- Amazon.co.jp ・本 (153ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101388229
感想・レビュー・書評
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さくらももこが17歳の時に一目ぼれした、エロール・ル・カインの描いた絵本。
エロール・ル・カインのゆかりの人にイギリスまで会いに行く。
生前のル・カインを良く知るイアン・キールさんにおもてなしを受けている時に、何度も寝そうになるももこさん。
自分の大好きな、かなり影響受けた人の知り合いにやっと会えたのに、寝てしまう。すごい。
こういうところが脱力していて、魅力的ですね。
それをすっとエッセイに書いてしまう所が。またすごい。
さくらももこの絵本愛は、本物なんだなと思う。
高校の鞄の代わりにいわさきちひろの本のセットをもらうなんて、かっこいいな。 -
ももこさんが大好きな絵本作家エロール・ル・カイン。初めて知ったけど、綺麗な絵だ。彼のゆかりの地イギリス旅行記がメインだが、ル・カインの絵やももこさんのイラスト、写真が多く掲載されていて、文章量は少ないのでサクッと読める。好きなものがあるっていいよね。
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憧れの画家に会いに行くさくら先生のエッセイ
末尾にはイラストに対する対談をお馴染み美人で飲兵衛の新潮社木村さんと
旅もさくら先生ならではの爆笑珍道中
対談では親友たまちゃんとの思い出も語られていて
笑ってすこしほっこりする心温まるエッセイ
さくら先生はストーリーが面白すぎるから忘れられがちなんだけど、コジコジ扉絵とか色使いが派手なのに繊細で曼荼羅書いた人!?ってくらい綺麗なのはこの方のおかげなのかと
感謝❀( ⸝⸝•ᴗ•⸝⸝ )❀ -
さくらももこ氏が憧れてやまないル・カインという画家についてその作品との出逢い、そして彼の足跡を追ってイギリスに行き、そこでの体験記を綴った作品。
私は寡聞にして知らなかったが、結構外国では有名なこの作家、さくらももこ氏がちゃかさずに真っ向から1つの事(この場合は画家)について熱い想いを語ったのは初めてではないだろうか。とはいえ、内容はやはりさくらももこのエッセイである、ギャグ無しで纏められてはいなかった。
しかし、さくらももこが曼荼羅のようなイラストを書くのは、アジア、特にインドの影響が強いのかなと漠然と思っていたのだが、まさかフランスの画家の影響とは知らなかった。文庫ではなかなかその作品が放つオーラ、迫力、緻密さが推し量れないのでそこが惜しまれる。
また巻末のふろくに付けられたインタビューもさくらの絵に対する思いがストレートに感じられ、なかなか読ませる。
しかし、当初はル・カインの旧知の方々を訪ねてその人となり、彼に対する想いを共有するのが目的でイギリスに行ったはずなのに邂逅の時に居眠りをしたり、予定外のウェッジウッド工場見学の方がやたら元気で充実していたりするのはもはやこの作者の人柄でしょうな、愛嬌、愛嬌。
しかし、さくらももこのように歳を取ってもいつまでも絵に感動する、そんな感受性をずっと持っていたいものだ。 -
さくら先生が衝撃を受けたという、エロール・ル・カイン、そして彼の「おどる12人のおひめさま」。
実は私、「おどる12人のおひめさま」を幼い頃、母の友人からのプレゼントでもらっていました。
なんだか運命みたいです。
大好きなル・カインの絵の前で熟睡してしまうさくら先生が愛おしいです。 -
好きなもの、気になることには一直線になれる人。
コジコジの扉絵がいい。
たまちゃんとのエピソードもあって、本当にいい相方だったんだなと思った。 -
ル・カインへの愛情や、さくらももこのあのエナメルを買えばよかった、気に入ったものに後悔は無いだとか、そうゆうさくらももこの細かい心理描写や物への心が細かく表現されていて直ぐに読み終わってしまったし、読み終わる頃にはさくらももことル・カインを好きになっているだろう。
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さくらももこさんが大好きだったエロール・ル・カインさんのゆかりの人物を求めてロンドンを訪れた際の旅行エッセイ。
憧れのまほうつかいだったル・カインが、
亡くなったと知ったときにさくらさんが抱いた感情は、
さくらさんが亡くなったと私が知ったときと近いのではないか。。
もう、あの世界観は、広がっていかないんだ…と思ったときの切ない感情。
にしてもせっかく大好きだったル・カインゆかりの人々に会えたのに
ウトウトしちゃうってのがオチなのはもったいない…
最初のいかにしてル・カインにのめり込んだか!というところからするとすこし尻すぼみ感……
でも、日本人にもっとル・カインに興味持ってほしい!!というさくらさんの意図に対しては
第一章でも興味惹かれましたので、十分達成されています笑
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絵本読んでるみたいな感じ!さくらさんの文章が読みやすくて本当に好き。 ただ挿絵の位置が文章見づらくしてるよねw