プライド (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 747
レビュー : 93
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101390512

感想・レビュー・書評

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  • 確信犯的に期限切れ食材を使った菓子職人の胸中に迫る表題作、変人官僚が事業仕分けと対決する「一俵の重み」。社会問題の真相と、現場の人々の一筋縄ではいかない思いに光を当てる。逆境を支えるのがプライドなら、人を狂わせるのもまたプライド。現代を生き抜くために、絶対に譲れないものは何か。深層心理まで描きこんだ極上フィクション六編と新収録掌編「歴史的瞬間」。

  • 面白かったです。
    単純なハッピーエンドではなく、読者に考えさせる終わり方のものが多く、読んだ後も余韻が残りました。
    テーマも作者の専門知識が活かされたもので興味深かったです。

  • 短編だけど、真山仁らしさがちゃんとある。読みやすいけど、話に芯がありました。農業問題が多かったけど、次の長編のテーマかも。

  • 時事をこめつつ、よい

  • 真山仁にはめずらしい短編であるが、真山氏の特徴である詳細な取材に基づいた構成はかわらない。時事に関する比較的新しい題材を提供し読者に考えさせてくれる。

  • 投資ファンド「ハゲタカ」や地熱発電「マグマ」、原発「ベイジン」など時事性のある題材を、ある意味予言性を持って世に送り出している真山仁の短編集。
    政治ショーの「事業仕分け」と対決する変人農水官僚。消費期限切れ牛乳使用問題、農薬によるミツバチ失踪事件など、多くが「農」にかかわる短編集。特に事業仕分けの「一票の重み」★★★★はキャラも立ってキレがよく真山節、短編ではもったいなく、是非長編として出してもらいたい。

    短編としてう~んというのもある。「暴言大臣」だけはちょっと意味不明。やはり真山仁は長編がいい。

  • 2013.4

  • 農業問題に切り込んだ短編小説の集合体。昨日も、ラジオで、農薬とミツバチの関係についてのコメントがありました。都会=不健康、農村=健康は全くの間違い。地方ほど、物が言えない風習が残っている(偏見かな)。
    農村≒農薬、これが人体にどれだけの悪影響があるか。しかし、閉鎖社会。。必要悪は、いつかはただの悪になる。談合同様。

  • 真山仁の新作の文庫化。バブル以降の日本経済を外資ファンドの視点から浮き彫りにした「ハゲタカ」はボクにとってビジネス小説のバイブルのようなもので何度も読み返した。その後、中国、エネルギー問題、マスメディアなどを題材にした問題作を次々に発表しているが最新作はなんとタブーに近い農業政策問題に切り込んでる。米、農薬、養蜂、養蚕などを題材に真山作品では珍しい短編集。農業分野は以前から関心をもっていたのでとても興味深い内容。この短編集がプロローグとなって最新刊の「黙示」に続くという例によって壮大な構成になっている。

  • 仕事に対するプライドや矜持を描いた6編の短編集。

    時事問題を扱って簡潔に描かれているので、わかりやすい内容となっています。
    「この登場人物って、もしかしてあの人がモデル?」とかクスっとくる場面も多々ありました。

    すっきりと終わる話ばかりではないのですが、
    それが却ってその後をいろいろと想像させ、面白かったです。

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著者プロフィール

真山仁(まやま じん)
1962年、大阪府生まれ。同志社大学法学部政治学科卒業。読売新聞記者を経て、フリーランスとして独立。2004年、熾烈な企業買収の世界を赤裸々に描いた『ハゲタカ』(講談社文庫)でデビュー。これが代表作となり、ドラマ・映画化された。
「ハゲタカ」シリーズのほか、『虚像の砦』『そして、星の輝く夜がくる』(いずれも講談社文庫)、『売国』『コラプティオ』(いずれも文春文庫)、『黙示』『プライド』(いずれも新潮文庫)、『海は見えるか』(幻冬舎)、『当確師』(中央公論新社)、『標的』(文藝春秋)、『バラ色の未来』(光文社)、『オペレーションZ』(新潮社)がある。

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