ヴァンサンカンまでに (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 224
レビュー : 34
  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101425351

作品紹介・あらすじ

アパレルメーカーに勤める仲江翠は入社一年目。そつなく仕事をこなしていたが、彼女には秘密があった。仕入れ部の課長と不倫恋愛していたのだ。さらに同期の男性とも恋人として付き合い、ゲームのような恋愛を続けた。ところが、同僚女性が上司と無理心中する事件が発生。二人の一途さを理解できない翠だったが、やがて彼女にもつらい出来事が舞い込む。本当の愛に気付くまでの物語。

感想・レビュー・書評

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  • バブル時代の女性社員の恋愛模様が、小説の素材。不倫、ブランド品、そして安パイな保険彼氏。
    巻末にある解説、エッセイストと斉藤由香さんの文章は、その視点や分析が鋭い。

  • 2017_02_16-014

  •  上司の愛人でありながら、同僚の恋人でもある翠。人一倍ドライで全てを割りきり、物事を何でも斜めから見ている印象を受け、なんだか生きにくそうな女の子だなぁ…と寂しくなった。という彼女の性格には彼女の暗い過去も関係しており、ますます翠には幸せになって欲しいと思うのだけど、彼女は他の女にそう思われてきっと癪でしょうだろうなぁ。また、作品中に何度も「嫉妬などしていない」と出てくるのだけど、きっとそんなことないんだろうな…翠は器用に見えて、本当は誰よりも不器用なのでは?と思えて、やっぱり彼女を嫌いにはなれなかった。

  • おもしろい!
    自分自身、不倫したり二股かけてる訳じゃないけど、妙に共感できる部分が多々あった。
    女性らしく描写も細かいからリアル。こういうことあるある、こういう人いるいる!みたいな。
    20代後半になって、いろんな出会いがあったりして、また考え方も変わっていくんだろうな。って、自分自身と重ねながら読み終わった。 

    ますます乃南さんのファンになった。
    ただ、さらっと終わったので、もっと読みたかったなー。

  • めっちゃ面白い。最高。主人公の女が計算高くて自尊心高くて泥臭くて最高。聖人君子が出てくるとすぐに「こんな人現実には~」ってへそを曲げちゃう永遠の反抗期な自分にとって、良い子の表面化にヘドロが渦巻くような主人公、大好きです。「自分に似てるからじゃん」と言われましたが、滅相もない。私はあそこまで計算して行動できませんし、イケメンのためにお酒タバコを我慢できませんわ。

    そういえば、一人称で語るのは主人公の翠と不倫相手の荻原だけだから、メインは二人だったのか。翠の印象が強烈すぎて荻原は霞んでしまった感じがする。と言うか、若い弾けるエネルギーと老いて萎みゆく人間だから、必然的に翠のほうが印象に残るわな。

    最後も結局荻原は左遷、イケメンは新彼女をゲットするも翠にチクリと釘を差されるっていう、あんなにビッチな翠が何も不幸を被ってないエンディングだけど、なんも不満なし。自分に自信を持って人生突っ走っていくタイプの人間は、不幸も寄りつけないのよっ!ソウダソウダ!!
    10/13/2012

  • どこか強がって生きてしまう女性。
    恋愛小説はあまり好きじゃないけど、これは嫌いじゃない。
    少なからず理解できる部分があったからだと思う。

  • 2011.12.04
    自分より冴えない女子が幸せになり、前進していくことに対する焦り、その焦りに対し、自分には恋人、愛人どちらもいる、という自尊心で打ち勝とうとしてしまう気持ち、でも結局はどちらも本当に欲しいものではなく最後には何もなくなってしまったこと...考えさせられました。25歳、遊んでられない年齢ですね。

  • 【No.89】「どこまで行っても一人きりにならない人々。この東京に自宅を構え、家賃の心配も必要もなく、孤独な夜を過ごさない人々。そんな連中は大嫌いだった」

  • 隣の課の上司と部下を二股にかけている翠。
    そんな自分は人より先を行っていると思っていた。
    不倫をしていてもゲームと割りきっているつもりだった。
    でも、気付けば周りは結婚し、二股をかけても孤独だった。
    猫を被って、強がってもいいことなし。

  • 泣いた、泣いた。この本の全部が好き。

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