可愛らしさの匂い (新潮文庫 み 26-5)

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  • Amazon.co.jp ・本 (202ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101401256

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  • 大人の男、あるいは女の、ふとした瞬間に見せる魅力。
    あるいは、老い、衰えが見える瞬間。
    ワインの味わい、花の造形の美しさ。
    こういったものが、切り取られている文章が並ぶ。

    本当にこの人の文章はうまい。
    と同時に、こういう大人の世界に、自分は身を置くことなく終わりそうな気がする。

    ただ、これは、単に私が未熟だというだけではなさそうだ。
    光野さんが伊丹十三さんを追悼する文の中で書いたように、「本物」を教えてくれる文化人がいなくなってしまったこともあるようだ。
    昔はよかったという後ろ向きな考えに陥ってもよくはないけれど、どうやって自分の感性を磨いていけばいいのだろう。

著者プロフィール

作家・エッセイスト。東京生まれ。小池一子氏に師事した後、女性誌編集者を経て、イタリア・ミラノに在住。帰国後、執筆活動を始める。1994年のデビュー作『おしゃれの視線』(婦人画報社)がベストセラーに。主な著書に『おしゃれのベーシック』(文春文庫)、『実りの庭』(文藝春秋)、『感じるからだ』(だいわ文庫)、『おしゃれの幸福論』(KADOKAWA)などがある。2008年より五感をひらく時空間をテーマにしたイベント『桃の庭』を主宰。

「2018年 『これからの私をつくる 29の美しいこと』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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