ゆらゆらとユーコン (新潮文庫 の 7-7)

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  • 新潮社
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101410074

感想・レビュー・書評

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  • 野田さんといえば何と言ってもユーコン川ですよね。この頃は大分ゆったりとした川下りをしています。

  • ユーコンの話は全体の4分の1もなかった。しかし、著者がナバホ居留地でネイティブアメリカンに受け入れられて生活する文章は興味深かった。後にカヌーイストと呼ばれるようになる著者だが、このような放浪の生活は、ツーリングカヌーに通底するものなのだろう。奥付は平成6年初版。

  • 著者のあとがきが1989年の作品。
    冒頭にボート部の話題が出てきたので、後から調べてみると著者である野田知佑さんは、早稲田大学文学部のボート部出身らしく、益々魅力に惹かれてしまう。
    カヌーにたっぷり酒と本と釣り道具(たまにカヌー犬のガク)を載せ、川縁にキャンプを張る。現地の人々と交流をしながら、様々な河川を悠々と下っていくその人間臭い様子は、男のロマンしか感じない。
    とにかく羨ましい生活であり、いつかその真似事をしてみたい物だと改めて思った次第。

  • 80年代の野田さんのエッセイ、ユーコンや日本の川旅の他、亀山湖でのカヌー生活やインディアンとの生活のことが書いてあります。

    中でも昔の亀山湖のエッセイが好きで、自分も数か月くらい体験してみたいと思ったり。
    朝カヌー、月明かりカヌー、もちろんウィスキーをお供に、アヒルも飼う!
    妄想が膨らみます!(^_^)

  • 1998年1月28日読了。

  • カヌーイストの野田氏のファンです。野性味のある文体が好きです。前に読んだ日本の川を旅する、では、告発的環境問題的視点というのが強烈でしたが、今回はそういうものはありませんでした。純粋に海外や日本の川や海のカヌーツーリング紀行となってます。アウトドア好きの人には一読をお推めします。でも、海上保安庁とのいざこざとか、この本でも日本のお役所は終ってるって感じでした。私など、日常長期の旅行などに出掛ける余裕は皆無のため、いつもこういう本で癒されているのです。そういう意味でもこれは満足でした。

  • 紹介 馬屋原 稚朗
    世界中の川をカヌーで下り、そのアウトドアライフの体験記と、自然の大切さをうったえたメッセージを書き込まれています。
    内容は『アウトドアはこんなにも素晴らしい』とか『アウトドア万歳』をいう内容ではなく、 知佑さんが単純に体験した川下りがどうであったか、出会った人がこんなだったという物です。
    最近、釣りにバーベキューにとアウトドアを満喫している僕にとっては、読んでいるだけで、自分が川くだりをしているかのように楽しめるのです。
     自然を相手に遊ぶと、やはり思うように行かない事が出てきます。釣りはいつも釣れるわけではないし、釣れたとしても、お目当ての魚が釣れてくれるわけではないし、満潮、干潮の時間もチェックしないといけないし。こないだも、一人で釣りに行った僕は『ヒメ』という魚に刺され、約1時間半にわたり、手にひどい鈍痛をいただきました。と、なかなか大変な事が色々発生するのです。でも、その後に約20cmの『コノシロ』を釣り上げた時の充実感は最高!!
     僕は、車も乗るし、パソコンも触ります。家には当たり前のようにテレビ、レンジがあってとても便利です。それはそれで便利なのはいい事だと思いますが、自然と遊ぶとその便利さに改めて気付くのです。そして便利さにあぐらをかき、『水道出しっぱなし』『ガスの電気つけっぱなし』『部屋の電気つけっぱなし』と、かなりの『ぱなし化』に気付くのです。
     この本で気付いたのが、『人間も自然のいきものなんだ、だからあまり焦らず、ゆっくりと生きていけばいいんだな。』という事です。それと、少しずつ『ぱなし化』の進行を食い止めます。

  • 日本モノもいいけどやっぱりユーコンが。

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著者プロフィール

熊本県生まれ。早稲田大学文学部英文学科卒業。在学中、ボート部で活躍。卒業後ヨーロッパを放浪。帰国後、高校の英語教師、旅行雑誌の記者を経て、エッセイストに。傍ら、カヌーによる川旅に打ち込む。これまでに日本の一、二級河川約200を漕破。さらに北米、ニュージーランド、ヨーロッパにまで活動範囲を広げている。長良川河口堰問題や川辺川ダム建設反対運動、吉野川可動堰問題などにかかわり、講演などを行う。

「2008年 『イギリスを泳ぎまくる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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