雨の底　慶次郎縁側日記 (新潮文庫)

著者 : 北原亞以子

• 新潮社 (2016年9月28日発売)

作品紹介・あらすじ

不意にさしかけられた傘の下で、男の優しさにずっと浸っていたかった――。大店の跡取り息子に尽くし抜いて捨てられた長屋娘と、娘の悲しみを見つめるもうひとりの男の目。男女のやるせなさに心震える「雨の底」。密かに持ち込まれた商家夫婦への不可解な脅迫文が、隠居暮らしの慶次郎を、愛憎渦巻く事件の暗がりへ再び導く「横たわるもの」ほか、円熟の筆が紡ぎだす江戸人情七景。

感想・レビュー・書評

[flounder532002さんの感想 · 2017年1月11日]

シリーズ最後の作品かと思う。シリーズ数を重ねるに従って、心に響く小話が多くなった。病床でなお力を振り絞って書かれたのかと想像すると感きわまるものがある。2017.1.11

著者プロフィール

作家

「2017年 『化土記』 で使われていた紹介文から引用しています。」