鎖(上) (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 132
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  • Amazon.co.jp ・本 (479ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101425313

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ物だった為買った一冊

    音道シリーズ3作目

    最初から半分くらいまでは、はっきり言ってだらだらして捜査もあまり進まずつまらなかった。

    しかし主人公と相棒の仲が悪くなった辺りから急に面白くなってきた。

    主人公が活躍するってより、頑張っているという印象が強い。
    一作目からよんでいるが、2作目まで主人公のイメージは優しさはあるがクールでドライみたいな性格と感じていたが、今作では、人らしい弱さみたいなのが見えてきて今までと違う主人公を見れたような気がする。

    それにしても相棒はクソだ。

    まだ上巻。
    下巻の天海がすごく楽しみになる小説でした。

  • 女刑事 音道貴子シリーズ「鎖」を読みました。
    今回は音道刑事が拉致されてしまいます。
    その心の中や周りの人間模様などが描かれていて、とても面白いです。
    音道刑事のとても素直な そして強い人間性に惹かれてしまいます。
    このシリーズは順番に全て読みたいと思います。

  • 音道貴子シリーズ。占い師夫婦と信者が惨殺された。貴子は警視庁の星野とコンビを組み、捜査にあたる。エリート意識の強い星野と貴子は衝突し、別々に捜査にあたることに。貴子が何者かに連れ去られてしまう。シリーズの中でも抜群に面白い。

  • 主人公音道巡査が犯人グループから拉致されたと知った時の、警察官同士の仲間意識に感動しました。事件を追っていた時に、組んだ上司が↓だっただけに、際立っています。拉致された間、主人公が、時間と共に変わって来た自分と家族との関係や、様々な感情と向き合う部分も興味深かったです。
    それにしても、下巻超300ページ。早く音道巡査を救出してください!

    • azu-azumyさん
      こんにちは!

      乃南アサさんは好きな作家さんの一人なのですが、このシリーズで既読なのは『凍える牙』だけです。
      こちらにお邪魔して無性に...
      こんにちは!

      乃南アサさんは好きな作家さんの一人なのですが、このシリーズで既読なのは『凍える牙』だけです。
      こちらにお邪魔して無性に読みたくなってきました!!

      海外在住だと本を手に入れるのが大変ですよね。
      読書好きには辛い…

      紀伊国屋書店がありますが、お値段は日本の1.5倍。
      古本屋さんが3軒あるので、そちらを利用することが多いです。
      比較的新しい本も手に入るのですが、人気作家さんに偏りがちで…
      日本人会図書館もよく利用しています。

      これからもどうぞよろしくお願いします。
      2016/09/14
  • 音道貴子シリーズ長編第二弾。この前の短編ではおひとりさまでしたが、なんと恋人ができていた。序盤、凄惨な殺人現場の後は、新しく組むことになった相棒・星野の描写が多くて読むスピードが上がらなかったけど、皇帝ペンギン滝沢が登場してからは一気でした。滝沢が貴子のことをきちんと評価し、信頼していることが嬉しくて『いい刑事です』と言い切った場面では、胸が熱くなった。それにしても、星野は本当にムカつく。乃南先生、クズ男の描写がうますぎです。

  • 星野のクズっぷりが素晴らしい。
    対して、「凍える牙」で(中盤までとはいえ)悪役だった滝沢の何と格好いい事か。
    家族を思いやり、ベテランの技で厄介な不良少女から証言を聞き出し、音道を擁護し、「自分が真っ先に助け出す」と決意する。
    星野に対する鬱憤を最初に晴らしてくれるのも滝沢で、けちょんけちょんにする下りは爽快だった。
    それにしても、音道はいつにも増して散々な目にあっている。
    いい彼氏が出来たのがせめてもの救いだ。

  • 音道刑事シリーズ
    前回は聞き込み捜査+爽快バイクアクションでしたが、今回は聞き込み捜査+監禁です(笑
    警察の男社会に溶け込むことが難しい中、女刑事(バイク乗り)が地道に頑張っていくシリーズ

    中盤以降は特にスピード感があり、ほとんど心情描写しかないのに読み応えがあった。

  • 音道貴子シリーズはどれも読みごたえがある。引き込まれるように、読み進めてしまった。最初から最後まで、相棒との関係からストレスを感じる作品で、読んでいる間、息がつまるように感じた。静のストレス。私はもっと動きのある作品の方が好き。

  • 久しぶりに乃南アサ。今野敏づいていたらから他の警察小説が読みにくい。でも以外のな方向へ行ってはまり始めました。下を楽しみに読みます。そしてこれシリーズものと気がつきました。順番どおりよみたかったな。

  • 音道さんが大変なことになりすぎて驚きと臨場感にドキドキしながら聞いてる。面白い本ってとにかく1日ででも聴ききちゃうな。

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著者プロフィール

1960年東京生まれ。88年『幸福な朝食』が第1回日本推理サスペンス大賞優秀作となる。96年『凍える牙』で第115回直木賞、2011年『地のはてから』で第6回中央公論文芸賞、2016年『水曜日の凱歌』で第66回芸術選奨文部科学大臣賞をそれぞれ受賞。主な著書に、『ライン』『鍵』『鎖』『不発弾』『火のみち』『風の墓碑銘(エピタフ)』『ウツボカズラの夢』『ミャンマー 失われるアジアのふるさと』『犯意』『ニサッタ、ニサッタ』『自白 刑事・土門功太朗』『すれ違う背中を』『禁猟区』『旅の闇にとける』『美麗島紀行』『ビジュアル年表 台湾統治五十年』『いちばん長い夜に』『新釈 にっぽん昔話』『それは秘密の』『六月の雪』など多数。

「2022年 『チーム・オベリベリ (下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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