超・殺人事件―推理作家の苦悩 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 342
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  • Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101395227

作品紹介・あらすじ

新刊小説の書評に悩む書評家のもとに届けられた、奇妙な機械「ショヒョックス」。どんな小説に対してもたちどころに書評を作成するこの機械が、推理小説界を一変させる-。発表時、現実の出版界を震撼させた「超読書機械殺人事件」をはじめ、推理小説誕生の舞台裏をブラックに描いた危ない小説8連発。意表を衝くトリック、冴え渡るギャグ、そして怖すぎる結末。激辛クール作品集。

感想・レビュー・書評

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  • 「超殺人事件」というテーマで書かれた短編集なわけだが、正直言って作品によって★★☆☆☆から★★★★☆と評価が別れた。評価と言うよりも個人的な好みと言った方が正しいのかもしれないが。肩の力を抜いて気楽に読めば良いと思う。

  • ミステリー小説のあるあるをメタ的に表現し、それを上手く毒を含めた形で表現していて痛快で楽しかった。

  • すっごく面白かった。

    超理系読んでしまった。
    せっかく買ったのに飛ばすなんてもったいなくて。
    まあ訳分からなかったけど。
    逮捕されるんじゃないかとびくびくしてしまった。

  • 自分は好みではなかったです。
    でも大好きでまた読みたい本もあるので、幅広い作風なんだなぁと思いました。

  •  『世にも奇妙な君物語』からの流れでそれっぽい小説が読みたくなりチョイス。『世にも〜』の怖さは一切省いた推理作家イジり小説。◯笑シリーズも再読したくなる。本書では『超高齢化社会殺人事件』がお気に入り。作家も編集も読者もみんな呆けてきてわけわからん状態になってるのが笑えるような笑えないような。
     代表作に挙げられるような作品はもちろんのこと、本作のような東野氏の愛あるブラックユーモア作品もとても面白い。

  • 推理作家の苦悩をシニカルかつユーモアたっぷりに書いた、短編小説集でした。

    小説に煮詰まったりすると東野さんもこんな妄想を繰り広げているんだろうかと、とても面白く読ませてもらいました。

    こんな突拍子もないこと、あり得ないでしょと一笑して終わるというより、もしかしてこんなことがあったら面白いなと思わせてくれるし、特に最後の短編「超読書機械殺人事件」なんて特別にシニカルでおもしろかった。

    作家といえば小説を書いているだけかと思いきや、売れてくるといろいろな賞の選考委員があったり、文庫本のあとがきを書いたり、時には書評を書いたりすることもありますよね。
    仕事である以上好き勝手に書いていいわけでなかったり、つまらない作品も読まなきゃいけない。そんな時に代わりに書評を書いてくれる機械があったら…
    とっても楽ちんですよね。
    売り方も非常に上手いし、業者のビジネスセンスが抜群。
    スピード感の速い時代とはいえ、なんでも手軽に、速くとコンパクトになっていく中で、大事なものが抜け落ちてしまったら悲しい。そんなの本末転倒だよね。

    寝る前に読むにも適度なサイズのお話ばかりで、非常に楽しめました。

  • 既読でしたわ。肩の力抜けたユーモア系もたまには良いね。

  • 短編なので気楽に読めて、気楽に読めるのに中身が濃い。
    怖かったり笑えたり一気に読んでしまいました。

  • 8作品が収録された短編集です。

    推理小説が出来上がる背景が、作家目線、編集者目線、書評家目線…それぞれいろんな角度から書かれています。

    こんな設定を思いついてしまうことがすごいなと思いました。

    どれもこれも全然違う設定で、短いにも関わらず読み応えがあって、やっぱり最後に意外な結末が待っている・・・楽しめますよ。
    短編なので読みやすく、だけど決して軽くも浅くもない。

    おもしろくて怖いです。

  • (2012.09.18)

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著者プロフィール

1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者χの献身』(文春文庫)で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川書店)で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』(PHP研究所)で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞。

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