素浪人横丁―人情時代小説傑作選 (新潮文庫)

  • 新潮社
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (219ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101397276

感想・レビュー・書評

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  • 貧乏だが気楽

  • 2009年7月刊。山本周五郎「雨あがる」、滝口康彦「異聞浪人記」、池波正太郎「夫婦浪人」、峰隆一郎「八辻ヶ原」、山手樹一郎「浪人まつり」。楽しめました。山本さんのは既読で、心洗われる良いお話。寺尾聡さんで映画化されたが、そのイメージがすぐに出てくる。滝口さんは、士道の話で初読。仲代達矢さんで「切腹」として映画化されているようなので機会があれば見てみたい。池波さんのは、剣客商売からの1編で既読。何度もテレビ化されたが、この話は難しいのか、除外されている。山手さんは、いつものようにのほほんとしたお話。縄田さんのローニンの解説が面白かった。

  • 20140210 上手な話しを読むと心がほっとする。励まされる本。

  • 人情長屋シリーズに続くアンソロジー。編者の解説にあるように現在の企業のリストラにあった派遣従業員と江戸の浪人と姿がダブる。人生決して実力ばかりでない。運や巡り合わせはあるもの。偏見は慎まなくてはいけない。13.12.8

  • 人情時代小説アンソロジー五編。名作『桃太郎侍』で知れれる山手 樹一郎さんの『浪人まつり』(貧乏浪人平助は、親友仙田忠兵衛から金の工面を頼まれて)を読みたく購入。剣の腕が立つ、心優しい浪人伊兵衛のもとに、思わぬ仕官の話が舞込んで(「雨あがる」山本周五郎)。大名屋敷の玄関先に切腹志願の半四郎が現れた(「異聞浪人記」滝口康彦)。江戸へ仇討ちに来た十太郎の助太刀は、酒屋で出会った男色浪人(「夫婦浪人」池波正太郎、剣客商売四天魔より)。病に倒れた源四郎の、自慢の女房が戻らない(「八辻ヶ原」峰隆一郎)。

  • 浪人を主人公とした短編集。どれも読ませる。作家は池波正太郎、山本周五郎、滝口康彦、峰隆一郎、山手樹一郎。

  • 6/25/11図書館

  • 映画「切腹」が大好きなため読んだ原作。異聞浪人記は映画の方がインパクトが強かったけど、その他の短編が良かったが誰のか忘れた・・素浪人横丁っていかにも私の好きな分野。どうしてこの時代に生まれなかったんだろう・・・大変そうだけど。

  • 面白い

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著者プロフィール

大正十二(一九二三)年一月二十五日、東京市浅草区聖天町生まれ。昭和十(一九三五)年、下谷区西町小学校卒業、株式仲買店勤務。昭和十四年より三年ほど証券取引所にあった剣道場へ通い、初段を得る。旋盤機械工を経て昭和十九年、横須賀海兵団入団。敗戦の翌年、東京都職員として下谷区役所の衛生課に勤務。昭和二十三年、長谷川伸門下に入る。昭和二十五年、片岡豊子と結婚。昭和二十六年、戯曲「鈍牛」を発表し上演。新国劇の脚本と演出を担当する一方、小説も執筆。昭和三十年、転勤先の目黒税務事務所で都庁職員を辞し、作家業に専念。昭和三十五年、『錯乱』で直木三十五賞受賞。『鬼平犯科帳』『剣客商売』『仕掛人・藤枝梅安』の三大シリーズや『真田太平記』等、数々の小説で人気を博す一方、食や映画、旅に関する著作物も多く上梓した。受賞歴はほか吉川英治文学賞、大谷竹次郎賞、菊池寛賞等。平成二(一九九〇)年五月三日、入院していた東京都千代田区神田和泉町の三井記念病院で死去。小社では同じく単行本未収録のエッセイ集『一升桝の度量』(二〇一一)と初期戯曲集『銀座並木通り』(二〇一三)を刊行している。

「2022年 『人生の滋味 池波正太郎かく語りき』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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