窓際の死神 (新潮文庫)

  • 新潮社 (2008年1月29日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (336ページ) / ISBN・EAN: 9784101396248

感想・レビュー・書評

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  • 「死」を想ったこと、ありますか?目の前に現れた、黄泉の国への死者。死と向き合ったとき、生きることの実感と歓びを知るのかもしれない。おとぎばなしをモチーフに描く寓話的ミステリー。
    「紀伊国屋書店」内容紹介より

    ここのところ、2作品続けての「死」をテーマにした作品.
    なんだろうなぁ.死が近づいているのかなぁ.でも、島野さんの姿は私には見えてないなぁ.

    なんか、わかる気がする、そんな感じがこの本を読んだ感想.
    柴田よしきさんの小説は、極悪人は出てこない.悪者に見える島野さんも気づきを与える存在であって悪者ではない.ちょっとした罪悪感とも呼ぶべき感情、当人にとってはちょっとした、ではないかもしれないけれど、それでも死ぬほどかなと思うような感情をすくうのが上手な書き手だなと思う.

    この本を読んで生起してきた感情を分析してみる.
    これは嫉妬かな?うーん、ちがうな.でも自分に自信がないことからくるものだな、とか思いながら読む.
    自分を見つめるきっかけとなった一冊.

  • 見せかけでも会社員の死神というのがいいなと思った。「生きる」ことについて考えさせられた部分があり、「生きる」ことは大変だけど、勇気づけられた。うまく言えないけど・・・。


  • アマゾンで評価を見たら、柴田よしきさんにしてはパンチがないとかさんざんだった。


    けど、あたしはすごくいいと思った。
    わりと振れ幅のある、そしてたしかにトゲのある作家さんだけど、こういうやわらかなきめこまかい作風もありなんだ。


    何度も読み直したくなる本だと思う。

  • あなたも深呼吸してみるといい。頭がすっきりしますよ。
    次は考える版です。考えて、あなたがこの先どうしていのかを決める版です。
    あたし、どうしたらいいのかわからないのよ。自分が何で生きているのか、生きていることに何の意味があるのか、わからなくなっちゃった。
    生きるということは、誰かにいかされ、誰かを生かしているということ。
    人は誰でも信じたいものを信じるもの。

  • 2011年8月16日読了。
    もしも、誰かに柴田よしきという作家の作風やジャンルを説明しなさい、と言われたら頭を抱えてしまうだろう。それだけ、柴田さんの作品は多彩だ。
    今回は死神の登場する、ちょっとダークなファンタジーという感じ。
    冴えない窓際の中年男、島野。彼の正体は死神で、彼の存在を認識出来るのは死に近い者だけ。
    彼と出会う二人の女性はそれぞれ人生のドン底にいる。そして、島野と出会ったことによって、そのドン底から脱出する。
    島野が直接助けるわけではないのだけれど、結果的に彼女たちはまた自分の足で歩き始める。
    島野はヒーローでもなんでもなくて、人の気持ちに鈍感なほんとうに冴えない死神で、そこがまた悪くない。
    読み終わった後で、ほんの少し元気になれる、大人のためのファンタジーでした。

  • 柴田よしきの連作短編集。他人に嫉妬し、その人の死を願う女性の前に現れる死神・島野。
    見た目は冴えないサラリーマンなところが、伊坂幸太郎の「死神の精度」の千葉と是非、比較して読んでもらいたい作品。
    この作品を読んで、電車に飛び込んで死ぬ人への気持ちの見方が変わった・・・
    2月に人身事故を目の前で見て以来、電車に乗るのが怖かったけど、何か克服出来るきっかけをもらった気がした。

  • 死神、というタイトルでダークなイメージを想像してしまうけど、真逆の内容だなと思いました。相手への嫉妬や憧れからたまたま見えてしまった死神。相手のことを知るにつれ、考えが変わっていく。人もそれぞれ、考え方もそれぞれ。死ぬことがいいことだとは思わないけど、死んだ後に作品やその人への想いなどが残るのはいいな。そんな思い出を作れるような人生を歩みたいな、と読んでいてそう思った。

  • 29ページ 電車事故(人身事故)の話。

    223ページ
    「人として生まれた限りは誰でもいつかは死にます。あなたは死ぬのかと問われればそれは、イエス以外の答えなどあるわけがない。」

    244ページ
    「結局、明日のこと、いや一時間後の未来についてだって、人はみな知らずに生きているのだ。」から最後までなど他。

    当たり前のこと、忘れていること、考えないようにしていたけれど、目を背けていたいけれど直視しなければならないことなどが書かれている。

    死神目線で、主人公たちの「生きること」「死について」を語り、カウンセラー、相談者のような、不思議な関係性がよかった。冴えないサラリーマン風が、プラスになる要因かと。説教臭くなくスッと入ってくる。

