明治東京畸人傳(新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101390215

感想・レビュー・書評

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  • この間読んだ、高橋源一郎・柴田元幸の対談本、『小説の読み方、書き方、訳し方』で、高橋さんが言っていたように、本当に日本の近代文学って、谷根千のエリアでおさまってしまう。
    このエリアの文化力の高さに驚く。
    本書では文学者だけでなく、宝丹の守田治兵衛とか、昭和恐慌の引き金になった渡辺銀行の渡辺治右衛門など、実業界の人も、写真師横山松三郎や、上野動物園園長古賀忠道など、幅広い分野の人たちが取り上げられている。
    この土地に生きた人たちへの、愛情が感じられる文章だった。

    ところで本書は、最近、中公新書から再刊されたようだ。
    森さんのものは、特に文庫になったものは読むようにしているので、買おうかなあと思っていた。
    ただ、表紙の雰囲気の固さと「畸人」という言葉のどぎつさにちょっぴり引いてしまって・・・。
    後書に「畸人」とは、「尋常ではない、素敵な面白い生き方をした人」とのこと。
    それ、帯とかに書いてほしかった・・・。
    お陰でこの本を読むのが3年遅れてしまった。
    新潮文庫版を古本で買ったのだけれど、色鉛筆画の、文中に出てきた人たちの肖像が温かくて、とてもいい。

  • 著者お得意の、谷中根津千駄木辺りにかつて暮らしていた人々が紹介されている。有名無名取り混ぜてあるが、狭い地域にもかかわらず、様々なつながりがあったことがわかる。とりわけ、最後の渡辺治右衛門の章は力作である。

  • 退屈なので放棄してしまった。
    ぱら読みしたときは、お、と思ったのに。

    個人的なことを織り交ぜてるのがちょっとね。

  • 2011/1/13読了。
    谷根千地域にゆかりのある明治〜大正の著名人たちを、住んでいた場所をキーに紹介する小評伝集。
    中でも根津に邸宅を構えていた富豪の渡辺治右衛門の章が印象深かった。

  • 谷中・根津から千駄木―。かつてこの地を目茶目茶面白いヤツが歩いていた!お雇い外国人教師ベルツ、最後まで丁髷だった老舗薬局の主人、チベット潜入の河口慧海、本妻と愛人とを行き来した詩人サトウハチロー、混血の小唄の名手春日とよ、そして昭和恐慌に発展した倒産銀行頭取ヂエモンなど、精力的な聞き書きから甦る25のユニークな人生行路。

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プロフィール

【著者情報】森 まゆみ (もり・まゆみ)
1954年、東京都文京区動坂生まれ。作家。1984年に地域雑誌『谷中・根津・千駄木』を創刊、2009年の終刊まで編集人をつとめる。著書に『鴎外の坂』(芸術選奨文部大臣新人賞)、『「即興詩人」のイタリア』(JTB紀行文学大賞)、『「青鞜」の冒険――女が集まって雑誌をつくるということ』(紫式部文学賞)、近著に『暗い時代の人々』、『子規の音』ほかがある。

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