たそがれ長屋: 人情時代小説傑作選 (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (309ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101397269

感想・レビュー・書評

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  • 人情時代小説傑作選の第三弾。池波正太郎、山本一力、北原亞以子、山本周五郎、藤沢周平の5大家の市井ものが見事に描かれる。感涙の名編5編。

  • 定年が次第に身近に迫り、隠居への期待と不安が交錯する中で、人情の機微に触れる。孤独あり、身内の始末あり、悔恨あり。老いることで無知なればこその挑む意欲よりも、既知であるがゆえの守る意識が高まるのは否めない。せつなくとも避けられないテーマをそれぞれの大家が個性豊かに記してくれた。

  • 人情モノに定評のある時代小説の大家を集めたお得な一冊。
    未読の小説家の作品に触れる良い機会。
    いずれもハズレがなく今後の読書の楽しみが増えました。

    人情時代小説傑作選「親不孝長屋」「世話焼き長屋」に続く第三弾。
    池波正太郎「疼痛二百両」、山本一力「いっぽん桜」、北原亞以子「ともだち」、山本周五郎「あとのない仮名」、藤沢周平「静かな木」の“老い“をテーマとした5編収録。

  • 時代小説の短編を横に並べて読めるのは、なかなかに面白い。作家の作風が違うのに背景を流れる情緒的なものが一貫してるところも不思議

  • 『いっぽん桜』が良かったなぁ。山本一力って人知らなかったんだけど、今度読んでみよう。

著者プロフィール

大正十二(一九二三)年一月二十五日、東京市浅草区聖天町生まれ。昭和十(一九三五)年、下谷区西町小学校卒業、株式仲買店勤務。昭和十四年より三年ほど証券取引所にあった剣道場へ通い、初段を得る。旋盤機械工を経て昭和十九年、横須賀海兵団入団。敗戦の翌年、東京都職員として下谷区役所の衛生課に勤務。昭和二十三年、長谷川伸門下に入る。昭和二十五年、片岡豊子と結婚。昭和二十六年、戯曲「鈍牛」を発表し上演。新国劇の脚本と演出を担当する一方、小説も執筆。昭和三十年、転勤先の目黒税務事務所で都庁職員を辞し、作家業に専念。昭和三十五年、『錯乱』で直木三十五賞受賞。『鬼平犯科帳』『剣客商売』『仕掛人・藤枝梅安』の三大シリーズや『真田太平記』等、数々の小説で人気を博す一方、食や映画、旅に関する著作物も多く上梓した。受賞歴はほか吉川英治文学賞、大谷竹次郎賞、菊池寛賞等。平成二(一九九〇)年五月三日、入院していた東京都千代田区神田和泉町の三井記念病院で死去。小社では同じく単行本未収録のエッセイ集『一升桝の度量』(二〇一一)と初期戯曲集『銀座並木通り』(二〇一三)を刊行している。

「2022年 『人生の滋味 池波正太郎かく語りき』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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