ツナグ (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 27211
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  • Amazon.co.jp ・本 (441ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101388816

感想・レビュー・書評

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  • 最初は、使者(ツナグ)を利用する側の話だったが最後の章で使者側の視点で話があり、一体使者は何者なのか、どういった経緯で使者になったのか、どうやって死者と繋がるのかということがよく分かった。最後の章で今までの話を使者側の視点で追えるので最後スッキリした。
    一人一人の人生が気持ちや思考とともに鮮明に描かれていて、読んでいて楽しかった。

  • 生者と死者を引き合わせる使者の話...
    と、一言でまとめられる話ではない。
    死者との再会を希望した4人と使者自身、5人のストーリーが描かれており、最後の使者の話の展開は想定外な内容で面白かった。
    死者との再会といえば、感動ものかと想像していたが、再会の後味の悪い残酷さも書かれていて、とても面白い。

  • 出だしからファンタジー世界で、すぐに引き込まれて読みやすかった。けど過去に読んだ同じ作者の作品では衝撃は弱め。
    女子高生の話が一番印象に残った。

  • まあまあ面白かったけど、辻村深月さんのなかではそれほど驚きはなかった

  • 個人的には、そこまでハマらなかった。
    ただ、「親友の心得」と「待ち人の心得」のストーリーは印象に残った。

    自分だったら誰に会うかなって考えると、やっぱり親や夫含め家族の誰かだろうなと思う。

  • 自分が死んだとき、会いたいと思ってくれる人はいるのか
    この言葉が胸に刺さる

  • 読みやすい。親友の心得がずっともやもやする。なんか言葉では言い表せないけどすっきりしない。歩美君好きだ、。

  • 短編だけど最後使者を通じて全ての話が繋がる感じが良かった。
    面白かったけど口コミで期待しすぎていたかも。

  • 読みやすい。水戸黄門みたいなパターン化されたパッケージの小説。

  • 全てがいい話ではないところが良かった。嵐と御園の話は読んでて心がモヤついた。御園は人を褒めることで自分を守っていた可能性もあるし、嵐も人を下に見てる。お互い性格悪いもの同士だから、共依存だったんじゃないかな。だから御園は蛇口を止めたし、嵐と会うことにした?もしくはちゃんと親友になるために本気で話をしたかった?ただ歩美のコートの件で、死んだ後も馬鹿にされたと感じたのかも。嵐は見栄っ張りで救えない。
    1番印象に残った短編は、嵐と御園だけど、アイドルも、長男も、待ち人も、使者も、必ず救えない闇や後悔があって、心に刺さった。この人の傷ついた人、傷つける人の描写はとても好きだなあ。
    冷たい校舎の時は止まる、がまた読みたくなった。

著者プロフィール

1980年山梨県生まれ。2004年『冷たい校舎の時は止まる』で第31回メフィスト賞を受賞しデビュー。11年『ツナグ』で第32回吉川英治文学新人賞、12年『鍵のない夢を見る』で第147回直木三十五賞、18年『かがみの孤城』で第15回本屋大賞を受賞。『ふちなしのかがみ』『きのうの影ふみ』『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』『本日は大安なり』『オーダーメイド殺人クラブ』『噛みあわない会話と、ある過去について』『傲慢と善良』『琥珀の夏』『闇祓』『レジェンドアニメ!』など著書多数。

「2023年 『この夏の星を見る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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