赤ひげ横丁―人情時代小説傑作選 (新潮文庫)

  • 新潮社
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (243ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101397283

作品紹介・あらすじ

回診先の岡場所で、体を売る少女に出会う(「徒労に賭ける」)。寝たきりの妻を抱える男の元へ、中年女が突然現れ(「介護鬼」)。医者として戻った庄次郎は、出迎えの中に愛した女を探すが…(「向椿山」)。長崎・丸山遊郭は、外国人医師が来たんで大騒ぎ(「眠れドクトル」)。いつも強気の熊五郎、最近様子がおかしくて…(「鬼熊酒屋」)。医術を通して人の心を描く傑作人情時代小説五編。

感想・レビュー・書評

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  • 3.3

  • いずれも、名うての時代小説作家の、医術がテーマの好短編集。
    特に、山本周五郎と乙川優三郎の2作品が◎。

  • 「横丁シリーズ」第二弾、医療関係のアンソロジー。5篇を収めるが、周五郎の「徒労に賭ける」が秀逸。2014.8.30

  • ネーミングに魅かれた。医療関連の人情時代小説アンソロジー。やっぱり赤ひげ・新出去定の魅力は大きい。「徒労にかける」いい題です。

  • ヒマ潰し用に購入。
    時代劇作品集のアンソロジー。

    5人の作家が集まってますが、5人5様の内容で楽しい。

    菊池秀行と杉本苑子氏の作品が興味深かった。菊池秀行のは、現在も問題になっている"介護"を題材に扱い、杉本苑子氏のは時代背景の当時に実際にあった"梅毒"問題を題材にしている。

    菊池は昔、"魔界都市シリーズしか読んでなかったので、"時代劇はどんなものかと思っていたけど、時代劇でも充分読める。しっかりと"時代劇"していた。

  • 電車での時間つぶしのため買いました。
    いきなり読んだことかない人の短編集を買うのはリスキーですが、好きな作家が入っていれば楽しめるし、他の著者の作品の入門にもなるので、全くのはずれということにならないのがこういう本の利点だと思います。

  • 乙川優三郎と池波正太郎の話が好き。色んな作者の話を手軽に楽しめる短編集は、新しい発見があって面白い。

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著者プロフィール

大正十二(一九二三)年一月二十五日、東京市浅草区聖天町生まれ。昭和十(一九三五)年、下谷区西町小学校卒業、株式仲買店勤務。昭和十四年より三年ほど証券取引所にあった剣道場へ通い、初段を得る。旋盤機械工を経て昭和十九年、横須賀海兵団入団。敗戦の翌年、東京都職員として下谷区役所の衛生課に勤務。昭和二十三年、長谷川伸門下に入る。昭和二十五年、片岡豊子と結婚。昭和二十六年、戯曲「鈍牛」を発表し上演。新国劇の脚本と演出を担当する一方、小説も執筆。昭和三十年、転勤先の目黒税務事務所で都庁職員を辞し、作家業に専念。昭和三十五年、『錯乱』で直木三十五賞受賞。『鬼平犯科帳』『剣客商売』『仕掛人・藤枝梅安』の三大シリーズや『真田太平記』等、数々の小説で人気を博す一方、食や映画、旅に関する著作物も多く上梓した。受賞歴はほか吉川英治文学賞、大谷竹次郎賞、菊池寛賞等。平成二(一九九〇)年五月三日、入院していた東京都千代田区神田和泉町の三井記念病院で死去。小社では同じく単行本未収録のエッセイ集『一升桝の度量』(二〇一一)と初期戯曲集『銀座並木通り』(二〇一三)を刊行している。

「2022年 『人生の滋味 池波正太郎かく語りき』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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