  • 柴田よしきさんの本は、ハードな刑事ものしか読んだことがなかった。こういうものも書かれるんだ。ただ、この作品なんとなく、伊坂坂幸太郎さんの「死神の精度」を連想させるし、残念なことにあちらの方が…。(スミマセン)

  • 今一つな読後感。寓話的な教訓と言うには切れ味が悪く、痛い所をわざわざ狙ったようなキャラに共感出来ず。

  • 【本の内容】
    死神(アンクー)の姿を見ると、自分か、その愛する人が死ぬという―。

    OLの多美は、恋敵が死ぬ夢想にとりつかれ、自分を嫌悪している。

    ふとしたきっかけで、総務部の窓際主任・島野に相談してみると、彼は、その夢想は予知なのだと説き、そして自分はこれから死ぬ誰かを黄泉へとおくる死神なのだと言い出した。

    おとぎばなしをモチーフに、現代女性の心の闇を描く感動的ミステリー。

    [ 目次 ]


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    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • まぁ、それなり、でした。
    やっぱり柴田さんの作品は練サマとか、パンチが効いてるほうが好きです。(´・Д・)」

  • ちょっと暗いかなぁ。
    いかにも死神の話です、て感じ。

    凹んでるときに読んだらやばそー。

    おとぎ話をモチーフにしてるとこは、
    なんか新しくていい。

  • もし、自分にも死神が見えたら・・・

    ありえないのかもしれないけど、やっぱり世の中には感じることができる人っているんじゃないかなぁ。
    不思議さの中に考えさせられる面もあった。

  • 人の魂を導く死神。決まった人の死の期限が近づくと
    その道から外れぬよう、寄り添うように
    日常に溶け込んで現れて、魂を見守り導く。
    そんな死神の姿を見てしまった人と死神のほんの一時の物語りです。
    いやぁついつい一気に読んでしまいましたよぉ~★
    人の心の暗い部分を垣間見ながらも温かい気分にもなったり。
    次どうなるの?と、興味をそそるお話でございました♪

  • 死神(アンクー)の姿を見ると、自分か、その愛する人が死ぬと言う。
    死神をモチーフにしているけど、OLもの。
    死神とのやりとりより、OLものとして面白い。

  • ブラック要素のあるおとぎ話のような。

    アイデアは良いと思うけど、会話がどうも説明文っぽくてダラダラしてるのがミスマッチ・・・。

  • おとぎばなしをモチーフに、現代女性の心の闇を描く感動的ミステリー。

  • その死神を見た者は、自分か自分の愛する人が死ぬと言う。
    社内の布川に片想いをしているがそのことを言い出せず
    婚約者の絵里の死を想像するようになった多美。
    なんとなく小説家を目指して腰掛OLを続けたが
    同僚が先にデビューしてしまい恨めしく思う麦穂。
    彼女たちの前に現れた死神は何を意味するのか。
    カバー装画:武田典子

    なんで昔話になぞらえたのかが結局わからず…
    生きる意味について考え直すというのは伝わったけれど
    人の命を救うのに幸運を1回あげるとか
    綱引きの話を持ちかけておいたのに結局は綱引きではなかったとか
    ちょっと強引な進め方が目につきます。

  • 題名の『死神』に、怖い話かと思いきや、そうでもなかったです。
    誰もがもっている、どろどろした感情によって
    見えてくる、もの?

    死神が『見えてくる』わけではなく、その感情の収まる所、かと。
    ちなみに死神はちゃっちゃと出てきて
    飄々と去っていきます。
    しかし…こんな人が目の前に現れてこんな事を言おうものなら
    呆然とするか嘘と思うか…どっちでしょう?
    怪しい、と思う事はたしかだと思いますが。

    なお、合間合間に出てくる『子供』ですが
    性別がでてくるまで、名前を『その子』だと思ってました。
    これって「騙された」分類に入るのでしょうか?w

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著者プロフィール

 小説家、推理作家。
『RIKO-女神の永遠』で第15回横溝正史賞。
 猫探偵正太郎シリーズ、花咲慎一郎シリーズ など。

「2021年 『猫日記 Cat Diary』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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