忍者だもの: 忍法小説五番勝負 (新潮文庫)

  • 新潮社
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本棚登録 : 43
レビュー : 12
  • Amazon.co.jp ・本 (268ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101397313

作品紹介・あらすじ

明智光秀、突然の謀叛。そのとき信長方の忍び・九十郎は……(「鬼火」)。職人として腕を磨き、子も生まれた。順風満帆な万作に、ある知らせが(「赤絵獅子」)。不義密通の許しを得たければ、我らの面前でこの女と再び交合せよ――。頭領は若き手下に命じた(「忍者服部半蔵」)。誰よりも速く走り、跳び、隠れ、騙す。けれど心にいつも巣食うのは、孤独と葛藤。笑って泣ける、傑作忍者小説五編。

感想・レビュー・書評

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  • 忍者小説5編。時代小説を読み慣れていないため、とても読みずらかったものの、『忍者とは』を五つの視点でゾクゾクと堪能できました。忍者だもの、忍者であり、もはや人間にあらず。忍者は、何者でもなく、忍者という生き物(化物?)なんだと思わされました。忍者小説、癖になる面白さです♪

  • これだから文庫本は手放せない。夢中になって読みきりました。

  • 2016年11月7日読了。5人の時代小説家たちによる、忍者をテーマとした短編アンソロジー。「忍者がテーマ」と言っても白刃をきらめかせ戦う作品ではなく、掟の中で苦悩したり、素性を隠して市井に暮らす忍者の哀しみを描いていたり、なかなか味わい深い。中でも突き抜けて馬鹿馬鹿しいと言うか読んでいて呆気にとられる織田作之助の「猿飛佐助」と、さすがの山田風太郎の「忍者服部半蔵」がベストか、あとは若干読んでいて肩透かし感もあり…。

  • 忍者には、アクションヒーロー的なあるいは下人的なイメージが植えつけられているが、どの小説からなのだろうか。「空をひとっ飛び」はやり過ぎだが、「蜀山人」のルパン張りの活躍は爽快であった。2015.12.29

  • ハードボイルド系、ユーモラス系、切ない系とハズレなしの五編が入ったアンソロジーで、この一冊を読めば自分の好きな忍者ものの傾向がだいたいわかるんじゃないでしょうか。忍者小説入門編に最適かと。

  • 「鬼火」
    九十郎の方が器用に生きた。伝蔵の方が忍びらしく生きた。勝者はいない。
    「蜀山人」
    とても鮮やか。
    「猿飛佐助」
    ナイーブで自惚れが強く愛嬌のある織田作さんの佐助さん。
    台詞が軽快。
    「赤絵獅子」
    これも忍び。驚くべき執念と親子の情。
    何がどのように人に決意させるのかはわからない。
    「忍者服部半蔵」
    タイトルに納得。ラストにぞっとした。

  • 平岩弓枝のが一番良かった。次は、山田風太郎。

  • 2015年2月刊。忍者ものアンソロジー5編。大御所達の忍者ものは、さすがに面白い。で、コレ新潮文庫なんですが、栞が付いてるのが良いです。しかも、鮮やかな黄色の紐で、なかなかに、凄いです。池波正太郎「鬼火」、柴田錬三郎「蜀山人」、織田作之助「猿飛佐助」、平岩弓枝「赤絵獅子」、山田風太郎「忍者服部半蔵」

  • 池波正太郎、柴田錬三郎、織田作之助、平岩弓枝、山田風太郎この五人の個性が感じられる一冊。池波作品は以前から知っているが、柴田錬、織田作はイイなぁ!忍者たちの後ろ姿、又はよこ姿からのアプローチが楽しい。

  • 縄田さん篇による忍者小説アンソロジー。池波正太郎・柴田錬三郎・織田作之助・平岩弓枝・山田風太郎の大御所5人の揃い踏み。
    中でも織田作之助の「猿飛佐助」が異彩を放つ面白さ。

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著者プロフィール

池波正太郎

大正十二年(一九二三)東京・浅草生まれ。小学校卒業後、株式仲買店に奉公し、昭和十九年、応召により横須賀海兵団に入隊する。戦後、下谷の保健所に勤務するかたわら劇作に励み、二十一年「雪晴れ」で読売新聞社の演劇文化賞に入選。二十四年、長谷川伸の門下に入り、新国劇のために数多くの脚本を発表する一方、時代小説を執筆し、三十五年「錯乱」で直木賞を受賞。その後、「鬼平犯科帳」「剣客商売」「仕掛人・藤枝梅安」のシリーズを生み出し、五十二年に吉川英治文学賞、六十三年に菊池寛賞を受賞する。映画や音楽、食に関するエッセイも多数。平成二年(一九九〇)五月死去。

「2020年 『青春忘れもの 増補版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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