · 2022年5月18日]

　

さくらももこさんのエッセイは何冊も読んだが
どれもとても面白く、軽く読むことができるので、
気に入っている。

今回の本は妊娠や出産について書いている。
妊娠や出産を体験したことなくても
とても面白く読めるが、
自分が経験する時になったら、
また読み返したいと思う作品だった。

著者プロフィール

1986年からマンガ雑誌『りぼん』(集英社)で連載がスタートした「ちびまる子ちゃん」の作者。1990年からはフジTVでアニメ化され、超人気番組となる。『まるむし帳』(集英社)は唯一の詩集。

「2019年 『さくらももこの詩による無伴奏混声合唱曲集　ぜんぶ ここに２』 で使われていた紹介文から引用しています。」