窓際の死神(アンクー) (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 32
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  • Amazon.co.jp ・本 (329ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101396248

感想・レビュー・書評

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  • 見せかけでも会社員の死神というのがいいなと思った。「生きる」ことについて考えさせられた部分があり、「生きる」ことは大変だけど、勇気づけられた。うまく言えないけど・・・。


  • アマゾンで評価を見たら、柴田よしきさんにしてはパンチがないとかさんざんだった。


    けど、あたしはすごくいいと思った。
    わりと振れ幅のある、そしてたしかにトゲのある作家さんだけど、こういうやわらかなきめこまかい作風もありなんだ。


    何度も読み直したくなる本だと思う。

  • 29ページ 電車事故(人身事故)の話。

    223ページ
    「人として生まれた限りは誰でもいつかは死にます。あなたは死ぬのかと問われればそれは、イエス以外の答えなどあるわけがない。」

    244ページ
    「結局、明日のこと、いや一時間後の未来についてだって、人はみな知らずに生きているのだ。」から最後までなど他。

    当たり前のこと、忘れていること、考えないようにしていたけれど、目を背けていたいけれど直視しなければならないことなどが書かれている。

    死神目線で、主人公たちの「生きること」「死について」を語り、カウンセラー、相談者のような、不思議な関係性がよかった。冴えないサラリーマン風が、プラスになる要因かと。説教臭くなくスッと入ってくる。

  • 柴田よしきさんの本は、ハードな刑事ものしか読んだことがなかった。こういうものも書かれるんだ。ただ、この作品なんとなく、伊坂坂幸太郎さんの「死神の精度」を連想させるし、残念なことにあちらの方が…。(スミマセン)

  • 今一つな読後感。寓話的な教訓と言うには切れ味が悪く、痛い所をわざわざ狙ったようなキャラに共感出来ず。

  • 【本の内容】
    死神(アンクー)の姿を見ると、自分か、その愛する人が死ぬという―。

    OLの多美は、恋敵が死ぬ夢想にとりつかれ、自分を嫌悪している。

    ふとしたきっかけで、総務部の窓際主任・島野に相談してみると、彼は、その夢想は予知なのだと説き、そして自分はこれから死ぬ誰かを黄泉へとおくる死神なのだと言い出した。

    おとぎばなしをモチーフに、現代女性の心の闇を描く感動的ミステリー。

    [ 目次 ]


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    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • まぁ、それなり、でした。
    やっぱり柴田さんの作品は練サマとか、パンチが効いてるほうが好きです。(´・Д・)」

  • ちょっと暗いかなぁ。
    いかにも死神の話です、て感じ。

    凹んでるときに読んだらやばそー。

    おとぎ話をモチーフにしてるとこは、
    なんか新しくていい。

  • もし、自分にも死神が見えたら・・・

    ありえないのかもしれないけど、やっぱり世の中には感じることができる人っているんじゃないかなぁ。
    不思議さの中に考えさせられる面もあった。

  • 人の魂を導く死神。決まった人の死の期限が近づくと
    その道から外れぬよう、寄り添うように
    日常に溶け込んで現れて、魂を見守り導く。
    そんな死神の姿を見てしまった人と死神のほんの一時の物語りです。
    いやぁついつい一気に読んでしまいましたよぉ~★
    人の心の暗い部分を垣間見ながらも温かい気分にもなったり。
    次どうなるの?と、興味をそそるお話でございました♪

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著者プロフィール

 小説家、推理作家。
『RIKO-女神の永遠』で第15回横溝正史賞。
 猫探偵正太郎シリーズ、花咲慎一郎シリーズ など。

「2021年 『猫日記 Cat Diary』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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