親不孝長屋: 人情時代小説傑作選 (新潮文庫)

  • 新潮社
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感想 : 41
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  • Amazon.co.jp ・本 (193ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101397245

感想・レビュー・書評

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  • 「神無月」が良かったです。特にラストの文章には、しびれました。

  • 市井もの。池波正太郎、平岩弓枝、松本清張、山本周五郎、宮部みゆきによるアンソロジー5編。感涙必至と裏表紙にあるが、それは煽りすぎ。文章に傍点多すぎ、煩わしい。★は厳密には3.5。

  • 時代小説の名手の短編が5本入ったアンソロジー。どれも短くて読みやすく、おまけにほろりとくる作品揃い。暇つぶしに読むにはもってこいの本。

  • 江戸時代の市井の人々の悲喜交々。
    人情小説集。感涙必至まではいかないけれど、切なさを覚えた。

  • 目次
    ・おっ母、すまねえ 池波正太郎
    ・邪魔っけ 平岩弓枝
    ・左の腕 松本清張
    ・釣忍 山本周五郎
    ・神無月 宮部みゆき

    体調不良につき、休み休み読める時代小説の短編集を読んだ。
    親不孝という括りながら、親を好きだからこそ反発してしまう息子や、親代わりを頑張りすぎて弟や妹に冷たい仕打ちを受ける長女や、妻を守るために親と決別する息子などいろいろ。
    子どものために罪を重ねてしまう親は、それをさせてしまう子供が親不孝ってことなのかしら。

    運命がすれ違い、思いが掛け違ってしまったゆえの哀しい出来事もあるけれど、基本的には互いを思いやる気持ちを下敷きにしているので、読後感はとても良い。
    ただ、「神無月」については、犯罪が成功したほうがいいのか、罪を重ねることなくお縄になった方がいいのか、未だ判断がつかない。

  • 人情時代劇の傑作を厳選。この5編は短編傑作の宝です。

  • 「たそがれ長屋」関連本。桜庭一樹さんのエッセイで見かけた時代小説アンソロジー。
    どれもジワジワとよいが、いちばん好きなのは「釣忍」かな。

  • 市井もの。アンソロジーです。
    ひとつひとつの話がとても温かい。人情あふれる短編集です。著者は池波正太郎、平岩弓枝、松本清張、山本周五郎、宮部みゆき。
    いい本でした!

  • ふと時代小説が読みたくなったので、こんなときはアンソロジーだよなと思って、新潮文庫から何冊か出ている縄田一男 選のものから「世話物」のアンソロジー。秀眉は松本清張『左の腕』で、清張は長編は今一好きではないのだが、こういう短編には鋭さを見せる。宮部みゆき『神無月』は稀代のストーリー・テラーっぷりを発揮していて文句の付けようもないが、逆に小さくまとまり過ぎた分、次点。ほかは、わざわざ編み入れるほどの出来でもないような… 。

  • (2018-11-13L)(2022-12-06)

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著者プロフィール

大正十二(一九二三)年一月二十五日、東京市浅草区聖天町生まれ。昭和十(一九三五)年、下谷区西町小学校卒業、株式仲買店勤務。昭和十四年より三年ほど証券取引所にあった剣道場へ通い、初段を得る。旋盤機械工を経て昭和十九年、横須賀海兵団入団。敗戦の翌年、東京都職員として下谷区役所の衛生課に勤務。昭和二十三年、長谷川伸門下に入る。昭和二十五年、片岡豊子と結婚。昭和二十六年、戯曲「鈍牛」を発表し上演。新国劇の脚本と演出を担当する一方、小説も執筆。昭和三十年、転勤先の目黒税務事務所で都庁職員を辞し、作家業に専念。昭和三十五年、『錯乱』で直木三十五賞受賞。『鬼平犯科帳』『剣客商売』『仕掛人・藤枝梅安』の三大シリーズや『真田太平記』等、数々の小説で人気を博す一方、食や映画、旅に関する著作物も多く上梓した。受賞歴はほか吉川英治文学賞、大谷竹次郎賞、菊池寛賞等。平成二(一九九〇)年五月三日、入院していた東京都千代田区神田和泉町の三井記念病院で死去。小社では同じく単行本未収録のエッセイ集『一升桝の度量』(二〇一一)と初期戯曲集『銀座並木通り』(二〇一三)を刊行している。

「2022年 『人生の滋味 池波正太郎かく語りき』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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