迷君に候 (新潮文庫 い 17-87)

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  • Amazon.co.jp ・本 (244ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101397337

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  • 「ジャズ大名」かつて古谷一行主演の映画を見てドンチャン騒ぎの記憶しかない。「忠直卿行状記」家康の孫松平忠直の乱行の原因をその生育歴に絡めた。2019.9.23

  • 新潮文庫の時代小説アンソロジーの作品。サディスト、性豪、軽薄、おバカな6人の迷君の姿を重鎮たちが描く。

  • 書名の通り困った殿様を描いた6篇を集めたアンソロジー。
    筒井康隆、柴田錬三郎、池波正太郎、小松重男、神坂次郎、菊池寛の布陣はバランスも絶妙。
    ジャズ大名だけ既読で30年ぶり位の再読。城中の家臣が楽器(らしきもの)を持ち寄っての大ジャムセッションはやっぱ秀逸。セッションの夜が明けたら文明開化の夜が明けていたという落ちがいいね。
    菊池寛の忠直卿行状記は君主の孤独が描かれて短編なのに読み応え十分。

著者プロフィール

大正十二(一九二三)年一月二十五日、東京市浅草区聖天町生まれ。昭和十(一九三五)年、下谷区西町小学校卒業、株式仲買店勤務。昭和十四年より三年ほど証券取引所にあった剣道場へ通い、初段を得る。旋盤機械工を経て昭和十九年、横須賀海兵団入団。敗戦の翌年、東京都職員として下谷区役所の衛生課に勤務。昭和二十三年、長谷川伸門下に入る。昭和二十五年、片岡豊子と結婚。昭和二十六年、戯曲「鈍牛」を発表し上演。新国劇の脚本と演出を担当する一方、小説も執筆。昭和三十年、転勤先の目黒税務事務所で都庁職員を辞し、作家業に専念。昭和三十五年、『錯乱』で直木三十五賞受賞。『鬼平犯科帳』『剣客商売』『仕掛人・藤枝梅安』の三大シリーズや『真田太平記』等、数々の小説で人気を博す一方、食や映画、旅に関する著作物も多く上梓した。受賞歴はほか吉川英治文学賞、大谷竹次郎賞、菊池寛賞等。平成二(一九九〇)年五月三日、入院していた東京都千代田区神田和泉町の三井記念病院で死去。小社では同じく単行本未収録のエッセイ集『一升桝の度量』(二〇一一)と初期戯曲集『銀座並木通り』(二〇一三)を刊行している。

「2022年 『人生の滋味 池波正太郎かく語りき』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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