死んでも忘れない (新潮文庫)

  • 新潮社 (1999年1月28日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784101425184

作品紹介・あらすじ

 

感想・レビュー・書評

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  • 果たして現実はこんなにうまく事がおさまるだろうか。
    痴漢を疑われた父。そこから母や息子までの日常が音を立てて崩れていく。

    読み物としては、読みづらくなかったけれど、どこか世界に入れないまま終わってしまった。
    渉が、もう二度と誰も信用できないと思ったところまでは良かった。

    普通なら、そのままずっと信用出来ないままなのになと思った。

  • ストレートに感じるならば、意識的な“忘れない”よりも記憶として“忘れられない”が合っている気がする。
    まるくおさまる辺りが、捻た私としては納得行かなかったりする。

  • 乃南さんにしてはツメが甘い感じがします。
    ドキドキハラハラ期待してます

  • 「不倫の口封じのため、殺された私。愛は憎しみに変わり、霊となってあなたを見つめ続ける…」
    かと思ったら違いました。
    悪意なんてどこにでもありますから、
    小さく済めば良しとします。

  • どうなるかイライラしながら一気読みです。ハッピーエンドで良かった!

  • なんでやねーん

  • 死んでも忘れない
    この題名から、どんなドロドロした結末なのか?何をそんなに恨んで憎んで忘れないのか?と考えながら読んでいたが。。。
    結末は、そういうことね。という感じ
    すっかり負の思考に入ってました

  • 乃南さんの小説は好きで何冊も読んでいる。
    この小説も、とても良かった。
    題名をみたときは、どんな怖い話かと思ったが、とても良い家族の話で感動した。
    どんな家庭にも多少なりの問題があると思う。
    現代社会の中では、家族の繋がりというものが少なくなっているとされ、尚更そのような家庭も増えているのではないか。
    そんなところに視点が置かれた、とても印象に残る作品だった。

  • 次から次へと起こる事件・・。まさに帯に書いてある通り、「家族が壊れちゃう」と不安に陥りつつも、感動のラストで安心しました。いやー、パパも息子も名誉回復できたし、かわいい赤ちゃんも生まれたしバンザイ★
    でも、ちょっと待てよ。もし友樹くんがやってこなかったら、もし絢子さんが流産しちゃってたら、もしパパを痴漢呼ばわりした犯人が捕まらなかったら・・この家族はどうなっちゃってたんだろう。もちろん小説だから最後はうまくいく、でいいんだけど、現実にこの中の「もし」が1つでもあったら・・多くの家庭は崩壊するんじゃないんでしょうか・・。家族ってもろい、でも、もろいからこそ大事にしたいな、と思った小説でした。

  • 中盤まではどんどん転がり落ちて救いようがないから読み進められなくて、ハッピーエンドを確認してから再開した。
    30年前の小説だから今と感覚が違うのか、崇と絢子に全く共感できなかった。
    渉の気持ちだけは痛いほどわかり、段々と心を閉ざしていく描写に心が痛くなった。
    最後はまぁ、出来すぎてるけどね。

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    夫婦と、息子ひとりの3人家族。どこにでもある、新興住宅地の平穏で幸福な一家だった。妻が妊娠したことで、新たなる喜びに一家は包まれる…はずだった。しかし、ある朝、夫が巻き込まれた小さな事件が思いもよらぬ展開を見せ、彼らの運命を大きく狂わせていく―。次第に追い詰められ、崩壊に向かう家族に、果して救いはあるのか?現代の不安を鋭くえぐった心理サスペンス。

