がんこ長屋: 人情時代小説傑作選 (新潮文庫)

  • 新潮社
3.00
  • (1)
  • (3)
  • (7)
  • (3)
  • (1)
本棚登録 : 70
レビュー : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (277ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101397290

作品紹介・あらすじ

蕎麦切りの名人だったおそのは 不貞を疑われ追い出されて(「蕎麦切りおその」)。陶芸に目覚めた中年男の選んだ余生とは(「柴の家」)。女太夫が惚れた乞食侍はやがて花火造りに勤しむが(「火術師」)。想いを寄せる下駄屋の倅は彼女の気持ちに気づいてくれず(「下駄屋おけい」)。葛藤の末、己の作った草鞋が朗報を運んできた(「武家草鞋」)。日本一の刀鍛冶になるべく全てを捨てた男を待っていた悲劇(「名人」)。職人の技輝る、珠玉の落涙小説全六編。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 2017-3/16池波正太郎のみ読了

  • 2013年10月刊。 再読。池波正太郎「蕎麦切おその」、乙川優三郎「芝の家」、五味康祐「火術師」、宇江佐真理「下駄屋おけい」、山本周五郎「武家草履」、柴田錬三郎「名人」の6編。がんこな職人気質をテーマにした良質な人情もの。全て良く、心に残ります。

  • 時代小説の短編集。
    それもいろいろな作家さんが書いている、アンソロシーである。
    池波正太郎。乙川優三郎・五味康祐・宇江佐真理・山本周五郎・柴田錬三郎とそうそうたる執筆陣。
    内容も特殊で、ふつうの市井の人々の話ではなくて、技術を極める、というテーマのようだ。たとえば陶芸だとか刀作りとかの道を究める人が主人公となって、一編の話になっている。
    今回初めての作家さんもあったが、短編なので気軽に取り付けたように思う。

  • 山本周五郎「武家草鞋」が秀逸。
    廉直、正真は人に求めるものではない。世間というものが人間の集まりである以上、己の責任でないと言える人間は1人もないはずだ、世間の卑賤を上げる前にこなたはまず自分の頭を下げなければなるまい。すべてはそこから始まるのだ。

  • ブッククラブ

  • 長屋シリーズ第四弾。宇江佐真理は初めて読んだが、平易なストーリーだが、小気味好かった。山本周五郎は何度読んでも良い。13.11.30

全7件中 1 - 7件を表示

著者プロフィール

池波正太郎

大正十二年(一九二三)東京・浅草生まれ。小学校卒業後、株式仲買店に奉公し、昭和十九年、応召により横須賀海兵団に入隊する。戦後、下谷の保健所に勤務するかたわら劇作に励み、二十一年「雪晴れ」で読売新聞社の演劇文化賞に入選。二十四年、長谷川伸の門下に入り、新国劇のために数多くの脚本を発表する一方、時代小説を執筆し、三十五年「錯乱」で直木賞を受賞。その後、「鬼平犯科帳」「剣客商売」「仕掛人・藤枝梅安」のシリーズを生み出し、五十二年に吉川英治文学賞、六十三年に菊池寛賞を受賞する。映画や音楽、食に関するエッセイも多数。平成二年(一九九〇)五月死去。

「2020年 『青春忘れもの 増補版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

池波正太郎の作品

ツイートする
×