- 新潮社 (2005年1月28日発売)
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感想 : 28件
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Amazon.co.jp ・本 (416ページ) / ISBN・EAN: 9784101396224
感想・レビュー・書評
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物や場に宿った過去の声が聞こえる能力を持つ女性をめぐる連作短編だが、冒頭から引き込まれ、著者の力量が感じられた。
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死者の過去の声を聴くことができる杏子。図らずも事件に関わることになり・・・。
最後、過去と決別し前向きに生きていく姿は良かった。 -
過去の声を聞く事ができる杏子。警察やら色んな人と出逢って、色んな事件に巻き込まれながらも過去と決別して強く生きて行こうとする姿勢に憧れます。東海林の優しさがナイス(^◇^)
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自分は案店なのだ、この空間に漂っている、閉じ込められた声を拾うためのアンテナ。この世界はたぶん、こうした声が、音が、目には見えない憎悪や悲しみ、恐怖、絶望が無数に空間の中に漂っている。人の心は時折、筋途の通らない動きをすることがある。
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死者の残留思念を聞く力を持つジャズシンガの杏子。
だがその力は,かつてDVが原因で離婚したヤクザの元夫が近くにいるときにしか発揮しない。
ある事件に協力したことをきっかけに杏子が変わっていく連作ミステリ。
ありがちなサイコメトリものと違い,能力がもたらす結果は地味~なのだが,些細なきっかけからの事件解決や,周囲への影響,杏子の再生が上手く書けていた。 -
ツラい過去がきっかけで、死者の声が聞けるようになった主人公。
でも、その声を聞くためにはツラい過去の感情を思い出さないと聞くことが出来ない。
様々な事件を通して、少しずつ過去から抜け出して成長していく。
切ないけど、読後感は良かった。 -
その場に残された声を拾い、あまつ己の口から
本人達の音声で会話がなされるという、これだけ聞いたら
一体何がどうする話なのかさっぱり、です。
連続短編集になっていて、後ろへ行くにつれ、当然ですが年月が流れ
心がどうにか立ちあがって行く…という感じでしょうか?
暗いといえば暗いですが、ものすごく葛藤が分かりやすかったです。
しかし、刑事にとっては疑わしい相手ではありますが
目標を決めて証拠品を探したりできるので
その点ではちょっと楽? -
既読。
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死者の声を聴くことができる女性が犯罪を解決する、と同時にその女性自身の精神的自立を描いているという点で好感が持てた。
男性っぽいペンネームだけど、著者は女性なのかな? -
20090817
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自分の特殊能力と、それを発揮する時の精神的疲労。
主人公の、過去を乗り越えていこうとする姿や、周囲の登場人物も好きだった。 -
2005年3月20日読了
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切なさと勇気をくれる。
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ヤクザの元夫から逃れ、アルバイトをしつつジャズシンガーとして生きる杏子には、あるときから忌まわしい力が備わった。
死者の残留思念やその場所に留まった記憶を聴き、声帯模写できるという。
初め、その力の発動の条件は、恐れる夫が一緒であること。警察の要請でやむなくその力を使い、ある事件解決に協力した時、杏子に新たな出会いと未来への可能性を示すことに。
5つの短編に分かれた本作。
主人公の成長をありありと読める。
読後、幸せになって欲しいな〜、としみじみ。
強い女、を書いているイメージの著者の作品の中で、とにかく最初は弱い主人公だな〜、と思った。 -
未読
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残響を聞き取る女の人のお話。最初は重たいだけの話でしたが、最後に向かうにつれて遠くに光が見えてくるような感じで面白かったです。 話自体はつながっているけれど、短編集みたいな構成。
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あらすじを読むと、うわーハードに暗そう、と覚悟したんだけど、それほどでもなくてホッと。毎回DVが入るのかと思ったよ、あれでは。短編連作で、過去の声が聞こえるという特殊能力を持った女性シンガーと事件に纏わる話。能力開花のきっかけが夫のDVなのだが、話は離婚後で、常に元夫の影は付きまとっているものの、事件に立会いながらその幻影をだんだんと克服していくという感じ。事件自体はたいしたミステリではないが、心理描写などがまあまあ面白かった。つーかあの花束は何かの伏線と思ったのに。や、まあちらっと使われてはいるけど。あんだけ意味深にしといて贈り主不明のままとは思わなかった。
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ヤクザの元夫に虐待された経験を持つジャズシンガーは、過去に交わされた会話を残響のように聴く能力を持つ―――それは虐待を重ねた元夫への恐怖から発現した能力だったが、時効直前の事件への協力を求められたことをきっかけに、少しずつ再生への道を歩み始める。ミステリからSFまで幅広いジャンルを描く著者らしい作品。あっさり読み終えられてしまいますが、読後感の悪くない本です。
著者プロフィール
柴田よしきの作品
