ツナグ (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
3.92
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本棚登録 : 12031
レビュー : 1453
  • Amazon.co.jp ・本 (441ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101388816

感想・レビュー・書評

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  • 色々な視点に切り替わりながら、紡いでいく物語。
    リアルそうでリアルではない。けれど書かれる文章は好きだった。ツナグの歩美くんの雰囲気に似た後輩が会社にいるので、なんだか重ねてしまった。笑

  • 映画化された所為もあって敬遠していたのですが、友人の勧めで購入。辻村深月作品はこれで6作目になります。
    結果から言えば、ほかの辻村作品と比べて、それほど面白いとは思いませんでした。たぶん僕が期待のハードルを上げすぎたのだと思うのですが、『かがみの孤城』や『スロウハイツ』を読んだ後では、後半でもっと大きな展開があるのではと、期待せずにはいられなかった。
    一方で、比較的長い作品が多い辻村深月さんの小説の中では、短くて読みやすい(半日もあれば読めてしまう)ということもありました。入門としてここから始めるのはいいかもしれません。

    • Meyさん
      映画を地上派でながら観てしまいまして…本を読む気になりました。
      命尽きる前…この世に生きている方との切ない物語に感動しました。
      初めて辻村さ...
      映画を地上派でながら観てしまいまして…本を読む気になりました。
      命尽きる前…この世に生きている方との切ない物語に感動しました。
      初めて辻村さん作品に出会えハマってしまうきっかけになりました。
      2019/06/06
  • 2019/5/16~5/18

    一生に一度だけ、死者との再会を叶えてくれるという「使者」。突然死したアイドルが心の支えだったOL、年老いた母に癌告知出来なかった頑固な息子、親友に抱いた嫉妬心に苛まれる女子高生、失踪した婚約者を待ち続ける会社員…ツナグの仲介のもと再会した生者と死者。それぞれの想いをかかえた一夜の邂逅は、何をもたらすのだろうか。心の隅々に染み入る感動の連作長編小説。

  • どの話もじんと来るものがあったけど、私はアイドルが好きです。人生で一度だけ死んだ人に会えるなら、となった時、アイドルに会おうとはならないと思うけど、人生沈んでる時にもらう言葉って何より心に残ることあると思うので。
    私はまだ誰に会おうか決められません。おそらくそれは幸せなことだと感じました。

    短編集のように区切られているので読みやすいし、テーマとして人に薦めやすい。

  • 一生に一度だけ、死者と再会を叶えてくれるツナグ。
    その一度きりのチャンスをアイドルに使うOLの気持ちが最初はわからなかったけど、アイドルの思いも含め、感動的だった。
    親友を嫉妬する思いから、親友の思いを純粋に受け止められなくなって後悔している女子高生。でも結局、謝りたいという思いより、自分のことだけを考えていたことに気づいて、本音を伝えられないつらさ。すごく悲しかった。
    そのツナグを通して、祖母や両親の思いを知るツナグ使者。
    短編集と思いきや、つながっていく様がいい。

  • 素敵な小説だと思った。
    伊坂幸太郎の「死神の精度」と少し共通する部分を感じる。

  • 死者との再会を望む者、望まれる者、両者の思いをたった一度だけ仲介する使者(ツナグ)。4つの物語と使者自身の物語。自分ならこの機会をどう使うか、どう使わないか。そのうち考えてみよう。

  • ひとの生と死を仲介するツナグ。
    ひとに会う理由はそれぞれ。生きる理由を死者に求めるOL。自分の生き方に迷う長男。亡くなった親友に会いたいと願う女子高生。行方不明の彼女を待ち続ける男。それぞれ死者を通じて答を見いだしていく。

    明日がどうなるかわからない。家族や恋人、友達と過ごす、あたりまえの時間ってじつは、とても素敵な時間なんだと思う。

  • 生者と死者の物語。
    生者と死者をツナグ使者の物語。
    生者と死者の邂逅を通じて、使者として成長していく青年。
    僕にとって会いたい死者は、たった一人であるが。

  • もし、死者と一度だけ再会できるできるとしたら-。

    テーマとしてはありがちかもしれないし、この種の話を何冊か読んだような気もするけれど、抜きんでた面白さでした。

    穏やかな筆致も印象深いのですが、何と言っても物語の構成力が抜群だったと思います。感動的なエピソードを連綿とつづると思わせたタイミングでの女子高生の話にはぞっとさせられましたし、最終話での切り口の変え方と思わぬ伏線の回収もお見事でした。

    何の為に、誰の為に生者は死者と会い、会わせるのか。各々の生き方の根源を問うような重いテーマもさりげなく見え隠れしていて、読者の心のうちに何かを残していくような、そんな印象作でした。辻村さんの本、もうちょっと集めてみよう。

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著者プロフィール

辻村深月(つじむら みづき)
1980年山梨県生まれ。千葉大学教育学部卒業後、2004年『冷たい校舎の時は止まる』で第31回メフィスト賞を受賞しデビュー。2011年『ツナグ』で第32回吉川英治文学新人賞、2012年『鍵のない夢を見る』で第147回直木三十五賞、2017年『かがみの孤城』で「ダ・ヴィンチ ブックオブザイヤー」1位、王様のブランチBOOK大賞、啓文堂書店文芸書大賞などをそれぞれ受賞。本屋大賞ノミネート作も数多く、2018年に『かがみの孤城』で第6回ブクログ大賞、第15回本屋大賞などを受賞し、2019年6月からコミック化される。他の代表作に『子どもたちは夜と遊ぶ』『凍りのくじら』『ぼくのメジャースプーン』『スロウハイツの神様』『名前探しの放課後』『ハケンアニメ!』『朝が来る』など。新作の度に期待を大きく上回る作品を刊行し続け、幅広い読者からの熱い支持を得ている。2020年、河瀬直美監督により『朝が来る』が映画化される。

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