川を下って都会の中へ (新潮文庫 の 7-4)

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (244ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101410043

感想・レビュー・書評

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  • この表紙が一番好きです。これをたまたま手にしたのが最初の出会いだったかな。椎名誠さんの本に出てきたので存在は知っていましたが、とても鬱々してた時だったのでこの表紙は胸がつぶれるほど憧れました。

  • 2022年4月1日購入。

  • 2022年は野田知佑まつりを開催中。1986年春から87年秋までを時系列で綴るエッセイなので、『北極海へ』など他の著書とネタが重複する部分もあるが、野田節を読むのはやはり楽しい。亀山湖を離れる経緯も語られた。借家の家主とのいざこざが原因……観光俗化で擦れていく地元民の姿があぶり出されて悲しい。しかし、そんなことにめげない著者は、定住を好む農耕民族ではなく、狩猟民族なんだなぁ、と思う。キャンプに持って行って雨に濡れた跡がくっきり残っていて、とても懐かしい本だ。

  • 1986~87年の野田さんの漕ぎおろしエッセイ。
    亀山湖生活やユーコン漂流の川下りの時代のエッセイを読むと楽しそうなことばかり書いてあって読んでて元気な気持ちになってくる。椎名さんや岳少年とのキャンプの日記はいつ読んでもいいなあ。

    そしてさりげなく書いてあったのが那珂川が暴れ川の話。
    那珂川は昔、土地の低い所は人家を立てず氾濫原や遊水地だったのが、人口増加で土地の低い所に人家を建てる者がでてきて洪水が騒がれるようになってきたと書いてある。
    台風19号での被害支援と治水対策は全力で頑張ってほしいが、今回の洪水被害に乗っかる形でのバカな役人、土建業者、御用学者が提唱する河に膨大な税金とコンクリートを投入する無駄な河川工事は絶対やめてほしい。自然にインパクトを与えずに解決する手法は知恵を使えばいくらでもあるはずだ...!

  • まず出てくるのが、椎名誠、沢野ひとし、風間深志、中村征夫などなどなど、とても豪華なメンバーでの旅。
    徹底して遊び楽しんでるのが、文面からはじけ出ているようである。
    文字通り命がけのこともあれば、時に四角四面な「カヌー道」をけちらし、開発に怒り、そして一人静かに雄大な自然の中に身を沈める。
    いいなあ。
    とても濃密な人生のように見える。
    全身で生きることを楽しんでる感じ。
    だらだらと心身ともに座敷豚化している身としては、ただただ漠然と憧れてしまう(笑)

    疲れた仕事の合間にちょっとずつ読むのにも、いいかも!

  • 川旅エッセイ。アラスカ、ユーコンから日本の川まで。水の流れを感じながら読む。

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著者プロフィール

熊本県生まれ。早稲田大学文学部英文学科卒業。在学中、ボート部で活躍。卒業後ヨーロッパを放浪。帰国後、高校の英語教師、旅行雑誌の記者を経て、エッセイストに。傍ら、カヌーによる川旅に打ち込む。これまでに日本の一、二級河川約200を漕破。さらに北米、ニュージーランド、ヨーロッパにまで活動範囲を広げている。長良川河口堰問題や川辺川ダム建設反対運動、吉野川可動堰問題などにかかわり、講演などを行う。

「2008年 『イギリスを泳ぎまくる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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