- Amazon.co.jp ・本 (188ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101410081
作品紹介・あらすじ
川を下る、魚を釣る、川で泳ぐ、川に潜る、川原でキャンプをする、要するに川を「旅」するのだ。所帯道具を積み込んで、川面にカヌーを浮かべたら、ひたすら水の流れに身を任せ、どこまでもどこまでも流れていこう。きっと今までとは違った風景が見えてくるはずだ…川から世間を眺め続けてきた、さすらいの人・野田知佑が今、声を大にして言う「これ以上、川を壊すな」。
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
【追悼再読】2022年3月27日に逝去した野田さん。ツーリングカヌーをライフワークとし、気の向くままの遊びカヌーを実践した。私も含め、彼に影響された人は多いだろう。本書はちょうど30年前の1992年に出版されたものだ。風のように自由に生き、波のように力強く官権と闘った人。本書は89年から92年にかけて各紙誌に寄稿したエッセイをまとめたもので、ガク目線で書いたものもあって楽しい。しかし、コンクリートで固められていく日本の川の姿を描く著者の目線に、悲しみと憤りを感じた。
-
正直どれを読んでもあまり変わらないのだけれど、逆にいうとどれを手に取ってどこから読んでも癒されるんですよ。
-
1990年代前半の野田さんのカヌーエッセイ。
四万十、ユーコンといったフィールドで自然を楽しむエッセイは読んでていつも心をなごませてくれます。
文庫の背表紙に書いてありましたが、「川から世界を見る男」、まさに野田さんそのものだなー。
2019年、川と森は壊されつくされ、多くの自然の恵みを失った。。。
そんな中、パックラフトや魚採りが大好きな今の自分に何ができるのか、今も考え中だがそろそろアクションを起こしていかなければ。。。