可愛らしさの匂い (新潮文庫 み 26-5)

著者 :
  • 新潮社
3.55
  • (7)
  • (13)
  • (26)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 105
感想 : 9
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (202ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101401256

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 大人の男、あるいは女の、ふとした瞬間に見せる魅力。
    あるいは、老い、衰えが見える瞬間。
    ワインの味わい、花の造形の美しさ。
    こういったものが、切り取られている文章が並ぶ。

    本当にこの人の文章はうまい。
    と同時に、こういう大人の世界に、自分は身を置くことなく終わりそうな気がする。

    ただ、これは、単に私が未熟だというだけではなさそうだ。
    光野さんが伊丹十三さんを追悼する文の中で書いたように、「本物」を教えてくれる文化人がいなくなってしまったこともあるようだ。
    昔はよかったという後ろ向きな考えに陥ってもよくはないけれど、どうやって自分の感性を磨いていけばいいのだろう。

  • 花を贈ったとき、その女性の本質がわかる に同感!!

  • あまり印象にない

  • 本来ならば半日あれば読了出来るボリュームなのに、
    見事に人生の転換期と重なり、読了までに数週間を
    要してしまった。なんと・・・。

    新鮮な野菜をスパッスパッと切り落とすような爽快な文体が
    とても心地良い。
    男女の機微、そしてライフ、ラヴ、様々なシーンにおける
    スタイルについて、光野節全開。一文一文が輝いている。

    そして最終頁を括る頃、
    私自身の人生にも、新しい色が輝き始めていた。

    ☆lovefigaro様
     教えてくださってありがとう!

  • この人の読者層って、いろいろだと思うけど、
    22歳の私が読むべき本だと感じた。
    これからの人生に必要な知識がたくさん!

    特に、オーラとかそういうものも大切にしたいなと思った。
    気は顔に出るから。


  • 心が晴れ晴れとしてくる本でした。
    美しく生きるということへの大きなヒント。
    年齢を重ねることの意味。
    流れるような文体で語りかけて来ます。
    光野さんの独壇場です。

    • Michiruさん
      Checkです!
      Checkです!
      2009/06/06
    • lovefigaroさん
      MakiYさん
      絶対おすすめです。
      MakiYさん
      絶対おすすめです。
      2009/06/06
    • lovefigaroさん
      bluemoonさん
      本当に素敵なことがたくさん。
      ヒント集です、すがすがしく生きるための。
      bluemoonさん
      本当に素敵なことがたくさん。
      ヒント集です、すがすがしく生きるための。
      2009/06/06
  • -彼女たちの"可愛らしさ"は一瞬のスキをついてやって来る-

    光野桃の審美眼にかなった女や男の振る舞い、装いを、美しい文章で綴ったエッセイ集。読んでいると、自分まで上質な女になった気がする。ところで、この光野桃的「美人道」に気づき、且、(ここが重要だが)喜んで受け入れるような日本男子はどれくらいいるのだろうか?ま、いいか。男子の多くに理解されなくても!美人道とはそういうもの。

  • 品格云々じゃないと思うんだよね。
    女性も男性も国家も。
    そういう系の文章の中ではやわらかく読みやすい方だと。

    気負いをすてつつ。楽しんだらよろしいよな。

    イギリスの少年達が着るスーツの可愛らしさ
    日本人男性のシャツの着こなし
    火を上手く扱える人

    ふとしたところで感じる匂い程度の可愛らしさってな。
    ええよな。

全9件中 1 - 9件を表示

著者プロフィール

作家・エッセイスト。東京生まれ。小池一子氏に師事した後、女性誌編集者を経て、イタリア・ミラノに在住。帰国後、執筆活動を始める。1994年のデビュー作『おしゃれの視線』(婦人画報社)がベストセラーに。主な著書に『おしゃれのベーシック』(文春文庫)、『実りの庭』(文藝春秋)、『感じるからだ』(だいわ文庫)、『おしゃれの幸福論』(KADOKAWA)などがある。2008年より五感をひらく時空間をテーマにしたイベント『桃の庭』を主宰。

「2018年 『これからの私をつくる 29の美しいこと』 で使われていた紹介文から引用しています。」

光野桃の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×