不在の惑星 (新潮文庫)

  • 新潮社 (1985年10月15日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784101423012

感想・レビュー・書評

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  • 地球人のルーツを探るべく、惑星トアコルの調査を始めるツクミたちであったがその日は追放神の復活とされた日で…




    読後に思ったのは、なんとも不気味な作品だなぁ…ということです。それはトアコルの人々にしても、あるいはツクミたち調査団にも何か不気味なものが漂う作品でした。

    例えばトアコルの人々は、地球人と外見や内部構造が類似していながら、驚くほどに覇気がなく無気力なのがまず不気味。しかも彼らは地下に埋まっている先祖の歴史や文化に無頓着です。それは彼らの神の信仰とも大きく関係していますが、詳しくは書きません

    また、トアコルは、一定周期で文明が壊滅し、また新たな文明が始まる、という謎の現象も調査団の地層調査から分かります……どんな原因でそれが起こったのかも謎のひとつ。

    そしてトアコルにおいて、調査団の内面にも変化が現れます……

    色々な"不気味な"謎がある作品ですが、この全体を通して、感情などの大きな起伏もなく、謎という穴がぽっかり大きく口を開けたまま平然と物語が進んでいくため、読むのがかなり苦労しました。そして読後も、まだ謎めいた部分も多くあり、読後感スッキリという類の本ではありません。面白かった事に変わりありませんが。

    星の導師という、トアコルを舞台にした続編もあるようですので、また読んでみたいと思います。

  • 再々読です。『不在の惑星』とは何が不在なのか?……文字の不在、歴史の不在、科学の不在……人の行動や言葉も『自分が何をしようとしているのかわからない』動機の不在が執拗に語られ、そこに何かの「意思」がひしひしと寄る。――40年後の今、作家の野心の所在はわかりますが、脈絡のない、責任不在で行きあたりばったりな事件の続く、ホラーとしては危機感の不在に尽きます。同年の神林長平『太陽の汗』とは処々シチュエーションが酷似し、並べると競作のようです。

  • 「星の導師」の解説に、「どうしても前作の『不在の惑星』を読んでからでなければ、意味のない作品である」と書いてあったのが気になったので、図書館で借りて読んでみた。前半は、異質な文明との接触を描いたSFとして楽しめた。続編がああいう話だから、すっきりした結末は最初から期待しなかったが、それにしても、何がどうなったのかよく分からない。

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