  • 電車内でデッチあげられた痴漢行為。この出来事をきっかけに、いっきに家庭は崩壊寸前に突き進んでいく。

  • 『もしも、
    何かトラブルが生じたら
    今日のことを思い出すのだ

    あの時
    あんなに嬉しかったのだ
    幸福だったのだと思い出して
    乗り切ってみせる

    死んでも忘れない』

  • 渉に感情移入。そしていい子。
    とも君が来てくれてよかったね。

  • 「死んでも忘れない」衝撃的でおどろおどろしいこのタイトル。
    いったいどんな恐怖が待ち受けているのかと読み進め、人間の本性に嫌な気持ちを抱きつつも、意外や意外、終盤に描かれるのは、こいつらにそんなもんないだろ…と思わせられていた『家族の絆』。皆はどうしようもなく『家族』だった。
    なるほど、『死んでも忘れない』とはそういうことだったのか。読了後には、このタイトルをすっきりとした想いで受け取ることができるだろう。

  • お互いの立場から微妙なバランスを保ち、良い家族を『演じていた』親子3人。そんなうわべだけの家族から、様々な災難を経てなんでも言い合える本当の家族に成長する。最後の渉の言葉にそれが現れている。

  • 社会派ドラマな小説でした。
    見た目は幸せな本当の家族に見える一家が、いろんな災難にあい、ぶつかっていき、最後に本当の家族になれた。というストーリー。

    実際、こんなに災難が一気にくるわけないのだろうけど、災難が災難を呼び、チェーンリアクションのように崩壊していく様を読んでると、ホント一人一人の登場人物に同情しちゃう。
    してもいないことの濡れ衣をきされて、でもそれに立ち向かって負けない姿をよむことに救われた気がした。

    結局、「話さなかった」ということが事態を悪くして、信頼も信用もお互いできなくなったんだよね。

    友樹くんが現れて、この家族が救われてよかった。
    人がヒステリックにお互いを憎しみ合ってるときは、誰か(直接的でなくても)の存在が間に入るだけで、少しは冷静になれるのかも知れない。

    いや~~。それにしても、絢子が加害者の両親たちにタンカ切ったときは、スキッとしたねー。

    イイぞー!イイぞー!絢子!!

    って応援した。
    やっぱり絢子って私に似てるな。

  • 痴漢疑惑、イジメ…次から次へと降りかかる災難により、家族が崩壊し、再生する物語。カッコつけたり、必要以上に他人に気を遣ったり、その時言わなかったことが溝を広げ、修復不可能になっていく。みんな元気で、何でも言い合える家族がいるのが大切と、改めて気づかせてくれる作品。

  • 夫が巻き込まれた痴漢冤罪事件によって、とある一家の幸せな生活が崩壊していく話。いじめ問題も絡まってとても重く、読んでいて辛い。一家のメンバーが、皆いい人ばかりなので尚更だった。ハッピーエンドで本当に良かった!!

  • 初めて乃南さん読んだ。読みやすいね!!絢子がなんかむかついたけど(-_-)渉の気持ちになって読んじゃった。痴漢でもなんでも、冤罪ってホント怖い。証明しようがないから壊れても直し様がないよね。壊れかけた家族が戻るきっかけが、他人っていうのがなんかしっくりこなかったけど、一気に読み進られて読みごたえはあったかな。他の小説も読んでみたい。

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著者プロフィール

1960年東京生まれ。88年『幸福な朝食』が第1回日本推理サスペンス大賞優秀作となる。96年『凍える牙』で第115回直木賞、2011年『地のはてから』で第6回中央公論文芸賞、2016年『水曜日の凱歌』で第66回芸術選奨文部科学大臣賞をそれぞれ受賞。主な著書に、『ライン』『鍵』『鎖』『不発弾』『火のみち』『風の墓碑銘(エピタフ)』『ウツボカズラの夢』『ミャンマー 失われるアジアのふるさと』『犯意』『ニサッタ、ニサッタ』『自白 刑事・土門功太朗』『すれ違う背中を』『禁猟区』『旅の闇にとける』『美麗島紀行』『ビジュアル年表 台湾統治五十年』『いちばん長い夜に』『新釈 にっぽん昔話』『それは秘密の』『六月の雪』など多数。

「2022年 『チーム・オベリベリ (下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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